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オックス ゴール・レポート


今回は初描きなヴィラル。

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画材の画像

使ったのはホルベインのオックス ゴール(界面活性剤)。
どうさ(にじみ止め)の強い紙への、絵の具のなじみを良くします。ぼかし、垂らし込みに効果的。
絵の具と混ぜて塗ったり、薄めた液をあらかじめ紙に塗って使います。
吸い込みの強い紙では、えのぐの色合いが鈍るとのことです。

今回は同量の水で薄めた液を右半分にあらかじめ塗って乾かしておきました。

乾いたら4B鉛筆で下描き。軽く描かないと鉛筆線が水に流れて黒くなるので注意しましょう。

水彩紙は水の吸い込みが遅い代表格のワットマン。
場合によってははじくんですよねこれ。(初めて使った時はダメだこりゃ‥って思いましたが、塗り方を変えた二回目からは好みの感触になりました。好き嫌いがハッキリ分かれる紙ですが、他にはない独特な紙質なので、興味ある方は一度お試しください)

絵の具はシュミンケのホランダム透明水彩を使いました。


■以下簡易レポート。

まず断っておくことがありまして、紙中央の縦数ミリ幅で絵の具がひときわ濃くなっているのは、液を塗ってなくて水を吸い込みにくい状態の左側の絵の具が、水をすぐ吸い込む状態になった右側に流れ込んで定着してしまったためです。
なので中央付近は参考にしないでくださいませ。

さて、どのように紙質が変化したかと言いますと、ズバリ、画用紙並の吸い込みの良さになりました。
あらかじめ水をひいて絵の具を置くも、広がらないったらなかったです。ひいた水もすぐ吸い込まれるので、自然、大量に水気を含んで紙はふにゃふにゃに。
幸い紙自体が強めなので、筆でなぞり過ぎても表面がもろもろになったりしませんでしたが、えのぐが裏まで染み出して来てました。
もっと水で薄めてから液を塗布すればまだマシだったのかも。

下塗りでは水を含みすぎたか下の層にまで染み込んだか、鉛筆線がだんだんみえなくなって来ました。ドキドキ‥。

私は画用紙の吸い込みの良過ぎる、にじまないところが不得手なので、べっちゃべちゃな状態でえのぐをだましだましぼかしました。カンベンしちくりー。

左右同じ調子で塗りましたが、出来上がりは全く違いますね。
左側は水彩の風合いそのまま、右側はコピックでぼかしを多用せずにタッチを残した感じになってます。髪の影に入れた青色とか特に。それだけにじまなかったってことなんですけど。

左側、服の茶色に水を差して薄くなってる部分と対称の右側にも水を差してますが、もう染み込んで1ミリ足りとも動きませんでした。

次に使う時はたっぷり薄めてから使ってみようと思います。1:5とか‥?


話題:画材

サイジング リキッド・レポート


ミンクとミドナ。
狼リンクを略してみました。

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画材の画像

今回はホルベインのサイジングリキッド(どうさ液/にじみ止め)を、セヌリエのスケッチブック(厚みはかなり薄いです)の右半分に塗って、シュミンケの固形透明水彩ホランダムで着色しました。
乾燥後にW&Nの透明水彩で重ね塗りしました。

液自体はアクリル樹脂が原料。
専門的なことはわかりませんが、薄いアクリル樹脂で紙の表面をコートして、にじみを抑えるものなんではないか、と思われます。
だったらアクリルえのぐの白を薄めて使えないだろうかとも思いましたが使えないだろうね。

液:水を、1:1か1:2の割合で薄めて使います。薄める水が少ないほど、よく吸い込みを抑える(今回薄め忘れました)。

■以下、簡易レポート。


どうさ液を塗ってない左側に比べ、染み込みは抑えられました。えのぐの紙への定着も弱いので、ある程度修正可能です。
ただ、水で湿らした紙にえのぐを置いた時の、花が咲くような広がりはなかったです。もったりした塗り心地。
にじみの偶然性を利用した塗り方より、筆で広がりをコントロールする塗り方向きかなと。

同じ調子で着色しましたが、どうさ液を塗ってない所に比べて色が薄付きで、砂粒大の細かいツブツブが現われました。濃く塗ると目立たなくなり布地に塗ったような風合いに。
効果としてはありかも。


