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「モンスターキャンディー」2


※原作本と内容は多少異なります。
※(フレユリパロ)長期連載
※1の続き。


-------------------

モンスターキャンディー
【第2話】














「ようこそ星城学院へ、ユーリ・ローウェルさん」




あのあと俺は、屋上でのことをなかったことにして手続きを済ますために校長室にいた。



「…はい。」
「うちの学院は伝統ある学院です。特に厳しい規則はありません…
   が!!」


すると校長は突然手を机にバシッと置き、強調するように声のトーンあげた。


「一つだけ…絶対に守ってもらいたいことがあります。」

校長は額に溜まった汗をハンカチでゆっくりと拭きながらいった。


「これは国家的機密です!!必ず守ってください。」

いきなり国家的機密などと話しだした俺はびっくりして目を丸くした。ゴクリ、と舌に溜まった唾を一気に飲み込んだ。


「は、はい…;」


国家的機密ってなんだよ……;


「…………ウチの学園には宇宙人がいます…」





…………!?




はぁ!?、とそのまま言葉を顔をだしたような顔つきをした。いきなり何SFを語りだすんだこのハゲおやじは…と心の中で激しくツっこんだ。



「う、宇宙人!?;」
「そうです。混乱をおさえるため、公表してないだけで…」


そうゆうと校長はまた汗を定期的に拭きながら静かに語りだした。


「地球にはエイリアンが来ていて、今 国連と話し合いをしているのです。彼らは羽を持ち、空を飛び、人の血を吸って生きるという。ラキュラ星のラキュラ族…そして我が校にいるそのラキュラ族の生徒の名はフレンです。」




―…突拍子もないことを次々と語られ頭と目がぐるぐるしてきた。

それにしても…あの羽のあるやつ…いや、宇宙人か。あいつ…フレンって言うのか…ん?、待てよ…

ばっ
「その人、飛ぶんですね?手品じゃなく!;」

「?え、あ、飛びます飛びます!!;」


校長はまじまじと目を見つめていう俺に何故か顔が赤くなっていたがそんかなことはどうでもいい。…よかった、それなら……あいつ死んでないかもしれない!!

ホッ

校長は急に目を輝かせた俺をちょっと不審そうにひくつかせみせた。


「こ、コホンッ;…血は吸われても無害ですから、彼とも仲良くやっていってくださいね。」
「…は、はい!……って、ゆーか、俺は男だから…血を吸われるとか関係ないんじゃ」


俺がキョトンとしていると校長はいきなり肩に両手をガシッのせてきた。

「……まぁ、普通の男子生徒なら…でも、あなたのような綺麗な容姿の方は…要注意を。」


いきなり表情の変わった校長が少し怖かった。







そうか…
宇宙人だったのか…じゃぁあれって、単なる「お食事」だったってわけか?だからって仲良くできるとは思えねぇけど…




-----------------




「では、転校生を紹介します。」

ドキンッ


「…ユ、ユーリ・ローウェルです。よろしくお願いします…」

内心心臓ばくばくの中、いつものポーカーフェイスを保とうとそっけなくあいさつすると、クラスは女子からは黄色い声がわいわい聞こえ、男子からはぶすくれたような声が聞こえた。

まぁ…あいさつはこんな感じでいいだろ。


小さく会釈すると担任教師が指をさしていった。
「じゃぁ、ローウェルさんはあの席へ…」

はい、とまたそっけなく返事をすると指をさしている方向の席をみて俺は言葉を失った。



――ガタッ!!





宇宙人が隣ィィィ....!?!

俺の顔は一気に青ざめた。つーか、やっぱり生きてたのか―…少し安心もあった。が、
まさか…さっきの宇宙人が同じクラス…しかも隣の席…;。当の宇宙人は俺の方を無言でじろじろと見てくる。



授業が始まるとヒソッと隣から声が聞こえきた。



「『さっきはよくもいきなり殴ってくれたね…にこっ』」

笑ってはいるが目が本心ではない。


「『あ、あれは!;殴ったんじゃなくっ慌てたら肘が入っちまっただけだ!!;』」



「――!そこの!!授業中は私語をつつしむ!!」

「は、はいっ;」



ちッ、こいつのせいで…俺はまた睨みつけた。

「あのさぁ、話しかけてくんなよ…、だいたい血なら女子のを吸えよ、男の血なんて気色悪ぃだろ、さっきの見ると、吸われたがってる女子いっぱいいたみたいだし…とにかく、俺に構うなっ」


