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ご報告


こんちはー(^O^)/
チビ汰です

実はですね…不運にもインフルエンザを頂いてしまいました…
頭痛がすんごくて関節バキバキです;普段病気しないんで余計にしんどいですねぇ
馬鹿は風邪引かないってのは迷信だったんか…!

そんなわけで、こちらの更新が少し疎かになってしまいますが…遠い目で見守って頂けたらありがたい、です…

家族は仕事やら学校やらで誰もいないんですちくしょー
こんな時にみみみちゃんに看病されたいですシッポウ羨ましいェ…!
いやいやインフルだから移しちゃうじゃん可愛いみみみちゃんにインフル移ったってなったらわざぼー殿方に殺される…インフルとか言ってる場合じゃねぇえええええ←

はー絵描きたいなぁあああ(´`)

真夏のマル秘☆夏合宿‐初日‐

※Attention!

※ミラボで佐々木が女の子で総受けです。みんな佐々木に片想い。あと、色々捏造あります。
※今から一週間、三中・一中・勝者の会がひとつ同じ屋根の下で合宿します。
※果たしてこの一週間で佐々木とくっつくのは誰になるのでしょう?

そんなわけで、超絶季節外れな恋の夏合宿が始まります。あいのりみたいに考えてくれたらよいです。れっつごー(^^)/





「キャプテーン、おやつはひとりいくらまでですか?」

「アホか。なにしに行くつもりなんだよ」

そんな僕らの夏合宿が始まろうとしていた。






夏合宿‐初日‐



***




バスに電車にと、次々と乗り継ぎしていき気付けば結構な田舎に来ていた。
強豪校なら専用のバスがあってそれで行けるけど、僕らは廃部寸前の弱小野球部…自分達の運賃で、自分達の足で、合宿先へ向かっていた。

「やっと電車の長時間に解放された!と思った矢先に今度はバスかぁ〜…帰りも気が遠くなるね」

「うん…帰りはきっと疲れてるだろうしね」

不満を漏らす星野くんに同意する栗男くん。

「え!これって遠くへ乗れば乗るほど運賃上がってくヤツなの!?どんどん上がっていってんだけど!」

「終点で降りるぞ、800円は覚悟しとけよ新浦」

「そんなぁ、しかもここ携帯の電波繋がりませんよキャプテ〜ン;」

「田舎だからな」

そう。かなりの田舎だ。周りには田んぼとカカシくらいしかない。古びた家がいくつかあるけど、多分人は住んではいないかな。

『〇〇ー次は〇〇です。お降りの方はボタンを押して…』

「まだまだですね、宮本くん」

後ろに座る宮本くんに声をかけてみる。振り返ると、右手には。身体が鈍らないよう動かせるところは動かしておこう、というわけか。

「早く野球してぇなー…」

宮本くんはそう呟くだけだった。電車でもバスでも、相当退屈そうだったしなぁ…。

「キャプテン、海には行くんですよね?」

新浦さんが期待を込めて聞いた。

「時間があればな」

「えぇ〜行きましょうよぉ!私この日のために水着選んで来たのに〜…ね、佐々木くん!」

「え!?あ…はい」

突然話しかけられてビックリした。
合宿で海へ行くかもしれないと聞き、新浦さんに連れられてデパートで水着を見に行った。「スクール水着じゃ恥ずかしいんだから!」そう言われて断れなかった。

「(でも水着…嫌だなぁ…)」

肌が露出するのが嫌だった。人に見られるほどきれいでもないし、それに最近練習で筋肉がついてきて肩幅が大きくなってしまっていた。キャッチャーをやるとよくあることだと北別府さんに言われた。
練習の成果が出てて嬉しい。でも水着はかなり抵抗があった。

