雲を見つめこう思った。

死にたいなぁ…

まるで吸い込まれそうな空

真っ青で雲は真っ白でとても綺麗で

何もかも許されそうな空だった


私は唄った

泣きながら

私は唄った

あの時の悲しい記憶をメロディーに書き換えて

ふと気付くと真っ青だった晴天は怪しい曇り空に変わり私の頬にポツポツと雨が当たった

それはどしゃ降りになり辺り一面を濡らし私の体も全身ずぶ濡れになった

それでも私は唄った

あの時の後悔を口ずさんで。

私は唄った

あの日の貴方の諦めた表情

私は唄った

貴方の気持ちに気付けなかった私

私は唄った

そして貴方が貴方を殺した日を

私は唄った
震える声で唄った

何も気付けなくてごめんなさい…

どしゃ降りの中、地面に跪く少女の姿を見て彼は何を思うか…