俺はいいたいこと全てをいってみた。すると宇宙人は俺を一瞬キョトンとした目でみてこういった。

「それはムリっ…だって、君は黄金律だから。ほかの血と全く比べものにならないんだよね…」


はぁ?教科書で顔を埋めながらそういった。



午前中の授業が終わると、予想どおり女子が宇宙人の周りに群がってきた。

「ねーねっフレン〜そろそろお昼でしょ?」
「今日は誰の血を吸うの?」

「ん?」


するとその現実を何気なくみてた俺の方をじっとみてきていきなり机の方まで一瞬で移動し、首を腕で絡めてきた。―…!?


「今日は、転校生さんのがいいなっ」

語尾にハートマークでもつけたようないい方でそういってきた。


「――はぁぁっっ!?」


女子が「ありえない」といった口調で声を揃えていった。


おいおいっ!!;




「〜〜っ!!なんでだよっ、普通のこいつら(女子)と普通の俺、何が違うって言うんだよ!?」

俺は絡められた腕をいやいやと振りほどきながら叫んだ。


「それが大違いなんだよね…」

囁くようにそういうと宇宙人、フレンは一度強引に絡めた腕を解放すると静かに窓に両肘をつけて、窓が背中になるようにこちらに目をむけて語りだした。


「君の体は“黄金律”っていってね、完全に左右正対称の肉体で…そーいう人を食べると、とっても美味しかったり、物凄く延命したりと、とにかく他のと全く比べものにならないくらい特別なんだよ。」

「〜〜!?」




な、なんでそんなのがよりによって俺なんだよ…悔しそうに顔をしかめていると、

「ねぇっまたちょっとでいいから嘗めさせて?血は吸わないからさっ」


「っ―!;絶対ェヤダっ!!」

つーかどこ嘗める気だっ


「じゃぁ髪の毛一本ちょうだいっ☆」


「髪の毛食うんじゃねェェェ〜〜!!!この変態っ」





その時、まわりの女子数十名が…嫉妬で怒り狂っていることに、俺は気づきもしなかった。












第二話完
_________
next≫あとがき

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「君と僕の恋愛事情。」4



※TOV(フレユリ)
※現パロ
※3の続き


-----------------

「君と僕の恋愛事情。」
【第4話】















「いらっしゃいませー何名様っすか?」


如何にもきちりとしてそうな本格的レストランで、笑顔だが、あまりに軽い言語で接客をしてきた男がいた。




「……ユーリ!!?!」

「ん?、あ……フレン…。」


その男は正しく今自分と同居している男、ユーリであった。








−……

このロケが終われば今日の仕事は終了。時刻は午前二時をまわっていた。今日は朝からハードスケジュールだった。まず朝のニュース番組で生出演。それが終わってから雑誌の撮影五本。昼からまた生中継の番組をぶっ続けで4時間。そのあと今度のコンサートの打ち合わせ。次にテレビの収録。次に―……




「……レンさん、フレンさん?」

「え、あ…すみません、ぼーとしてしまって…」


「今日は大分ハードスケジュールでしたからお疲れでしょう。すいません、一気にこんな仕事を詰め込んでしまって…マネージャー失格ですね…」

「いえ、そんな気にしないでくださいソディアさん、仕事は仕事ですから。」


「…フレンさん……」


もじもじと下を向き、何故か顔を一瞬赤らめた彼女。と、同時に何か思いついた様子でこちらを向いた。



「そ、そうだ!もしよかったらこのロケが終わったら私の奢りで美味しい物でも一緒に食べに行きましょうよ!!」

「い、いえっそんな奢りなんて悪いですし…それに、どこかの雑誌にフライデーになんてされたら、君に迷惑が…」


「大丈夫ですよ、もうこんな時間ですし、変装すれば…。美味しくていきつけの深夜でもやってるレストランがあるんですっ」


「でも…」
「たまにくらいいいじゃないですか。」

ソディアが笑顔で、ねっ、といってくる。


「‥‥じゃぁ、お言葉に甘えて…この最後のロケが終わったら…」

「はい、ではお迎えに来ますので。//」













―……




まさかここがユーリのバイト先だったなんて…。フレンがレストランの制服をして接客をするユーリをまじまじを見た。隣のソディアは不思議そうな顔をしてこちらを伺っている。