他の紙で試してないので憶測ですが、効果は元々の紙の状態(にじみやすさ)にも左右されるのかもしれません。


話題:画材

アクリルガッシュ


色作りや後片付けなどに時間がかかるので気分的にも余裕がある時にしか使わないのですが、その独特の使い心地と発色は手塗りの醍醐味が存分に味わえて、ハマると楽しい画材です。
キャラ絵だと複雑な形にとらわれて難しく感じるかもなので、まずは果物とか形がシンプルなものを子供のらくがき気分でペッタペッタと塗ってみてはいかがでしょうか。パレットじゃなく紙の上で混色すると面白いです。


━━画面上半分━━

◎上から
■ジェッソ(ターナー)
安いので白の代わりに使ってる下地剤(あらかじめ塗っておけば絵具の発色がよくなり、ガラス面などに塗ると絵具を直に塗るよりはがれにくくなる)。
絵具の白より質は劣る(もとより絵具の白ではない)。

■カラーエクステンダー(ボニー)
Dr.マーチンピグメント用薄め液。被覆,耐水性を保ちつつ薄められる。クールグレーに混ぜると透明なウォームグレーになる。
乾燥後ツヤ出し調の被膜ができるので、大量に薄めて乾いた上に重ねたり、水を多く混ぜた絵具を重ねると弾いてしまう。

■アクリルカラー/チタニウムホワイト(リキテックス)
大容量で安いので購入。まだ他の白があるので使ってない。

■筆
アクリル毛の筆。アルテージュのオーバル(猫の舌)型,ボニーのbism丸筆,メーカー不明の平筆など。
アクリルは乾くと取れにくく、筆を痛めてしまうので、高い動物の毛ではなく安いアクリル毛のを使ってます。
形は平筆がお気に入り。

■紙パレット
使い捨ての便利な非エコアイテム。
100均のは大きくて良いですが、臭いがくさ過ぎて集中できません。空気に触れさせてしばらく置けば多少マシに。
小さめの絵を塗る時は、陶器製の梅皿や菊皿,平皿を併用します。乾燥しても洗うのが楽。
プラスチックなどのパレットは、洗っても色がしみついて落ちないです。

■色見本
アクリルはあまり紙に影響されないと思うので、ひとつでじゅうぶん。
ひとつのマスの半分にジェッソを塗って、直に塗った色と比べられるようにしてます。

━━画面下半分━━

◎右側
■Dr.マーチンピグメント(ボニー)
薄めずそのまま塗れる濃度になっている`顔料系カラーインク'ですが自分はアクリル絵具として扱ってます。大差ない。
別メーカーの絵具と混ぜたら、時間が経つと色が分離したりも。気にせず使います。
補色セットを買ってから、足りない基本色などバラ買いしました。普通は逆だよね。
キャップがスポイトになってて、量の調節が楽です。

◎真ん中
■エアロフラッシュ(ホルベイン)
薄めずエアブラシにも使えるアクリル絵具です。
ガッシュ(不透明)でない色は、重ねて透明水彩のような使い方が可能。

◎左上
■アクリルガッシュ(ターナー)
不透明色で、乾くとツヤ消しになる絵具。
生乾きの色と、乾いた時の色が同じなので、直感的に色が作れます。

◎左下
■リキテックス/レギュラー,アクリルガッシュ(ボニー)
透明,不透明,半透明が混在するアクリル絵具。
パステルカラーセットを買ってから他の色をバラ買いしました。
透明,半透明は、水彩絵具のように塗れますが、不透明と違い色ムラもできます。白はチタニウムホワイト(不透明)とジンクホワイト(透明)があります。たいてい不透明のが入り用かな。

━━その他━━

★アクリル絵具は紙の色見本の他に、キャップに絵具を塗っておくと、実際の色味がわかって、使いたい色がすぐに選べて便利です。
スポイトのキャップには別紙の色見本をテープで貼り付けてます。
★100均の文庫本ケースに厚紙でしきりを作って保存してます。


話題:画材

黒インクとペン先


白黒原稿は今まで主にパイロット証券用&製図用インクでペン入れしてましたが、買ったきりで使ってないインクがたくさんあるので、ゲンゲンげんこうにペン入れ作業する前にいろいろ試してました。時間ねーってのに。

