話題:なれそめ

続きです!



彼が車に乗り込んでからは、普通の会話をしてました。
彼の子供のころのこと、私の元彼のこと、最近やってしまった失敗、職場の人の恋愛話。
あと車のフロントガラスが曇ってたので、落書きしたりして。
その跡がまだ、曇ると浮き上がってくるくらいには残ってます。

私はハチ・米津玄師が大好きでいつも「YANKEE」を流してたんですが、彼が車に乗ることなんてマック行ったりしてしょっちゅうだったので、彼もハチさんの曲が気に入り、流れてる歌もわかるくらいにはなってたんです。
そのときも流れてたんですが、なぜか「ドーナツホール」だけを飛ばすんです。勝手に。笑


彼「俺、いまこの曲聞く余裕ないっす…泣く!」


純「いい歌なのに」




歌詞が、つらいらしいです。






簡単な感情ばっか数えてたら
あなたがくれた体温まで忘れてしまった
バイバイ もう永遠に会えないね
なぜかそんな気がするんだ
そう思えてしまったんだ
うまく笑えないんだ どうしようもないまんま


この胸に空いた穴が今
あなたを確かめるただひとつの証明
それでも僕は空しくて
心が千切れそうだ どうしようもないまんま




確かになぁー。笑





その時点で、もう外は明け方です。←
二人とも朝の立ち上げから仕事!←
しかしどちらからも帰ろうとは言わなかった。
楽しかった。それは本当。
ずっとでもしゃべっていられた。



彼の方はちょっと眠いのか、ずっと座席にもたれて、ちょっと首が運転席側に寄ってて。
私もちょっと眠気があったけど、でも喋ってて。
彼がだんだん倒れてきて、ついに私の肩に頭が寄りかかった。


純「眠いの?」


彼「いや、大丈夫ですよ…」




でも頭はもたれかかったまま。
私は真っ直ぐ座ってたけど、彼が暖かくて、私も彼にもたれてみた。





彼「俺、今、幸せです」


純「ん?」


彼「いや…なんでもないです…ゴニョゴニョ」





いつもクールな彼がすごくふにゃふにゃで可愛かった。笑
そして確信した。
彼が好きなのは私だ。




正直、彼のことは男として見たことはなかったし、好きかと聞かれてもあくまで「人として」好きなだけで、恋愛対象ではなかった。
告白しちゃえばいいじゃん、と言っていたけど、私は断ろうと思ってた。
彼のいう通り、私は仕事を頑張りたいし、今は恋愛するつもりはないし、もう異動が決まっているから遠距離になるし…
彼には悪いけど、彼の気持ちには応えられない。




純「寝れば?笑」


彼「んー…重いですか?嫌ですか?」


純「…暖かい。笑」


彼「もうわかってるでしょ」


純「…何が…?」
 

彼「いや…わかってるんでしょ…?」


純「…多分ね」


彼「…すみません」


純「何がだよ。笑」


彼「迷惑ですよね」


純「…ちゃんと言われてないしな、わからないふりしとく?もうすぐ朝だぜ仕事だぜ?笑」


彼「ひどい。笑」


純「言葉にするかしないかでさ、結構変わるじゃん。私はまだ言われてないかr 彼「好きです!」


純「…?!」


ずっと目を背けてた彼が、急に私の目を見て真っ直ぐ「好き」だと言った。
そこで心がグラッとなった。


彼「俺、言いましたからね。もう純さん逃げちゃダメですよ」


純「…えぇ…」


彼「よし、もう俺は言ったから、次純さんが苦しむ番だ!」





なんだその言い分は!確かに苦しかったが!←




純「あの、いくつか質問があるんですが、ひとつひとつ潰して言ってもいいですか?」


彼「どうぞ。ひとつめー」


純「私と、お付き合いしたいのですか?」


彼「はいそうです。ふたつめー」


純「えっと私、社員モードと純モードがあって社員モードしかご存知ないと思うんですが大丈夫ですか?」


彼「問題ない。みっつめー」


純「え、えっと…」





そんな感じで質問大会。
いろいろ聞きました。
私の持病のことに始まって…
あと、前のブログ読んでた方はご存知と思いますが、私の初めては顔も名前も知らない人に奪われるという壮絶な初体験を経験してまして、その点で元彼からは何となく偏見みたいなものをもたれたためにかなりのトラウマでして。
自分は女として汚い、という考えがずっとあって。
だから恋愛や性行為を遠ざけたいというか。
途中で知られて嫌われるくらいなら今のうちに、と、全部伝えました。
でも言い出すのにかなり言葉が詰まって、なかなか言い出せないでいたら



彼「つらい記憶なら無理しなくていいよ。俺は何があっても変わらないから」




でも、言いました。
心が確かに揺れ始めたから、だったらちゃんと知ってもらわないと。
悩んで悩んで、好きだと言ってくれたんだから。



彼「うん、大丈夫。つらいこと思い出させてごめんね」


ヤサオ。←




そしてもうひとつ。
私には昔、自傷癖がありました。
半袖でも見えないくらいの二の腕と、太ももの上の方にまだ傷が残ってます。




彼「そういう人、何人もみたから大丈夫。それになんとなくそんな気はしてた」


純「なんで?」


彼「なんでだろう。でもこの人、絶対自分を傷付けて保ってるって思ってた」


純「よく見てるね」


彼「好きですから。そりゃ見ます」


純「もう惜し気なく恥ずかしいこというね。笑」


彼「質問、最後にひとつどうぞ」


純「んー…」


彼「どうぞー」


純「私今さ、すごくドキドキしててさ、でもこれが好きのドキドキなのか、ただの緊張なのかわかんなくて…私ちゃんと好きって告白されたことなくて、びっくりしてるのは本当なんだけど…」


彼「…うん(´・ω・`)」←フラれると覚悟した顔


純「…大事にしてくれる…?」


彼「…(`・A・´)!?」←本当にこんな顔だった





純「…」


彼「…」顔を手でおおって向こう向いてる


純「…」緊張


彼「…大事に、します」


純「…」今度はこちらが手で顔をおおう。笑


彼「で、でもまだ俺のこと好きかどうかわかんないんだよね?」


純「うん…正直なところ」


彼「じゃあ…仕事終わってから、答え聞いてもいい?」


純「…うん」


彼「もう朝ですね。笑」





いつも私が出勤する時間の30分前でした。笑



とりあえず私は着替えに帰った。
彼は帰ったら間に合わないからと駐車場で残ってた。
私が戻るとスクーターにもたれて寝てた。笑



二人でお店に戻る。
もちろんまだ誰も来てない。
いつも私が一番乗り。
でもその日は二人だった。



純「コーヒーやるよ」


彼「あざっす」


純「サンドイッチ一切れ食べる?」


彼「食べる!ハムのほう!」





あ、可愛い。笑



仕事は普通にできましたが、私は暇になった時間すかさず寝ました。笑
人数が多い日でよかった…!


そして彼が話しかけても起きなかったらしくいつのまにか隣にコーヒーおいてありました。ヤサオめ。



続きますーもうちょっとご辛抱をー!