長い髪を後ろに束ねてポニーテールにしており、スラッと伸びた足と華奢な体、顔は誰が見ても綺麗で、どこかモデルが店内を歩いているかのような感覚だった。接客をしてもらっている客誰もがその美しさに振り返っていた。だから、少し誇らしげに思ってしまった。この美しい人は今自分と同居しているんだぞと。もちろん僕は変装をしているため、振り返る人はごく僅か。もしここで堂々と顔をさらけ出して自分はアイドルだぞといったとしても、ユーリの美しさには敵わないと思ってしまったりもする自分がいた。

…そうだ、
一番心配なのは今一緒にいるマネージャー、ソディアをユーリがどうとらえているかだった。もしかしたら恋人と勘違いなんてしてなければいいが…。
ユーリは…いったい僕達をみてどう思ったのだろうか…。そんなことを考えて、思考回路をぐるぐるさせる。目線はずっと、笑顔で接客をするユーリ。



「フレンさん、どうしたんですか。さっきからキョロキョロしてますが…」

「いや…ちょっとね。」


フレンがぎくしゃくしていると、ソディアが何とか話しを持ち出そうとする。


「そっそうえば、さっき最初に接客してくれは方、すごく綺麗ですね。男性とは思えない方です。こないだ来たときにはいなかったので、新しいバイトの方でしょうか?」


ギクッ
フレンは顔を強張らせた。ユーリのことだと…。やはり彼女もそう思っていたのだ。しかし彼が自分と同居している人なんていえる筈もない。


「そうだね…僕なんかより、ずっと綺麗だ…。」





といった刹那だった―…





ガシャーンッという物凄いガラスか何かが割れる音が店内に響き渡った。咄嗟に皆が音の聞こえた方を振り返った。
するとそこにはまさに、といった感じの柄物のスーツを着たデカツイ男とその取り巻きの様な男二人がある店内を頑固に睨みつけていた。床には料理が散らばっていて、皿が割れている。


「んだよ!!この料理は!虫が入ってたぞ!こんなもん食えねぇんだよ!コック呼んでこいコック!」

「お前!バイト野郎だろっ早くコック長かこれ作ったコック呼んでこいよ?!」



口の悪いいい方でアンチをいう客だった。虫が入っている…?そんな訳がない。ソディアもここの料理は本格的で本当に美味しいし、とても清潔で評判もいいといっている。


「…申し訳ありません。ただいまコックを呼んで……」


ユーリは苦悩に堪えるような目つきでそういった。するといきなりその男はユーリの顔を覗きこんで一瞬ニヤリときみが悪い笑みを浮かべて、ユーリの白い顎に手をおくと上を向かせるようにとクイっとさせた。

ユーリは綺麗な瞳をどよめかせ、見開いた。



「…成る程……いい顔してんじゃねぇか…なぁ、そう思わねぇか?」
「確かに…でもこいつ男っすよ?」


意図が全く読めない…こいちらはユーリにいったい何をするつもりなのだと、

すると男がまた口を開き


「…もーし、あんちゃんが俺らのいうことを聞いてくれたら、このことはみーんなチャラにしてやるが…どうだい?」



……なんとなく、なんとなくだが、こいつらのいう“言うこと”の意味がわかってしまった。

ユーリは一瞬訳がわからないというような顔をした。が、すぐに理解したらしく、大人しくなったと思うと、静かにコクリと頷いた。



―…ッ!!!






