話題:今日見た夢
なんかやけに生々しい描写が入りまくっていたのだが…。戦闘パートめっちゃ多い。



都内某所・某アパート(ゼルフェノア寮)の鼎の部屋。鼎は悪夢にうなされ、夜中に目を覚ます。部屋は真っ暗なので鼎の顔は見えない。
「夢か…。やけに生々しかった…」


12年前のあの事件の夢だった。怪人の手により、鼎は両親を失い鼎本人は生きたまま焼かれたあの放火事件。今でもたまに夢に出る。事件はもう終わっているはずなのに。

本名の『都筑悠真』から『紀柳院鼎』に名前を変えたのはこの事件のせい。この事件で悠真は死んでるが、本当は生きていた。忌々しい身体の火傷の跡は消えない。特に顔は見せられないくらいに火傷の跡が酷い。


その日は怪人が多数の場所で出現。同時に4ヶ所。本部・派遣された支部隊員とゼノク隊員がそれぞれ分かれて戦う。退魔師の柘植まで参戦してる。


司令室には特殊な武器の野太刀と蛇腹刀が置かれてある。まだ使い手は決まってない。
宇崎は釵焔と共に戦況をモニタリングしてる。

「釵焔、なんでここにいるんだよ?戦わないの」
「ちょっときな臭くなってきてねー。俺、しばらく本部にいた方が良さそうだ。禹螢が活発化してる」

怪人の勘か。


都内某所・資材置場。鼎達はこの場所に急行。メンバーは鼎・囃・柚希の本部・支部・ゼノク隊員ごちゃ混ぜトリオ。柚希は戦闘スーツ姿。

「鼎・柚希、ここは俺主導で行かせて貰うぞ」
囃は手をポキポキ鳴らしてる。
「構わないぞ」鼎は素っ気ないが既に対の刀を抜刀してる。柚希はクナイをスタンバイ。


敵はいきなり現れた。とにかく数が多い。囃は武器を使わず肉体だけで戦ってる。
鼎と柚希はそれぞれ得意な方法で次々撃破。柚希は戦闘スーツの特性上、忍者のようなトリッキーな戦闘スタイルになる。


囃は倒しても倒してもキリがない雑魚を一掃したいと思ってた。
「鼎・柚希!俺から離れろー!」
「えっ!?」
「よくわからないが了解した」


囃は場所が資材置場なのをラッキーだと思った。パワー系の囃からしたら資材置場や倉庫は武器がそこらじゅうにある状況。
囃はいきなり角材を抱えた。そしてぶん回しながら雑魚を蹴散らしてる。
「おらおらおらーっ!!かかってこいやぁー!」

鼎と柚希は予想外の行動に度肝を抜いた。角材!?角材軽々と持ってる時点でおかしいって。どんだけ怪力なんだよ!
囃の見た目は細いしそう見えないので、意外すぎる…。細マッチョ的なやつなのか!?

柚希は鉄パイプを手にした。鉄パイプとクナイで戦ってる。柚希はまだ戦闘は経験値不足なため、使えるものを有効活用してる模様。


鼎は淡々と二刀流で撃破していくが、敵の数が尋常じゃないため体力の消耗が激しい。身体の火傷のダメージがじわじわと襲ってくる…。
鼎の異変に気づいたのは柚希。

「鼎さん!大丈夫ですか!?なんかヤバそうだよ…」
「柚希…私は一旦退く。こんなにも多いとさすがに…身体が持たない…」


鼎は一旦退くことにした。今現在は戦闘時間に制限はないはずだが、敵の数が尋常じゃない場合は戦闘時間に制限が出来てしまう…。火傷のダメージがじわじわ来てるのはマズイな…。

鼎は身体に常に負荷がかかっている状態だ。火傷のダメージからは逃れることは出来ない。対の刀と防御の短剣である程度は軽減されてはいるが。


本部・司令室。モニタリングしてる宇崎と釵焔は鼎を案じる。


「紀柳院、身体に限界来たのかな…。かなり辛そうだった」
「あれだけの数を相手したら、戦闘時間に制限がない鼎でも限界は来るだろうに。あいつは火傷のダメージが常に身体にかかり続けている。無理させないのはそのためだよ」

