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ノンフィクションでフィクション

 



「ちょっと散歩しましょ!」

“ちょっと”のつもりが、大変な事になった
どしゃ降りの雨
近づく雷
さっきまで晴れすぎていて、傘なんて持ってない

「花屋の前で雨宿りとか…なんてロマンチック!」

皮肉たっぷりに彼が言う

「ご、ごめんなさい。でも、すぐ止むよ…たぶん」




僕のカンは当たらない
雷のせいで周りの灯りは全部消え
斜めに降る雨で体が湿ってきた

「おいおい…ヤバいんじゃない?」

タクシーを呼びたい状況だが、全く通らない
ロケの為に来た場所
携帯は圏外
最悪だ…

「さみぃー」

両腕を擦る彼の隣に座った

「本当にごめんなさい」
「ん…まぁ、これがお前とでよかったよ」
「え?」
「菊池とかだと耐えられないもん。どしゃ降りでも構わず走るね」

ケラケラ笑う彼を見て、少しホッとした

その瞬間


「うわぁあぁあ!!!」


バリバリと張り裂けるような音と叫び声が鼓膜を刺激する

僕の体に強くしがみつく彼

「大丈夫?」
「っ……こわい…」

小さく震える彼を抱きしめた



それから何度か物凄い雷の音が響いた

彼の顔を覗き込むと、小さな滴が光っている

普段はあんなに強がりな彼の
涙を見てしまった


罪悪感と愛しさが膨らんでいく




「…僕が…守るから」









 ‥ ‥ ‥ ‥ ‥ 








「まったく。トラウマになるかと思った!」
「スミマセン…あ、シャワーどうぞ」
「どーも」

小雨になったのは深夜すぎ
今だ!と2人で駆け出し、近くに見つけた小さなホテルに向かって来た
地面は水溜まり…というかもう池のような状態で、ズボンがビショビショだ



―僕が守るから―



シャワーを浴びながら、奴の顔を思い出す

そして体温も…





備え付けのバスローブを纏い、部屋に戻ると、既にバスローブ姿でベッドに寝転がる奴がいた

「シャワー浴びないのか?」
「なんだか…凄く眠い…」
「俺はどこで寝ればいいんだ?」

そこのベッドはシングルのように小さく、大人2人は狭すぎる

「一緒に寝ましょ」

奴は目を擦りながら、ポンッと自分の隣を手で打った
何故かその言葉と仕草にドキッとして、俺は立ち尽くす

すぐに奴は眠ってしまいて、俺も横になった


ベッドの下の絨毯の上に。










次の日
ロケ用のホテルに戻ると菊池に散々叱られた
みっちり仕事をして、自分用の部屋に戻ると、携帯が鳴った
ここは電波入るのにな…

「メールだ…」

《昨日はごめんなさい。僕が散歩行こうって言ったせいでコワイ思いさせちゃって》

まだ気にしてるらしい

〈いや、俺も散歩したかったんだ。お互い様だよ。それに、お前がいて助かった。
1人だったら死んでた(笑)かっこよかったぞ〉

根に持つタイプの奴に、気をつかって返信…ちょっと本音混じりだったりもするんだが


《アナタは…可愛かったね》

返ってきた言葉に、顔が熱くなった。









それから数日後
俺はスタッフの1人に「付き合ってくれ」と言われた
断るのは慣れっこだ

「ごめん。俺さ…」
「仕事しか興味無いんですよね!?知ってます。でも好きなんです!」
「いや…俺…気になる人ができたんだ」
「え?」
「だから…ごめん。受け止められない」




本当はずっと前から気になっていた
会った時からずっと




スタッフが去ったあと、後ろに気配を感じて振り返った

「気になる人って誰?」

その寂しそうな表情は、大雨の時と大違いだ

「聞いてたのかよ!」
「まさか、この前のラジオの人じゃないよね?」
「はぁ?」
「だって仲良くしてたし」
「違うよ。俺は…」
「ャ!いいんです。まぁいいや。ところで今日のスケジュールって――」






「お前だよ。」







逃げないように服の裾を掴んだ


「あの、それって何?…告白?」




告白?