もう、見ていられなかった。

気がついたら、僕は…






その男を殴り飛ばしていた。

外にでてる店員もユーリしかいず、数人しかいないレストランの中で誰もが自分に注目した。


「………………フ、フレン…おまっ…」


「………………。」


僕は黙って、殴り飛ばして意識のとんでいる男を見下ろし、その取り巻き達をギロッと睨みつけた。するとヒッ!と、まるで化け物を見るような目つきで僕をみた。


「こ、こんなレストラン二度とくるか!!;」

取り巻きの一人がそんなことをいうと、もう一人の方と協力して、意識のないデカツイ男を担いで金も払わず店からさっさとでてしまった。


カラン、と、男達が出ていったのを確認すると、何故か店内から拍手が響き渡った。変装をしていて、僕の顔はっかりわかる人はソディアとユーリぐらいしかここにはいない。当のソディアは拍手どころかあまりのことにただただ動揺している様子だった。ユーリは何か思いつめた表情をしていた。

一瞬のことで、自分でも何をしたのか記憶がとんでしまいそうな感じだった。でも、みんな勘違いをしている。僕はアンチをいう五月蝿い男達が気に食わなくて殴ったのではない。

僕は―…………







「ユーリ……今日…、早く帰れそう?」

囁くようにボソッといった。

後ろにいるユーリは体を一瞬ビクつかせると、何故か泣きそうな表情でこちらをみた。

「……う、うん。」


静かにそういった。










この時、何かが崩れていく音が…微かに聞こえた。














第四話END
続きはあとがきです≫
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2000hit記念小説「モンスターキャンディー<パロ>」1


2000hit記念小説です(^ω^)
※少女漫画モンスターキャンディーのパロ小説。
若干ストーリーオリジです。
※TOV(フレユリ)
※吸血鬼ものです。

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[モンスターキャンディー]
@第一話@















俺は今日から変わってみせる。

誰からも好かれるような人気者に…

俺は変わってみせる。


髪型も制服も変わる。


この転校を機会に―……





多分、その気になればきっと変われる筈なんだ。




きっと―…









グッ

「よっしゃッいくぞ!」

ユーリははりきってドアを開けようとすると



バキッ!!



ハッ


(…力入れすぎちまった、ドアノブ取れた………。)


うっ…;


「これじゃ、しょうがねぇな…」



するとユーリは後ろに何歩か下がると当然のように勢いよくドアに片足でキックした。


「どりゃあああ!!」



っめきッめきっ―…

ズシャアアンッ!!!!



呆気なく、ドアは粉々に砕けた。


束の間、すぐに下の階からおかみさんの大声が聞こえてきた。



「こら〜〜〜ッユーリ!!!今度ドア壊したら窓から出ろっていったでしょ!!」


「2階の窓から飛び降り自殺しろってゆうのかよ!!高いし危ねぇだろ!!」


「何が危ないよ、ユーリが2階から落ちたってケガ一つするもんですか!!」

「ひでぇ言い草だな;!!」

「まったく、もう修理代どうするのよ…」


「学校帰ったら俺が直すからいいよ、」

「……まったく、…まぁいいわっとりあえず早く朝ごはんたべなさいな」


「ういっす」


そうゆうとユーリ不機嫌そうにブスッと置いてあったフォークを握った。


ぐにゃっ





「…………あ」


「今の音…まさか、またぐにゃらせた…?」


「しょ、しょうがねぇだろ!!もっとちゃんと頑丈なの買ってきてくれよ!!;」



「…もう、これだから“クラッシャーユーリ“と前の学校で
呼ばれ続けてきたのよ、」


おかみさんはまた盛大に溜息をついて頭を抱えた。







―…そうなのだ、俺、ユーリ・ローウェルは何故か生まれつき怪力で、ノリつっこみで人を骨折させたり、ハンマー投げの投げたハンマーで校舎の屋根を半壊滅させたり、金属の物はなんでもぐにゃらせたり、そんなこんなで女子にも男子にも恐れられていた。



ヒソヒソッ

「(あいつの傍いたら絶対ケガするぜ…;)」

「(…近寄んない方がいいよなー)」





―………聞こえてるっつの、まったく、俺ぁ何者だよ…


俺だって、こんな力いらない―……。








-----------------


「まあったく、見た目は亡くなったお母様似で綺麗なのに…これじゃぁね…」

はあ

「大丈夫だよ、かみさん…

俺は今日から生まれかわる…今度の学校ではもう“クラッシャー”なんて呼ばせねぇっ」



「……ユーリ………………………………




………フォーク、更にぐにゃってるわよ、」

------------------






通学途中――…



かみさんに言われずとも…俺は変わってみせるさ、そう、例えば…人生で一度くらい恋愛とかもしてみたい…………。

愛する人とか、そんなのができるくらい、純情に生きたい。………とか、そんなことも考えてみちゃったり…………。




“クラッシャーユーリ”だけは絶対返上させてやるっ





新しい学校につくと目が点になった。随分とおハイソな学校で、とてつもなく豪華で、よくみると国会議事堂かおまけな造りだ。壊す心配がアレになってきた。

―……うーむ;





暫く立ち尽くしていると…





きゃーーーーっ//」

「ーーフレンー!!今日は私の血を吸って〜〜〜!!!/////」


「だめよ〜〜〜私にして〜〜〜〜!!!!///」

すたっ

「…考えとくよ!」

「フレンー〜〜!!///」



どどばっ!!!