「二人で見てきたんだよね?水着」

何故だか食いついてきた星野くん。

「そ!じゃなきゃ佐々木くん絶対スクール水着にするんだもん!せっかくの海だし、可愛いのにしなきゃ!」

「へぇ〜…佐々木くんの水着姿見てみたいな〜」

「新浦のチョイスだろ?ちょっと気になるよな〜…」

「福本さんも星野くんも、やめて下さい!」

「おいお前らなぁ、まだ海行くと決まったわけじゃないからな!」

「行かなきゃボイコットしますよキャプテン!」

「アホか。ひとりでやっとけ」

呆れ顔でキャプテンは新浦さんをあしらい窓の外へ視線を戻した。

僕もまた視線を宮本くんに戻す。窓にもたれかかって小さな寝息を立てていた。
外は、窓越しからでも分かるくらい日が立ってて暑かった。これはすぐ体力を吸い取られそうだ、そう思い僕もまぶたを下ろした。
新浦さんと星野くんと福本さんの話し声が耳についていた。


***


「まさか平松のお兄さんに送ってもらえるなんてありがたかったなぁ〜!」

「ラッキーだよな!」

窓から吹く風で前髪が上がっている古葉に城之内が危ないぞ、と車の窓を少し閉めた。

「いつも凶二が世話になってるからな。これくらいお安いご用さ」

「この車、お兄さんのですか?」

「あぁ…社会人になった初任給で有り金叩いて買ったんだ」

「免許取んのも大変だったっしょ?すげぇ!」

大人になれば当たり前なのに…だけど僕らは中学生。まだまだ子供だ。子供らしく妙にテンションが高い古葉と城之内がなんだかおかしかった。

「平松、感謝するよ。お兄さんに乗せて頂いて」

「いや大丈夫だ、沢村。勝者の会から部費出してバス借りるよりだいぶ安くなっただろ?」

「あぁ、おかげでなにかお楽しみが出来そうだ」

「えっ沢村なにするの?」

「それはお楽しみ」

先は長いんだ。今行き詰まっても仕方ない。時間を確かめようと携帯を開くと、もうすぐ12時になろうとしていた。いつもは3本立つ電波も1本2本になったりしていた。


***

バスの中は退屈だ。身体が鈍っちゃう。こんなので着いたらすぐ練習なんて、監督も酷なこと言うよね。

退屈すぎ…下の白線数えちゃえ。

「1本、2本、3本…あれ、4本?」

「おい尾崎うるさいぞ」

「だって退屈なんだもーん。まぁ僕は小さいから足伸ばして眠れるけどさぁ、落合は大変だねー背が高くて足が長いと寝にくいでしょ」

「お前にそんな心配されなくてもいいんだよ、成長期来てんだから。お前それ嫌味か?」

「無理して寝るより僕に付き合ってよ。いっせーのーで、3!」

「こら勝手に始めんな!寝とけよ!」

「おい尾崎、落合静かにしろ」

「八重樫キャプテン…すみません…」

「だってキャプテン退屈なんですもーん」

「着いたらすぐ練習だって監督言われてただろ。寝とけ。炎天下の中での練習だ、体力なんてすぐ消耗するぞ」

「はーい」

それからも何度か落合にちょっかいかけてたら、iPodで音楽聴きだして僕は完全無視。仕方ないから大人しく窓の外を眺めてた。合宿先はまだまだ先だし時期に睡魔が来るだろう。
…と、一中バスの隣に違うバスが追い抜いた。

「…ん?」

一瞬、見覚えのある顔が見えた。緑の髪に赤い帽子ー…。

前の車が進み一中バスも前に走り出した。さっき追い抜かれたバスと隣同士になる。

…やっぱり、宮本くんだ!窓に額を当てて寝てる。

「ねぇ落合!落合ってば!」

「うるせー!いい加減にしろ!また八重樫キャプテンに怒られるだろ!」

「外、隣のバス見てよ!」

「はぁ?」

だけど、落合が見た時には遅かった。信号は青信号に変わり、すでに宮本くんを乗せたバスは出発していた。

「…なんだよ」

うわ、叩き起こされて落合めちゃくちゃ機嫌悪い!

「さっき隣にバスがあって、そこに宮本くんがいたんだよ!宮本くんだけじゃない、三中みんないたよ!」

「はぁ?…三中がこんなとこいるわけないだろ?」

「本当だってば!」

「…もうお前寝てろ」

あーあ、本当に相手にされなくなっちゃった…。

ところで、さっきのは宮本くんだったんだ…よねぇ…?