そうか、これは告白なのか

俺はコイツに告白したのか




「そうなのかも…な」








俺は初めて返事を待った


胸の奥に刺さるような返事を。









――――――――――――

8/28
雨がヤバかったですね。
みなさんのところは大丈夫でしたか?

このお話は、シアンの実際の体験を基にして書いてみました。




まだサイト復帰できなくて申し訳ないシアンでした
m(;_;)m

あ〜夏休み〜

 
という事で、
更新停止中のシアンです。

おひさしぶりです!!!






管理人の郷帰りや携帯の不調等から、
お問い合わせメールへの対応が遅くなっております。

申し訳ありませんm(__;)m

徐々に活動を再開していき、9月には完全に復活する予定ですので、
楽しみに待ってくださっている皆さん(居ますかね…?;)
暫くお待ちください






VIPルームの夏小説も(秋目前ですが)更新できる環境になりましたら、すぐに書かせていただきます!!







シアン/inabunny

微熱が高熱に!?

 
そろそろpass変えようかと考え中のシアンです。




暑いですね〜(・・A;)とけそうです






夏だ!祭りだ!稲松だ!!


という事で!!!
↑いきなり



ビネチュー夏祭り☆
を開催しようと思います
(`・ω・´)/

屋台や花火は無いですが、常連様にはちょっとしたプレゼントがあるかも…!?

期間は
7月18日から、管理人が飽きた瞬間まで
です(爆)

ゆる〜く楽しみにしてください
ヽ(´_ゝ`)ノ笑

 

裏の裏話

 
「も、会わなくてもメールでよくね?」
byヒコボシ

…シアンです。



昨日は七夕でしたね!!


毎年ですが天之川って本当にあるの?と聞きたくなるような見事な曇り空でした
ヽ(´_ゝ`)ノ


皆さんは何か願い事しましたか?

シアンは……秘密です(ニヤリ)






昨日アップした「星空浴衣」いかがでしたでしょうか?

え?読みにくい?







わかってます(滝汗)






いつもの小説とどこが違うかわかりましたか?

…という事で、少しネタバラシをします!!







「星空浴衣」は、ラストページ以外は“会話”がありません。

セリフが一方的になっています。

静かな雰囲気を出したくてそうしたのですが…あんまり変わらないですね(泣)





そしてオマケのイラスト。

もう感想を送ってくれた方もいます
(OДO;)
ARIGATOございます!!

時間があればカラーにしたいと思っているので、お楽しみに!!






あ、あと、“小説の中のセリフで見えない部分がある”のは、わざとです。

本館も別館も、携帯を推薦していますが、PCで来られている方もいるみたいです。

なので、文字が小さくて読みにくい分、その方々にも楽しんでもらいたいと考えました。

そこで誕生したのが隠セリフ!!!
(命名:シアン)

●「雨」
●「星空浴衣」
のセリフが見えない部分をPCでドラッグ(?)すると……!!??









良い稲松小説が書けますように
↑ぁ







…というか、壁でHって痛そうだ(爆)

はいっ!はいっ!!

 
最近また
「増川さんに似てる」
と言われたシアンです










誰だよ!!!(爆)









バンプかよ!!!(驚)








おかしいなぁ…

塚本●史のはずなのに
↑ただの希望






さて、7月に入りましたね〜

どんどん暑くなりますね!!

どんどん暑く…あの2人もいろんな意味でアッツアツですね

いやー…ライブ楽しみです

席がかなり遠い気がしますがね(悲)



ファンレターと一緒に、アレを送ろうと思ってるんですが…

どう思いますか?

アレですよ、アレ



きっとI氏は喜んでくれるはず!!!!








夏だ!海だ!稲松だ!!

 
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