一番しっくりきたのが、ニッカーのコミックインク(耐水性)。細い線がかすれずに引けたよ。
時間が経ったら蒸発やらでインクの質が変わりそうなので、今回は眠りっぱだったインクつぼ(toolsのサイリョウビン?)にスポイトでインクを移し替えて活用しました。移し替えにはパイロットのインクについてる、カラス口用のプラ板使ってみたりしましたが、最終的にスポイトで。何にしろ面倒だった。

ペン先も下ろしたてで、ペン入れスラスラ楽しかったです。気分転換にゼブラ丸ペンA(硬い方)を使いました。
お気に入りのペン先は四年以上かえてない気がします。だって近所の画材屋さんでみかけない‥。レオナルドの丸ペンですがtoolsで売ってるやつじゃない方。

しかしインクひとつで劇的な変化!あんなに楽しいペン入れは久しぶりでした。一日六枚の快挙な日もあったのだ。(人物だけね)

▼ペン入れがスムーズにいかない原因。
1.インクが蒸発して濃度が濃くなり、ペンの先にインクが下りてこないのでかすれる。
2.使い続けるとペン先がすりへって細い線が引けない。
3.筆圧が強いひと、弱いひとの違いによるペン先の相性。
4.インクの質や、ペン先のアタリ,ハズレ。
とかあるんじゃないかと思います。
思い切って画材をかえる冒険Youやっちまえよ、みたいな。

別の下ろしたてのインクで引いた枠線がにじんだのは、インクの濃度が薄いのが原因みたいです。紙の裏にまで染み込んでたよ。紙との相性もありそうですね。
最初の数ページはにじまなかったのに‥振り足りなかったのかしら。

しかし、にじむインクが三個ほどあります。どうすれば。ベタ用か。もったいね。


ニッカーのコミックインク‥。
我、終生の友を得たり!(花の慶次)


話題:画材

漫画描きに聞く道具バトン


インクのストックたち。
今、全く漫画描いてないけどね!えっへん!

【漫画描きに聞く道具バトン】

気になる漫画描きさんに聞く、道具バトン!便利な道具選びの参考にしましょー☆

 では、宜しくお願いします。

《質問事項》
☆あなたが、漫画を描く時に使っている道具について是非、教えてください。

@ペン先
→レオナルド丸ペン(超柔ですき),ゼブラ丸ペンE(柔),A(硬)
気分で替える

Aインク
→パイロット証券用(白黒,カラー兼),パイロット製図用,クレタケ漫画ブラック(枠線用に),開明まんが墨汁,他、気分で色々

Bぺん軸
→ゼブラ(丸ペン用),ブラウゼ(Gペン用)

C原稿用紙
→アイシー(同人サイズ)

Dネーム用の紙
→コピー用紙

Eベタ塗りに使う道具
→筆ペン(クレタケ,ぺんてる,パイロット),画戔筆,マッキー,墨汁と筆(時間ある時)

Fそのほか原稿に使うミリペンや筆など
→シグノビット,ハイテック,ステッドラー/マルスプロフェッショナル(枠線用)

Gホワイト
→修正液,ミスノン(ライオン)
ホワイト自体あんまり使わない(カッターで修正)

H消しゴム
→100均のまとまる3個入り

I下書き用の鉛筆・又はシャーペン
→100円の0.5シャーペン(HB,B),鉛筆(4Bあたり)

J定規
→15cmと30cm定規,円と楕円テンプレート(吹出し用),雲型定規

Kよく使うトーン
→アイシーとデリータ(30〜70番台ドット),砂目,グラデ

Lトーン用のカッター・トーン押さえ
→NTカッター(切る用),景品のカッター(削り用),シルバーナイフ円月刀(雲,広範囲用)
マクソン/コミックスティック(トーンヘラ)

M机をカスタマイズしてますか?
→机の横の荷物の上に画板を置いてお菓子置き場にしています

Nトレス台を持ってますか?お持ちであれば、サイズはどのくらいでしょうか?
→セール品のTooのトレスボックス(A4)