***


『ご乗車ありがとうございました。次は、終点ー…終点〇〇です』

「うわぁ…840円かぁ〜…」

「中学生にはちょっとキツいなぁ…」

「お前ら忘れモンすんなよー!」

『はーい!』

宿舎は普通の民家みたいな感じだった。
一旦みんな集合する。すると、宿舎の人が出てきた。

「武蔵丸三中野球部の皆さん!」

「今日から一週間お世話になります。よろしくお願いします!」

『お願いします!』

部屋割りは女子の新浦さんと僕。あと男子が大部屋を使うことに。荷物を置いて昼食。そこからすぐ練習に入る。
なんだか時間に終われてるような気がした。

「(頑張らなきゃ…!置いてかれてちゃ、ダメだ!)」

ただでさえ人数もギリギリなんだし、負担は少しでも軽い方が良い。僕ひとりが足を引っ張って迷惑かけてちゃみんなに悪いし…。

「あらあらっお客さん一気に来ちゃった!」

宿舎の人がカレーのお玉を手に声を上げた。

「お客さん…?」

「俺らの他にも合宿で来たってことですか?荒木さん」

「多分な…詳しく知らねぇよ」

キャプテンも知らなかったみたいだ。最後のカレーをご飯にかけて星野くんに託すと、宿舎の人は出迎えに玄関へと走って行った。

「はいは〜い、あら今度は一中ね?いらっしゃい!」

「なに!?一中だと!?」

「まさか、あの武蔵丸一中でござるか!?」

福本さん田淵さんを始めみんな戸惑いを隠せなかった。

「宮本くん…!」
僕は宮本くんを見た。その横顔はカレーしか集中していなかった。

みんなが戸惑う中、容赦なく食堂のドアは開かれた。

「喉渇いた〜…あれ?」

「お、尾崎…!」

「あー!やっぱり三中!ほら落合、三中いたよ!」

「またお前はそんなこと…え?」

「落合まで!?」

「おまっ…三中…な、なんで…!?」

「俺らも合宿、なんだよ」

カレーのスプーンを置いて立ち上がり、みんなを代表して荒木キャプテンが言った。

尾崎くん落合くんの後ろから身体の大きな人が出てきた。あ、この人見たことある…。

「あ、八重樫キャプテン!ほらね、やっぱり三中いましたよ!」

「あぁ…そうみたいだな」

「ちわ」

「どうも」

そうだ、キャプテン…キャッチャーの八重樫さんだ。
三中と一中同士のキャプテンが挨拶と握手をし合う。だけど、なんだか険悪な雰囲気…。

「…驚いたよ。まさか、一中と三中にまた会えるなんて」

そんな中、また知らない声がしてみんな振り返る。

「あっ…さ、沢村さん!?」

「どうも、一中三中の皆さん」

勝者の会も、合宿だったんだ…。

「…と、こんな時でもマイペースにカレーに集中か…宮本くんらしいね」

沢村さんがクスリと笑う。確かに…宮本くんまだカレー食べてる。

「み、宮本くんっカレー食べてる場合じゃないですよ!一中や勝者の会も合宿なのに、」

僕が言い終わる前に、宮本くんが立ち上がる。僕を押し退け前に出ると一中と勝者の会の人たちを睨み、そして笑った。

「…へっこの合宿楽しくなりそうだな」

な!と僕の肩を叩いた。宮本くんにつられて僕も笑っては見せたけど、不安だった。
こんな凄い人たちと一週間合宿するんだ…って思うと、プレッシャーっていうか、たくさんのなにかが溢れてきた。

そして…この一週間は、僕にとってもみんなにとっても、大きな歯車が動き始めた…そんな瞬間だった。


*二日目へ続く*

ただの戯言

いやイラストとかお話とかじゃなく、ただ単に悩みっちゅーか考えごとみたいな(^^)