ふわっ






突然の女子達の黄色い声が聞こえたかと思うと、3階の窓を見上げた。するとユーリは目の前の光景に目をうたぐった。





えっ…!!

3階から………飛んだ??





ぱたぱた

ふわりっ



と、飛んでる!!?

う…嘘だろ、おぃ………;



フレンと名らしい女子に囲まれていた金髪の髪に後ろに何かのコスプレのような黒い羽をつけていた男は、言わずもがな3階から飛び降り、空を飛んでいた。

じっとガン見する俺に気付いたらしく、俺はぱたぱたと羽をばたつかせてフンワリと俺の元におりていた。



ぼーぜん…。



「手……手品?;」


俺が指をカタカタと奮えながらさすと、フレンという俺はニンマリと笑顔を見せてきた。



「手品じゃない、…君は、転校生?」

くんくんくんくん

「…え、あ、そうだけど……;」


な、なんだこいつ!!?//顔近っ!!なんでくんくん臭い嗅いでくるんだ!?!!;/////



「……君、なんかすごくいいにおい…」くん…

「今日はキミにしようかな……」


すぅーーー


ゆっくりと顔を近づけてきた。


どきりっ/////




な、何男にときめいてんだ………俺!/////

よくみると綺麗なブルーアイの瞳をしており、肌もきめ細かく、整った顔立ちをしていた。



………?するって…何をだよ…;



ひょいっ


――!?///;


いきなり体を持ち上げられ、お姫様抱っこの体制で宙に舞った。

「うわあああああああ!!!?!;;;」


ユーリは大声をあげた。すると目をあけると一瞬で屋上らしきところにいた。


どさっ


え!?;屋上で何すんだ!?

ユーリは頭がパニックで仕方がなかった。体を乱暴に降ろされたかと思うと今度は優しく体を支えられた。

「はい、じゃぁ、脱いで?」


「はああ!?」


ぷちッ

いきなりブラウスのボタンを外された。


「お、お、おまえ!?!////いきなり何するんだよ!!!////!;」


「大丈夫、痛いのは最初だけで、気持ちいいってみんないってるし」


すると男は首筋に顔を一気に近づけてきて


「それじゃぁおいしく…いただきま〜す」


…ッ…びくっ////



ぺろっ



―…もう、何がなんだかわからなかった。ただ首筋に生暖かい舌触りがして、そんで、そんで…………//////////




「うわっ!!//すごいおいしい!!こんなにおいしいの初めてだ…!!///」



―……………プチンッ



「こんのぉ……ヘンタイがあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」



バキッ!!














ハッ


思わず本気で殴っちまった……なんか、屋上から落っこちた?かも…
まままずい;転校そうそう傷害致死!;殺人!;前科!;死んでなくても骨折に内蔵破裂……………




ち、違う…

俺は…俺は関係ないいい!!;






「成仏してくれぇぇぇ!!!!!」

ダッ





バタムっ


ユーリは屋上から走りさるとずりずりと影から人影が現れた。





「痛っ〜〜〜…勝手に殺さないでほしいなぁ…;」



フレンは苦悩そうな顔をしていると先程の嘗めたおいしすぎる肌を思いだしてニヤリとまた笑みを浮かべた。








「なるほど…黄金律の血か―…」










ユーリの首筋を嘗めた舌で、再度唇をペロっとした。







END

第二話へ

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「君と僕の恋愛事情。」3


※TOV(フレユリ)
※現パロ
※2の続き


-----------------

「君と僕の恋愛事情。」
【第3話】












―………うーん…空からシュークリームがぁ………むにゃ…



ん、なんだ……段々近づいて…黄色いシュークリームの皮が……




…うわっ近っ!!



