あいまいみー

「もういややねん
　もう不安になりたくないねん」


『不安？』


「いろいろ不安」


『なにが？』


「いろいろ」


『いろいろって？』


「何にもない」


『じゃぁ何もないって
　思っとくで？』



いつからこんな対応が
できる人になったのだろう


あたしが勝手に抱え込んで
押し込めて隠してる気持ちを
引き出そうとしたひとは
初めてかもしれない




そこから
久しぶりに
少し真剣な話



うんうんって聞いてくれた

わかるよって

miiさんいい子やもんなぁって



あたしの考えてることとか
正直な気持ちとかを
なるべく重くならないように
話したつもりなんだけど
今考えるとバリ重(笑)



それから彼の気持ちも
少しずつ話してくれた



あたしもすごくよくわかる

やっぱりとても正直な人
彼のいいところ、大好きなところ



無理して嘘をついたり

その場しのぎの約束を
するような人は嫌だ



でもきっとあたしはどこかで
その嘘が欲しかった


だから勝手にショックを受けて

だけど彼の言うことが
とても正しいと思ったから

もう何も言えなかった




『ごめんね』


「なんで謝るの？」


『不安って言ったから』



そう言って
頭を優しく撫でるもんだから

もう嬉しいやら
切ないやら
苦しいやら




彼は真面目な人だから
今すごく考えてるんだと思う

だから連絡はしないし
きっとしばらく来ない


そして突然
何事もなかったように
連絡がくる


うーん
今回はそうも
いかないかもしれないなぁ




こんな話をするのは
早かったのかもしれない


今思えば全部
あたしの独り善がりでしかない


よりによって
タイミングも悪かった



わかっていたけど
もうどうしようもなかった


だから
これで良かったと
思うことにした



だけど反省はしてるから
次に会えた時は
ちゃんとごめんなさいをしたい



日曜日に約束してるけど
会えるかな




早くあの笑顔を見たい