もうすぐバレンタインデーですよリア充爆発しろ(超笑顔
うん本当に爆発していいと思うせめて少子化に貢献すべき←

ところでバレンタインデーなんですが、ここはサイトじゃその他のジャンルになるわけで、なんだったらコロコロでなんかやりたいなーと思ってます。メインだとメジャかイナゴになると思います。

そんで考えてみたんだが、コロコロの殿方たちは甘いもの大丈夫なんかってこと。

わざぼーだと殿方は、まー様むむめんめんシッポウかなー
ももタローギンちゃんはわざぐぅだしなー

むむは甘いものは大丈夫っつーかチョコの中になにが入ってるか言い当てられそう。そんでさらにあれを加えたら甘味が出るぞとかアドバイスしそう。来年は一緒に作ってやるって言いそう。つまり来年も一緒にいてくれるというちょっと胸キュン。
ただ、お返しに自分の作ったのよりハイクオリティなの作って来てこうすればいい味出るだろとか言ってきそう。ちょっと腹が立つ。むむまじおかん←

まー様は甘いもの苦手そうですねぇ;コーヒーも無糖を好んで飲むと思う。さらには素直になれず上から目線系。かなり面倒臭い。てめぇの作ったチョコなんて誰も食わねぇだろうし可哀想だから俺がもらってやる言っとくが俺は甘いモンは苦手なんだからな!とか言う。ツンデレ。でもお返しはきちんとする。わりとマメ。

めんめんは甘いもの好きでも嫌いでもどちらでもない系。そんで、なんでも喜んでもらってくれそう。みみみちゃんがくれるモノならなんでも嬉しいよ!って受け取ってくれる。多少チョコの味がアレでもなかなか個性的な味だね…って苦笑いでぱくり。わざぼーメンズで一番小さくて大人。お返しもきちんとする。しかも気の効いた女の子がもらって嬉しいものとか返しそうですねぇ。

シッポウもめんめんと同じく快く受け取ってくれそう。片想いとかだったら、え…お、俺なんかにくれるのか…!?うわぁああああってなってそう。青春が似合う男。実は甘いもの大好きとかだったらどうしよう可愛いじゃないか…!お返しはきちんとするがバラの花束とか渡しそう。気持ちがかなりこもってるのは分かるが女の子はもらっても困るものばかりお返しするので、イイヤツだけどそれがモテない理由。

みみみはみんなに気さくにあげそう。みんな同じので、見かねたわざこ姐さんがむむのはちょっと違うのにしなさい!って恋のキューピッド的なのになりたがる。ちなみにわざぼーって食べ物とか食べれるんですかね?イケたらみみみは一番にわざぼーに渡すと思うよ(^^)

敵メンバーは毎年オトゲのチョコに悩まされてたら可愛い。うわぁあああ今年も来ちまったぜこのイベントがあああってなってそう。断ればトゲまみれになりそうだから受け取るという選択肢しかない。

ところで、シッポウって小さい頃から野郎に囲まれて生きてきたイメージが強くて、お母さん以外で初めて女性を見たのがオトゲとかだったら面白いですよねwちゅーか女性じゃねぇしオトゲ姐さんww
そんなわけで、オトゲを見て女なんて…と生涯童貞卒業出来ないようなこと思ってた矢先にみみみちゃんと出会って、世の中にこんな可愛い女の子がいたのか!って感動すればいいな。
さらには敵とはいえそんな可愛いと思ってた(思ってたかどうかは知らないが)女の子に看病されちゃそりゃ惚れますよ←結論ここ

とりあえず、シッポウは幸せになるべき。まじこの子いい子…!

あれ…もうバレンタイン関係なくね?

てかコロコロの殿方だっつってんのになんかわざぼー殿方語りになってるし…。しかし殿方って言葉イイですねぇガチでわざぼーって女子1男子多数だから殿方って言うしかないという。。。本当殿方っていい言葉!