うああっ皮、シュークリームの皮に埋もれるうううあああああああ!!!!








「―………リッ…ユーリっ…ユーリ!!!起きろ!!!!」


「うわああああああ!!?!;;」


ドタドタッドスンッ!!


「ちょっ;…ユーリ…何してんの……」


「…ん、今!!…今シュークリームの皮が俺を襲ってきてだなあ!!?;」


「……はぁ、ユーリ、寝ぼけてんの…?」


「え?あぁ………って、あ……そうだ…ここお前ん家だった……。」



辺りを見渡すと昨日まで住んでた自分なボロアパートと一見、高級感溢れる真っ白な造りの部屋に目を点にした。



「全く、同居して一日目でこれか…先が思いやれる。」

「っ…ご、ごめん…………」



ユーリが柄にもなく素直にそうゆうとフレンはびっくりして少し顔を歪ませた。

(…かっ…かわいい……/////……)




「…と//、…とりあえず、腰大丈夫?盛大にベッドから転げ落ちたけど……」

「…ん、あぁなんとか…」

「じゃぁ、僕はもう仕事に行くから、朝ごはんは適当に冷蔵庫にあるもので」

「………あ、そうか、仕事か、学校は?」

「学校は週2回から3回しか行ってないんだ。とゆうか、仕事の方が忙しくてね…」


「そっか…まぁ、頑張れ、」


あまりにそっけなくユーリが言うと、フレンは苦笑した。


「…ん、…じゃぁ行ってくるから。」

「あぁ、気をつけてな!」



そうゆうとフレンは部屋から出ていった。そうか、まだ俺は実感すらしてなかったけど、今日からここに住むんだよな…。
ユーリはゆっくりとベッドから落ちた体を起こすとはやり先程の衝撃で若干腰が痛んだ。
そういやフレンの私服、昨日も見たけどやっぱりカッコイイな……顔がいいからかもしれないけど。
ポッと顔が赤くなる自分に不思議でしかたないユーリだった。


ん、あぁ、そういや……





シュークリームの皮の正体は、フレンの頭だ…。









-----------------


「ふぅ、ついた。」


ここが今日から俺が働くバイト先…

見上げた看板にはrestaurantAREKUSEIとかかれており、早朝なのにほんのりいい香りが漂ってきた。

ここはレストラン、俺はここで暫く働くことになってる。学校に行かないかわりにバイトをしなければならない。まだ準備中という札をかけられているドアを開けると厨房からまたいい香りが広がってきて、食欲を注いだ。

厨房の丸い小さな窓がついているドアを覗くとコックらしき人何名かが忙しそうに料理を作っていた。以外と本格的なレストランなんだなぁ
ユーリがドアを開けてみると一斉にみんな作業をやめてユーリの方をみた。



「……あ、あの…今日からバイトすることになってたんすけど………」

ユーリはこの空気の中おずおずと言ってみると、いきなり目の前に190pくらいあるだろう厨房の仕切り役らしき人が現れた。…で、でか…;



「やぁ……君がユーリ・ローウェルさんだね…待っていたよ。」



男は俺を見下ろす感じの体制で静かに喋った。


「私はコック長のアレクセイだ。以後よろしく頼む。君の面倒役はザギと言う男に任せてある、あとはその男にいろいろ聞くといい。もっとも…その容姿だと君は接客向きかな…。」


そういうと男はまた持ち場に戻り料理をし始めた。他のコック達も皆元の体制に戻った。




な、なんなんだ…;このレストランは……


ユーリは暫くその場に突っ立っていると、突然首の裾を持ち上げられ、びっくりして後ろをむくと、カチューシャのような物をして手前の髪色が赤と黄色で後ろが黒いというなんとも不気味な髪型をした男がいた。しかし腰には料理人の白い布をきちりと結んでいた。


「おおおぃぃ!!?!バイト野郎が女なんて聞いてねぇぞ、あぁ????」


ヒクッ

「てめぇ、やる気あんのかぁ??!?」

その髪型で言われたくなかった。


しかも…


「俺は男だ!!;」


「んああぁ???んなわけねぅだろ、」


すると突然その男は俺の股間を掴んできたのだった。なっ!!?;;


