煌希さんが、朔夜と共に消滅したらしい。
それを追って、棗も。

朔夜は、憂が多重人格を自覚した時からいるしつこくて強力な迫害。
その朔夜を消せなかったのは、血縁者として双子の弟として鏡夜さんが生まれて、更にその2人の弟としてかおちゃんが生まれたから。

血縁関係にある上に双子、やから朔夜を消せば鏡夜さんも消える。
そう言う法則。

けど、昨日…朔夜が盛大に動いたとの事。

憂の婚約者さん内にいる短気な人格さんを煌希さんの声真似をして煽って、首を絞めさせて…暴力と暴言を吐かせた。
全部憂に痛みを回して。

朔夜に不幸にされる、と恐れた憂は家から全力疾走して逃げた。
過呼吸と号泣をしてたら、消えて意識は真由ちゃんの中へ。

ふらふらしながら真由ちゃんが家に戻ろうとすると、探してたらしい婚約者さんが見付けた。
けど、今度は真由ちゃんに首を絞められた時の激痛を再現させた。

憂が幸せになる事を嫌う朔夜は、幸せになる前にと真由ちゃんごと憂を消そうとした。

そこから、煌希さんが朔夜の言動を婚約者さんに説明。
保護としての責任を果たすと…。

本来なら出来へん鏡夜さん、かおちゃんと朔夜の血縁関係をぶった切って、2度と迫害が出来んようにして、力を全部鏡夜さんに渡して…朔夜と共に消滅した…らしい。

…いきなり過ぎて、言葉が出ぇへん…。

消滅する前に、煌希さんは言ってたらしい。
戻って来る可能性は20%くらいやと。

それと、鏡夜さんが明日が数年後かは分からんけど…戻って来るって言ってる。

でも、あまりにも…酷過ぎるやろ…。

憂と婚約者さんは、来年の5月に籍を入れる予定やったけど…もう、今年の5月に籍を入れる事を決めたらしい。

煌希さんの存在は、とてつもなく大きい。
こっちの皆も、戸惑う声と泣き声やらが止まらん。

…私も、胸が苦しい…。

憂、激しい頭痛がするって言ってたけど…大丈夫なんかな…。
心身共に疲れ果てたやろうから…起きるのは、いつになるか分からん…けど…。
心配…。

莉羽。