結論→殿方本命みみみ

消しました


最初らへんに投稿したミラボの乱♀佐話削除しました(^^)
んーなんか書いていける気がしないので…すみません。。。
そんかわりまた新たに書いていこうと思うので…見捨てないで下さいませ(>_<)
予定としましては♀佐々木総受けです。

ではでは、失礼します。

それから、そして、あれからは

前回の「ばっかやろぉ…!」続編「それから、」の時空を超えたむ〜みん視点



***


みみママとケンカした。

勝手にわざぼーおじさんを持ち出して、危険な場所でひとりで修行してたんだ。いつもはきちんとみみママに許可を得て、どこに行くか伝えてから修行に行く。みみママをびっくりさせたかったんだよ、僕がどれだけ強くなったかを。

なのに、みみママそんなことも分かってくれなくて、頭ごなしに叱るばっかり。僕もイライラしてきて「もういいよ!」って怒鳴ってわざぼーおじさんを持ったまま遠く遠くへ、走った。

そして今に至る。誰もいない森の中をさ迷っていた。

「おいむ〜みんいいのか?暗くなってきたぞ」

「…っいいんだ!怒るばっかりのみみママなんて…うわっ」

プンプンと足踏みしていたら、足場が崩れて崖から転げ落ちた。


***


気を失っていた。

わざぼーおじさんがクッションになってくれて、なんとか大きな怪我はしなくてすんだけど…完全に道を見失ってしまった。

「マズイな…帰り道が分からんぞ」

「ど、どうしよう…」

「しかし、さっきまで日が沈んでいたのに…もう昼間になったのか?」
「そんなに寝てたのかなぁ?」

「分からん…とにかく明るい方へ行ってみよう!」

「そうだね!」

光の刺す方へ歩いて行った。

森を抜けると、一面芝生の広い広い庭がだった。遠くの方に建物があって、そこにたくさん人がいた。

「この風景、どこかで…」

わざぼーおじさんがそう呟いた。

「人のいる方へ…行ってみよう」

「うん!」

僕はおじさんを強く握りしめ、ゆっくり近付いて行った。

「…結婚式?」

「…っまさか、」

おじさんは息を飲んだ。なにが起きているのか全く分からない。

「む〜みん、あの建物へ行ってみてくれ。慎重にな」

「うん!」

おじさんの言われた通り、ゆっくりその建物へ向かった。カーテンが閉まってて、中は見えない。

「入り口はどうだろう?」

入り口に向かって歩く。すると、知らない女の人が二人してキョロキョロなにかを探してるみたいだった。

「どこに行かれたのかしら?」

「旦那様のご支度はすんだ?」

「ええ、後は奥様だけなんだけど…時間がかかるでしょ?」

「おてんばだとは聞いてたけど、まさか直前にこんなこと…」

「大人しくドレス着るような性格じゃないしねぇ…とにかく、急いで探さなきゃ!あっちまだね」

「えぇ!」

そんなやりとりがあって、女の人たちが行ってしまった。

「なんの話?誰かを探してるの?」

「……」

「ねぇおじさん」

「…む〜みん、驚かずに聞いてくれ」

「うん」

「おそらく…」


***


「えぇえええええ!?タイムスリップ!?」

「馬鹿、声がでかい!」

「し、しかも…むむパパとみみママの結婚式の日に…」

「間違いないな。むむの支度が終わって、みみみが脱走した話を聞いた覚えがある。ドレスを着るのが嫌でな」

「そんなっ…いつの間に…!?」

「おそらく…あの崖から崩れ落ちた時だ」

「なにかの拍子でこの時代に落ちちゃった…」

「…だろうな」

「どうしよう!元の時代に戻らなきゃ、みんなに心配かけさせちゃうよ!」

「しかし…戻り方がなぁ…」

「うん〜…あれ?」

「どうした?」

「あれ…」

今と違い、ポニーテール姿の少し若いみみママだ。アルバムで見たことある。
身体を小さくさせ、見つからないようコソコソと隠れている。

「みみみ!」

「みみママ!」

僕とおじさんはみみママのとこまで走って行った。

「こんなところでお前は!」

「わっ!わざぼー!?なんですぐ見つかっ…ん?お前誰だ?」

「僕だよみみママ、む〜みんだよ!」

「はぁ?知らねー。つか、誰がママだよ!お前なんて子どもに持った覚えねぇよ」

「あっ…」

そうか、まだこの時に僕は生まれてないんだった…。

「え、と…ご、ごめんなさい!僕のお母さんにそっくりだったから思わず…」

「ふぅん…まぁいいや!アタシは技々みみみだ、よろしくなむ〜みん!」

「よ、よろしくお願いします…」

まだ"技々"だった時のみみママだ…若いなぁ。

「お前…なんか似てるな」

「え?」

「アタシの好きな人に」

そう言われて、指先で鼻をツンと押される。好きな人って…むむパパのことかなぁ?