「…ん!!//ちょ、お前なにすんだよ!!//」


「………………まじかよ、」


ザギはブツを触った手をまじまじと見つめて。かなりびっくりしたような目つきでもう一度俺を見た。

最初から声で気づけよ―…



「んだよ…男かよ!!たくッ、いっとくが俺ぁ男にゃ容赦はしねぇぞあぁ??!」


「だから、早くバイトの説明をしてくれ。」


ユーリは淡々というとザギは面倒くさそうな顔をして早くこいっ!!といって奥の部屋へと案内をした。





End 第四話に続く。
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※続きはあとがきです。
続きを読む

「君と僕の恋愛事情。」2


※TOV(フレユリ)
※現パロ
※1の続きです。


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「君と僕の恋愛事情。」
【第2話】











「うわっ;」

電気をつけた途端、広々とした高級感溢れるリビングが目に飛び込んできた。
それに物や家具、全てが綺麗に整理整頓されているため、本当に人が住んでいるのかと思うくらいの几帳面さが伺われた。



 ここが、フレンが一人暮らししている部屋……
んで、今日から俺も住む部屋…………。
ゴクリと一回唾を飲み込んだ。
ユーリは再びまじまじと見渡した。


つい数分前、俺とフレンは五年ぶりに再開して、軽く話しをしてからフレンがちょっと用事を思いだしたっていうもんで、鍵と住所を印した紙キレを急いで手渡すとどこかに走り去ってしまったのだ。

そんなに急ぎの用事だったのなら、忘れるなよ…





……もうちょっと話していたかったのに…


久しぶりの再開なのに……





ハッ

俺、何考えてんだ……

何やらもやもやしたものがユーリの心臓あたりを燻っていた。


…………。まぁ、あいつアイドルだし、仕事忙しいし、仕方ないか…
帰ってきたら、また沢山話せばいい。

ユーリはそう言い聞かせた。



すると、


タイミングよく玄関からガチャッという音がした。




「ユーリ!!」

「……フレン!;おま、用事はもうすんだのかよ」

「いや、元々そんなに時間のかかる用事ではなかったんだ、」


「ふーん。それにしては随分慌ててたな…急な仕事とか?」


「いや、その、野暮用で………」

「なんだよそれwww」



フレンは何かごまかしたような感じがした。
まぁ深いとこまではつっこまないが、誰でも何か一つくらい隠したいことぐらいはあるはずだ。





「と、何か部屋の物いじったりとかしてない?」

「してねーよ、この几帳面に整理整頓してる部屋みたらする気もうせたぜ」

「そうかな、普通だと思うんだけど…」

「いーや;、明らかに几帳面すぎるだろ;お前昔っから綺麗好きだよなー」

「ユーリが不潔なだけだろ、」
「へいへい、悪うござんしたっ」


「まったく、これからも二人で使うんだから、ぐちゃぐちゃにしたりとかは許さないからねっ」

「げッ、俺どうやってこの几帳面の中に生きろっていうんだよ…;」

「人は慣れだ、ユーリ。」

「……う、;」




そういえば、とユーリは思った。


「つーか、部屋に住ませてもらうのは有り難ぇことなんだけど、お前、彼女とかいないの?」


そうなのだ。“恋人”という存在を忘れてはいけない。もう17歳、いてもおかしくない。だいたいフレンは誰もが見とれる程の容姿だし日本のトップアイドル。モテないわけがない。
ただ、いまだに報道などでもフレンとだれそれの恋愛記事などは一度も見たことがなかった。
しかし実際にはわからない。もしかして影でいるのかもしれない。そういう考えもあった、だからもしものその場合はその恋人にすごく悪い、と思っていたのだ。ユーリはそう考えるたびに何故か胸がチクリと痛んだ。