釵焔は気になっていたことを聞く。
「紀柳院の仮面…あれ戦闘用だよな?」
「日常用兼戦闘用ね。だから日常でも馴染めるように白いベネチアンマスクなの。あれは鼎の強い要望でああなったから。目元のレンズは目の保護のために必要だからああいうデザインになってんだよ」
「なんだかいたたまれなくなってきた…」


資材置場では囃と柚希が奮闘。ほとんど囃が倒してる。
あんな規格外の人、いるの!?柚希は囃独特の戦闘スタイルにびっくりしながらもワイヤーを駆使したりして怪人を倒す。

囃は鼎がいないことにようやく気づく。
「柚希!鼎は?」
「鼎さんは身体の限界来て一旦退きましたー!」
「あいつ…火傷のダメージヤバいのかな」
囃は一瞬、隙を見せてしまう。柚希は思わず叫ぶ。
「囃さん、後ろーっ!!」

囃は寸前のところで気がつき、いつの間にか出した銃で射撃。さらには銃で殴る。
「何か一掃出来るものはないのか!?」
囃はわらわら現れる雑魚に辟易し始める。


他の3地点では晴斗達が大量の雑魚を全て撃破したらしかった。残りは囃達がいる資材置場のみ。

司令室にいた釵焔は野太刀が囃に反応してると気づく。
「司令、野太刀が囃に反応してる…」
「使い手は囃なのか!?」
「現地に持っていかないことにはわからないが、囃の可能性は高い。俺は行きませんよ。禹螢が何を仕掛けてくるのかわからないので」
「つーか、この重い野太刀どうやってあそこへ持っていくよ!?力あるやつじゃないと無理でしょ」


本部に隊員が次々帰還してるが、宇崎はふと思った。鋼なら重量なんて気にならない。あいつの身体は高性能なロボットめいた分身だ。あいつなら…。

宇崎は急いで鋼を司令室へと呼んだ。
「鋼、緊急だ。そこにあるバカデカイ野太刀、あるだろ?」
[はい]
「それを鼎達がいる資材置場へ持って行ってくれ!今すぐに!野太刀は囃に渡すんだ」
[御意]

宇崎はまともに鋼と会話したらしく、変な感じ。こいつの本体は今頃1人でコントロールルームにいる。生身の本体は重度の障害がある。
鋼は野太刀を受け取ると、背中にくくりつけ屋上から空を飛んで行ってしまった。あいつ…空飛べる機能あったの!?緊急だからそれを使ったのかもしれない。


資材置場。敵は全て出てきたようだが数が多すぎる。2人は疲弊していた。残り何体よ!?鼎が戻るまでには時間がかかるだろうし。

その頃鼎は安全なところへ避難していた。体力の消耗が激しい。鼎は息苦しくなり、周りに人がいないことを確認すると仮面を外した。以前のように戦闘時間に制限が戻ってしまったら…。


鼎は背後に人気があることにまだ気づいてない。その人物は孤游。あの仮面の女だいぶ消耗しているな。禹螢の言う通り素顔が見ていられないくらいにひどい火傷の跡。

鼎は淡々と仮面を着けながら孤游に尋ねた。鼎は背を向けたまま。
「お前…禹螢の手下か?何しに来た」
「何もしませんよ。あなたが紀柳院鼎…いや都筑悠真だね」

なぜ本名を知っている!?


「動揺してるでしょ。夜中に悪夢見せたの…禹螢様だからね。忌々しくて嫌だったでしょう?苦しいよね、辛いよね、もう嫌でしょ…仮面生活。仮面の偽りの自分の姿に嫌気が差してきた?」
「…やめろ。それ以上言うな…」

鼎はかなり動揺している様子。同じ頃、鋼は某資材置場を発見→鼎に詰め寄る孤游を銃撃で鼎から引き離し、野太刀を囃に届ける。


[囃!司令からお届けものだ、受け取れ!]