「でもなんでむ〜みんとわざぼーが一緒なんだ?」

「えっと…さ、さっき知り合って…」

「そんなことよりみみみ!早く戻れ!式場の人がお前を探してたぞ!」

「えぇ〜…アタシあの窮屈な服着たくねぇよ〜」

「今さらなに言ってんだ!」

「そうだよ!みんな心配して…」

心配…して…。みみママ…心配、してくれてるのかなぁ?きっと今頃…。

「…む〜みん?」

みみママに呼ばれて、僕はハッとなり忘れるように顔を左右に振った。

「と、とにかく!結婚式に間に合わないよ!急がなきゃ!」

「そうだ、みみみ急げ!」

「ちぇっ…仕方ねぇな…」

どっこいしょ、とゆっくり立ち上がった。

「そうだ、む〜みん!」

「なに?」

「…ありがとな」

そう言うと、みみママは戻って行った。

「…変わらないね」

「そういや、昔からあんなんだったな」

「みみママちゃんと戻ったかなぁ?」

「見てみるか。見つかるなよ」

「うん」

またさっきの場所に戻ると、みみママは確かに戻っていた。両腕をさっきの女の人たちに掴まれ、この時代のわざぼーおじさんに怒られてる。隣にいるのはタキシード姿のむむパパだ。やっぱり若いなぁ、髪も短いし。