少し間があくと、フレンは何故かいきなり笑いだし、こういった。



「そんなのいないよ。」




たった一言だった。

聞くと事務所からも恋愛を禁止されているらしく、学校でも毎日何度も何度も告白されても断り続けているらしい。

そうゆう事務所から言われたとかできっちり恋愛という行為をやめるなんて真面目なフレンらしいと思った。

ユーリは少しだけ気持ちが楽になった。


楽になった理由は…何故だかは、まだ本人はわからないが…。



「そうだ、もう夜中だけど、こ腹空かない?何かつくるよ。」

その言葉にユーリは背中に冷汗を垂らした。


「いやいやいや!!;俺がつくるよ、なっ♪;フレンもロケ疲れたろ?、キッチン貸してもらえば俺がなんでもつくるからさ!!;」


思いだしたくもない昔のフレンの料理の腕前。…見た目がプロで味だけ壊滅的……練習にって何度か食べさせられたクレープとかプリンに吐きそうになった記憶がある。




「え、でも、ユーリこそ長旅疲れたろ?」


「いーや全然ッ;お前の顔みたら疲れ全部吹き飛んじまったよ!;」










「…………………。


…な、何いって…////」




何故かいきなりフレンは赤面した。なんだ、俺なんかおかしいこといったか?


「どうしたんだ?フレン」

「あ、いや、別になんでも……」


「じゃ、やっぱり俺が作るぜっ?、冷蔵庫借りていいか?」


「……あ、あぁ。もう好きに使ってくれ。」


何故かフレンは口元に掌を置いたまま。


「…?具合でも悪いのか」

「ん、いやそうゆう訳じゃないよ、心配しないでくれ。」

「ふーん―…。」





変なフレン…

心の中でポソッと呟いた。


--------------












「とっ!!いっちょ出来上がりッ!!」


数分後、何か出来上がったらしく、リビングにはとてもいい香りがひろがっていた。



「…ユーリ…これ何…」


「何って……」


ユーリがフレンの前にある綺麗な大型の白いテーブルの上にちょこんと置いたのはごく家庭で親しまれる簡単料理。



「……肉じゃが、だけど。」

「ユーリ…君、いますぐ僕のよ…っ…んぐッ;!?!」


「なーに一人でむせてんだ?んで、今なんて言おうとしたんだ?」


「ゲホッゲホッ;…いや、なんでもない…、それより…とてつもなく美味しいんだが…//君、昔から家庭料理うまいよね…」


「おぉ!そりゃよかった!!」

ユーリはニッコリと笑った。


…フレンなんて言おうとしたんだ…?見事に熱々のじゃがいも食べてむせてたけど…




「それにしてもキッチンもまた随分と綺麗に収納してありますことっ」


「普段はあんまりしないからね、ロケ弁とかですませちゃうし…」

「なっ!?;」


突然ユーリが食べていた糸コンニャクを噴いた。汚…


「ど、どうしたんだユーリ…;そんな急に大声だして」

「ロ、ロケ弁だけって…お前、借りにもアイドルなんだぞっ…体調管理しっかりしろよ;自分のことは後回しなのかよ…」

「そりゃ、体調管理は大事だけど…仕事は忙しいし、食べるより疲れをとるなら睡眠を重視しちゃうし…」


よくみるとフレンは普通の成人男性よりも少し細いと思った。いや、俺も人のこといえないけど………それなのに筋肉はきちんとついていて、でも、それでも顔をじっくりみると少しばかりゲッソリしてるような感じがした。
やっぱり栄養が足りてないみたいだ。



「でも、ちゃんと栄養は摂らないとダメだろ!!;」

「いや、でも作る時間も限られてるし…」

「………」



しばらく沈黙、

するとユーリが口を開いた。



「な、なら、俺が…………」

「…え?」

「俺が、毎日朝晩料理作ってやるよ…」


その言葉に一瞬ポカーンとするフレン。



「…!いやいや;それは死ぬほど嬉しいけど…でも大変だろ、君も仕事…てゆーかバイト忙しいだろうし…」

「気にするな、料理は好きなんだよ!…それに、今…いったじゃねぇか、死ぬほど嬉しいんだろ?」


「………ユーリ」

「な、なんだよ;」




「…ありがとううう!!!!!」
ガバッ


いきなり抱き着いてきたかと思うと半泣きしてるフレン。


「お、お前、よっぽど今まで栄養不足で辛かったのか?大袈裟だな…;」


首に腕を絡められて身動きが苦しいユーリであったが、優しくポンポンッとフレンの頭を撫でてあげたのだった。







……なんだ

昔と変わらないな…


外見は変わっても、フレンはフレンだ……。






この夜、ユーリは安心してしまったのだった。








これから始まるフレンとの危ない同居生活を知らずに―…












第2話 完
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