鋼は野太刀をぶん投げた。囃は両手でがっちり受け取る。あの特殊な武器の1つをなぜ自分に?この野太刀、他の隊員は重くてまともに持てないのだが囃は軽々と持っている。囃は刀の鞘を見た。異常なくらいに頑丈に出来ている。

これ…鞘ごと攻撃出来る…。囃はニヤニヤしながら早速、野太刀を使ってみることに。
「鋼は援護じゃないのかよ!」
[それよりも鼎が心配だ。禹螢の手下に詰め寄られてた。助太刀に行く]
鋼は少し離れた場所へと急いだ。


孤游は突然の銃撃に驚いてたが、すぐに冷静になる。

「邪魔が入ったか…。いいとこだったのに。禹螢様を倒そうと組織ぐるみで奮闘しているようだが、禹螢様には最強の手下がいるの…知らないんだね。俺を入れて3人いるから覚悟するんだな。釵焔は元々その中にいたが、あいつは裏切りやがった。紀柳院…禹螢様の悪夢はまだまだ続くよ。怯えてな」

四天王的な存在か!?孤游は不敵な笑みを浮かべて消えた。釵焔は元々その1人だった!?


囃は野太刀を無造作に扱い、振り回し・叩きつけ・鞘ごと攻撃したりと滅茶苦茶だが確実に倒している。乱戦の様相を呈してるが。

「このデカブツ、すげぇ馴染む!今まで使った武器はなんなんだよ!?これが特殊な武器の力!?」
囃の猛攻により、大量の雑魚は全て撃破。


鋼は鼎を見つけ、声を掛ける。この時鼎は仮面を既に着けていた。

[変なやつに絡まれてたが大丈夫か!?]
「鋼…。悪夢を見たんだ…生きたまま焼かれる夢だ。あの事件は今でも夢に出てくる…。禹螢は私をどうしたいのだろう。奴は私に凶悪な悪夢を見せてきた」
鼎はわけもわからず鋼に話してる。あの仮面の下…大火傷の跡がひどいと聞いた…。


「私はこれ(仮面)がないと外出すら出来ないのに…仮面姿を『偽りの姿』と禹螢の手下に揶揄されてしまった…」
[仮面姿が偽りなわけないだろ。事情があってそうなってるんだ。敵にはわかるわけがない。鼎は自信持てって。相手の思うつぼだぞ]
鋼の言葉に鼎は少し泣きそうになる。
「鋼…ありがとう」


解析班の部屋。47ヶ所の塔全てに異変が起きたことにより、さらに監視を強化。


本部では孤游という名と四天王的な存在のことを鼎から報告を受ける。

「釵焔が元四天王的な存在って…マジ?」御堂はよくわかってない。
「そうだが。孤游は禹螢の側近みたいなやつだ。あとの2人も厄介だぞ」
「四天王クラスのやつが味方になるってどういう状況なんだよ…」


鼎は救護所にいた。宇崎がかなり心配そうに見てる。

「鼎…お前無理していないよな!?」
「していない。敵の数が尋常じゃなかったから消耗が激しかっただけだ…」
「火傷のダメージが如実にまた出てきてるのかもな。鼎、戦闘時間に制限あるのはもう嫌だろ。あれは見てて辛いんだよ…」
「室長、私は…いや…何でもない」

何かあったな…。声がまだ動揺してる。あの孤游という男に何か吹き込まれたか?


「禹螢は私に悪夢を見せてると孤游が言っていた。悪夢はまだ続くと。何を意味しているんだろうか…。禹螢は…まだ私を狙っているのか?わからない…」
「孤游は鼎の本名を知っていたのが引っ掛かるな…」


烏丸が行きたいイベントまで残り2日。



やけに生々しい描写、鼎さんが見た悪夢全般。怪人が見せた悪夢なのでこの上なく描写が忌々しく、エグい。
それで鼎さんは夜中に起きた。

孤游は精神攻撃タイプっぽい。言葉巧みにじわじわと追い詰めるタイプ。鼎をターゲットにしているくさい?


釵焔・孤游は禹螢最強の手下の四天王クラスの中にいたが、釵焔が裏切ったため3人に。
釵焔はかなり強いことが判明。


特殊な武器の野太刀の使い手、まさかのパワー系の囃に。
鋼は例外だが、生身の人間で重くてくっそ長い刀を使いこなせるのは囃くらいしか考えられないっていう…。

もう1つの蛇腹刀は軽量型の武器なので、使い手は女性になるのか誰になるのか?
『蛇腹剣』じゃなくて『蛇腹刀』ってのが特殊な武器っぽい。


複雑でハードな過去を持つ鼎を徹底的に絶望にさせることが1つの目標みたいな、敵サイド…。