「全く!どこをほっつき歩いてたんだ!」

「はぁ?お前さっきまで一緒だったじゃねぇか」

「一緒?俺はずっとむむといたぞ?」

「え?ところで、む〜みんは…」

「む〜みん?」

「むむにそっくりなガキだよ」

「…知らないな。寝てたんじゃないか?」

「寝てねぇし!」

「おいみみみ、あまり動き回るなよ。もうお前ひとりの身体じゃないんだからな」

「…っ分かってる!わざこ行こうぜ、ちゃっちゃと支度だ!」

「あんたが逃げ出さなきゃもっと早く終わってるわよ!」

むむパパに怒られて大人しくなったみみママが部屋に入っていった。さっきカーテンで見えなかった部屋だ。着替える部屋だったんだ。

「おじさん、みみママってなにか病気なの?」

「病気?」

「だってみみママひとりの身体じゃないってむむパパが…」

「あぁ…この時のみみみはすでにお前を身籠ってたからな」

「えっ!?じゃ、じゃあ…あのみみママのお腹には…僕が!?」

「あぁ」

「凄いや…おじさん、凄いね!」

「そうだな」

そんな感動に触れて、みみママが着替えたのを見届けてから僕らは元の時代に戻ろうとあの森に戻ってみた。

「結婚式見たかったな…」

「我慢しろ。見つかったら時代が変わるんだ、みみみに見つかっただけでも十分ヤバイんだぞ」

「うん…」

後ろ髪引かれる思いで、気を失っていた場所へ戻るもやっぱり分からない。

「また落ちてみるか」

「え、あの崖から!?」

「しかし他に方法が……」

「…おじさんどうしたの?」

突然おじさんが黙ったから不審に思った。…静かな森の中で、足音がする。

「誰…?」

人影が見えた。見覚えがある。

「…まーお兄ちゃんだ!」

「……は?」

この頃のまーお兄ちゃんはあまり変わらないな、すぐ分かった。

「誰だてめぇ?」

「僕はむ〜みん…痛だだっ」

急に僕の両頬をつねりだした。

「技風むむの野郎に似てるな…ムカつく顔してやがるぜ」

「ちょ、痛いよ!離して!…ねぇ、お兄ちゃんは行かないの?」

「は?」

「結婚式だよ、むむパパとみみママの!」

「…行かねぇよ」

「なんで?見たくないの?」

「…俺には拝む資格ねぇからな。それに、さっきちょっと見てちょっかいかけてやったしな!それで十分だ」

「でも…そんなの、寂しいよ…」

「…っ関係ねぇだろ」

「一度きりなんだよ!?一生後悔するよ!」

僕はまーお兄ちゃんに手を差し出した。

「一緒に、行こ。僕も行きたかったんだ。最後まで見ようよ、技々みみみの晴れ姿」

「…ったく、仕方ねぇな」

ため息をついてから、まーお兄ちゃんは僕の手に自分の手を伸ばした。

「…ねぇ、お兄ちゃん」

「んだよ」

「技々みみみのこと、好きだった?」

「……あぁ、そうだな」

繋いでいた手に力が入る。

「あんな人を愛したことなかったな」

「まーお兄ちゃん…」

その横顔は寂しそうだけど、なんだか優しく見えた。初めてまーお兄ちゃんの優しい顔を見た、気がした。

教会に着くと、辺りは静かでみんなもう座っていた。
ちょうど、むむパパとみみママが指輪を交換してるところだった。

「…きれいだね」

「あぁ…」

「幸せになるよ、きっと」

「…あぁ」

みみママのウェディングドレスは本当にキレイだった。まるで、天使みたいだ。そうだな…みんなを幸せにしてくれるような、優しい天使。差し込む太陽の光がより一層、ドレスの白を輝かせていた。

「(あのお腹の中には…僕がいるんだ)」

三人で結婚式に立ち会えてたんだね。僕は幸せだよ…むむパパ、みみママ。

急に視界がフッと眩しくなった。目を細める。すると辺り一面真っ白になった。依然、眩しいままだ。その光と白で視界が遮られ、また意識を手放した。


***


‐…〜みん‐

‐…む〜みん‐

「む〜みん!おいコラ起きろ!!」

「…ん…」

「…起きた。むむ、む〜みん見つかったぞ〜!」

「なに!?…起きたのか?」

「…むむパパ…みみママ…」

「馬っ鹿野郎!心配かけさせやがって!なにこんなとこで寝て、」

「みみママ…?老けた?」

「はぁああああ!?てんめー!」

「落ち着けみみみ!」

「むむパパ…髪伸びた?」

「む〜みん…どうしたんだ?」

「わざぼーも一緒みたいね」

わざこお姉ちゃんが呟く。そうだ、わざぼーおじさんも一緒だったじゃないか…って、あれ?

「わざぼーなら返してもらったぜ、む〜みん」

「…あ!」

「しばらくわざぼー持つの禁止だ!修行もな!」

「そんなっ…」

「アタシたちがどんだけ心配したと思って…」

心配…?そうだ…みみママが逃げ出した時も、みんな心配していた。僕も心配だった。…あの時と一緒だ。

「…っみみママだって、今までたくさんみんなに心配かけさせたじゃん!」

「はぁ?そりゃ…」

「でも…っでも、ごめんなさい」

「む〜みん…」

「…みみみ、もういいだろ」

「むむ…」

「反省してるぞ、む〜みんは」

「…分かったよ!もういいから。家帰ろうぜ、む〜みん」

「…うんっ!」

そして、むむパパとみみママと二人で手繋いで帰った。あれは夢だったのかな?今までのことは全部ただのお話?

みみママの背中にかけられたわざぼーおじさんを見た。いつも無表情なおじさんが、なんだか笑ってるような気がした。


*end*


今回は、あまりに楽しくてスラスラと書けたのですが、二日で書いた残念クオリティなのでめちゃくちゃだったりします笑

時をかける少女…ならぬむ〜みん(笑)ww
一度はやってみたかったタイムスリップネタです。
今度は原作年齢むむみみがわざ武王と戦うあたりでむ〜みんを落としてみたいです笑←
若かりしバリバリ現役時代の両親の戦う姿を見て、む〜みんは感化されればいいなぁ(^^)

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