Oあなたの、"これはオススメ"な一品やこだわりがあれば是非、教えて下さい。
→ねり消しで少なくなったインク瓶を斜めに固定したり、トーンかすの上を転がして取ったり。
羽根ぼうきも消しかす掃きに使います。
ペン軸にクッション性のものを付けて指が痛くなるのを防ぎます。
自分の漫画を描く時はカラス口で枠線を引いてます。インクのなくなるさまが楽しい。
水分が蒸発して濃くなりすぎたインクは水を足します。蒸発を少なくするためのインクつぼ(toolsの)を買いましたがあんまり使ってません。高かったのにね。
固まったホワイト用に、空になった筆ペンを洗って水筆にしたものを使ってました。

Pパソコンで漫画を描いていますか?描いていらっしゃる方は、使用ソフトを併せて教えて下さい。
→フォトショップ4.0Jでも何とかなるものです。

Q"今、これが欲しい!!"といった道具がありますか?
→パース定規。使いこなせない感2000%
人物や背景の写真集,デッサンの本などの資料。裏路地写真集買いたい。

R作画道具以外で作画に欠かせないものはありますか?
→お菓子と飲み物。

Sあなたにとって漫画とは?
→1にも2にも、まんだくさいもの。念画紙を作ってくださったらノーベル漫画賞を差し上げます。

 以上になります。長々とお答え頂きありがとうございました。


 宜しければ、あなたがとても気になる漫画描きさんに、回して下さいね。

→漫画描いてるぜ、もしくは描いてたぜ、な方どうぞ。


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エムブロ!バトン倉庫
mblg.tv
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カラーインクと紙


使用頻度が低いのにカラーインクを紹介するあたりチャレンジャー魂全開と言うか蒐集癖の行き着く果てと言うか。まあせっかく引っ張り出して来たので。

◆よく使う順
(よく使う色)


◆ドクターマーチン・カラーインク×20色
(レモンイエロー,サドルブラウン)
◆ターレンス・エコライン×8色
(ライトイエロー,スカーレット,パステルレッド)
◆ホルベイン・ドローイングインク(油性)×3色
◆ルマ・カラー×7色
◆マーブルフォレスト×24色
◆アートカラー・カリグラフィーインク×5色
◆ABRAXAS BASEL/SCHWEIZ×1色


Dr.マーチン
レモンイエローの減りは半端ないです。Dr.は発色云々より使いやすさ、入手しやすさで一番にランクイン(特別使いやすい訳ではない)。サドルブラウンは田島さんが使ってるのを見て面白い色だなと。手持ちの半分ほどはカラーインクの魔術師29氏からいただいたものです。ぜひともあやかりたい。

エコライン
パステル色やホワイト(絵具の白と変わりないです)が珍しいと思います。ブロンズグリーンもすきです。好みの色が多い。

ホルベイン
耐水性なので主に主線に使います。油性インクはアルコール系インク(コピックなど)に溶けます。

ルマ
液と粉とに分離して変質してるのを100円で買いました。(そんなの売るのはどうかと思うよL●FT←伏せ字なってない)でもまだ使えるの知ってる私にカンパイ。本来は高価なインクなんだぜ。

マーブルフォレスト
某通販会社で買ったものです。発色はかなり良く、好みの色も多いですが、スポイト付のキャップではなく、インクを取るのが面倒であまり使ってません。直に筆で取ると腐らせそうで‥。

カリグラフィー
カリグラフィーに最適な粘り気のあるインクです。透明のクリアーインクは鮮やかさを落とさずに薄めるためのもので、他社のインクと併用したりも。

ABRAXAS
某Kさんからいただいた、どこのものかよく分かってないインク(英国の画材屋で入手)。キャップにスポイトが付いてないのでフォレストに同じく。

【余談】
インク塗りのコツは薄く薄ーく重ねていくといいかもよ。
濃い色が欲しかったら別の色を混ぜるんじゃなく、パレットの上で水分を飛ばしてインクを固まらせて使おう。私はそれをあまり薄めずむしろ固体のまま使ったりする。
ちなみにカラーインクにオススメの水彩紙はアルビレオ,コットマンなどです。
薄塗りを繰り返す塗り方なら、重ね塗りに耐える頑丈な紙がよろしいかと。水をたくさん使うので、ボードなんかもいいかも。厚紙に水彩紙を貼ったもので、水を含んだ時に紙がボコボコになるのを防いでくれます。


話題:画材
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