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残像。
2024-5-10 22:26
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2012-6-15 23:51
夕方。
『まだ
ここは、処女なの』
あの娘は、そう言って
耳たぶを 触った。
白くて 小さくて
フニャフニャしてて
そこだけ
幼さを 感じる その耳たぶ。
穴は開いてない、耳たぶ処女。
=ねぇ 私の初めての人、
誰だか分かる?
=ううん、わからない
=ふふふ、私のお兄ちゃん
制服から伸びる脚、
僕を誘惑する、
眩暈がする、
いけない眩暈がする。
彼女が笑う理由が分かるんだ
ほんとは笑いたいわけじゃないのにさぁ
笑うしかないんだろ
知ってるよ
僕、ずっと
君が嘘っぽく笑うの見てたから
バイト先で出会った
3つ年下の女の子。
彼女は耳たぶ処女。
=開けないの?
=迷ってるの。
=開けてあげようか?
=ううん、あなたには頼まない。
制服のリボン、ほどけかけてる
いけない眩暈。
今は僕の部屋だし
押し倒せば きっと、
きっと、きっと、、、
なんて考えたけど
やっぱり 彼女には勝てそうにないなぁ
=じゃあ 一生開けないで
= 何 それ
あははって大きく笑うから
僕は少し切なくなった。
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