不完全な白

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さくら

土曜に成人式の着物を決めに行くので地元へ帰ってきた。
金曜の夜帰ってきて、早々に眼鏡くんと遊んだ。
こっちは桜が見頃で、ご飯食べに行ったあと夜桜を見に行った。
カップルが多くていらっとしてしまった。
でもライトアップされた桜はきれいで癒された。
最初は花見が盛んであろうお城の桜を見に行ったけどいまいちきれいじゃなくて、チェンジして山のほうの桜祭りみたいな所へ行った。
途中道に迷って動物霊園に行きそうになった。
怖い怖い。
なんとか着いて、淡い提灯の光に照らされた桜はきれいだった…。
山の上だから寒かったけど。
あたしは段々眼鏡くんに慣れてきて、普通に話せるようになってきた。
今回は楽しかったな〜。
眼鏡くんも慣れたみたいで雰囲気がゆるかった。
普通の友だちっぽい。
これが男友達ってやつか…。
明日の夜も遊ぶかもしれない。
ちょっと楽しみ。

艶っぽい

昨日眼鏡くんに乗ってもらった時のはなし。
苦しそうに息を吐く眼鏡くんに、「苦しい?」と訊いたらゆっくりと起き上がって「ん…いや」と言った。
その時の顔が、耳まで真っ赤で、目がうつろで潤んでて、口がうっすらと開いてて、かなり色っぽかった。
やばかった。
女か?ってくらい艶やか。
性別が逆だったら襲ってたかもしれない。
目に焼き付いてるよー。
いたずらしたくなる顔だった…。

ぎゅ

今日も眼鏡くんと会ってきた。
お昼に起きて迎えに来てくれて、ニトリ行って家具探して、カラオケフリータイムで狂って、RADのPV買って、眼鏡くん家で観た。
あれは駄目だ。
memesheで色々思い出して泣いてしまった。
あの曲は元彼といざこざがあった時によく聞いた曲なんだ。
そっからスイッチ入って暗くなった私に、眼鏡くんは気を使って「なんかごめん、気ぃ晴れるようになんでもするから、何でも言って」と言った。
何度か遠慮したけど気がすまないようだったので、私は色々考えた。
気が晴れることと言ったら私にはセックスしかない。
でも眼鏡くんに頼むのはさすがに気が引けるし常識的に無理だから、くっつかせてもらった。
ベッドに寝そべって上に乗ってもらったけど、眼鏡くんの様子が変で、不自然な体制で抱き付いた。
ただ抱きついて体重かけてくれれば良かったのに、体重かけてくれないからしょんぼり。
いやしかし眼鏡くん息が荒かったな。
たってしまったんだろうか。
しょうがないから私が上に乗って抱きつかせてもらった。
人の体温はやっぱ良い。
鼓動も耳に心地好い。
上に乗ってくっついてたらうとうとしてしまったけど眼鏡くんは多分気付いてない。
利用してごめんね。
でも抱き枕じゃ軽いし小さいんだ。
それ以上はもちろん何もしなかった。
眼鏡くんが嫌じゃなかったらセックスだってしたかったけど。
友達だし、関係壊したくないから言わなかった。
「すごいさみしがり屋でしょ」
眼鏡くんが言った。
その通り。
人間に依存しているよ。

なし

3日は眼鏡くんと会って、家に行ってDVDを観たけど他は特になかった。
理性も勝ったし。
ただ、くっつかないと私は何も喋れないんだなぁと思った。
私といてなにか得があるか?
ないだろ。
寂しいから一緒にいるだけだし、私じゃなくても事足りる。
むなしいなぁ。

20:00

今日の夜も眼鏡くんと会う予定。
ただ家に行ってDVD観るだけ。
また理性が試されるなー、多分手は出さないけど。
友達で居たいの。
万が一に備えて準備していこうかと思ったけど、そうすると襲っちゃう可能性が高くなるから準備はしていかない。
でもくっつくのはしたい。
駄目だけど、しないけど。
明日レンに会うから我慢できると思う。
眼鏡くんは煙草吸ってるからあんまりキスはしたいと思わない。
前、喫煙者と深いキスしたら不味かったから。
眼鏡くんも私もあまり喋らないから、話題つくっとかないと。
気まずいのは嫌だ。