おはようございます((●゚ν゚)
あー三月も終わりますね終わってしまいますね。
なんだか今月はすごくあっと言う間に過ぎました・・・いそがしかったからかな。
久しぶりのSSです。学斗と陽の昔の話。
どうやら私はこの二人の昔の話を書くのが好きみたいです。なんだかんだすごく多い気が(´∀`;)
お暇な方はどうぞご覧になってくださいませ。
*****
「・・・おかえり、なさい」
他人が帰ってきたらそう挨拶するものなのだと学習した陽は、少したどたどしくもそう言った。学斗はにっこりと微笑んで、彼の頭を撫でる。
「ただいま。遅くなってごめんなさい」
陽は無言でふるふると首を横に振った。長い髪がひらひらと揺れる。
「今日のお昼は何を食べましたか?」
「パンを、食べた」
そう言われてリビングに向かえば、確かに置いてあった八枚切りの食パンが一枚減っていた。しかし一枚だけだ、12歳の少年が一日に食べる量としては少なすぎる。内心ため息をつきながら、出来るだけ優しい声を作る。
「家においてあるもの、なんでも食べていいと言ったでしょう」
冷蔵庫にはいくつかおかずが作り置きしてあったはずだ。冷凍庫には電子レンジですぐに食べられるようなものもある。まあ陽はそういうものに手を出すのが苦手だと知っていたから、ちゃんと食べる分を置いて行かなかった自分が悪いのだが。
予想通り陽は困ったような顔をして顔を伏せた。
「ごめん、なさい」
「いいえ、きちんと置いて行かなかったのは私ですから。お腹がすいたでしょう、少し待っていてくださいね」
「大丈夫、すかない」
特に何とも思ってないように呟く陽に、学斗は苦笑した。彼が小柄なのは恐らくこのせいだろう。陽は食が細く、更に過去にあのような生活を強いられていたせいか、こういったことには慣れっこで無頓着なのだ。
「だめですよ、ちゃんと食べないと大きくなれませんから」
「大きく?」
「そう、私や零無は皆背が高いでしょう?」
陽は微かに考えるような仕草を見せたあと、こくんと頷いた。
「ちゃんと食べてよく寝ないと、こういうふうに大きくなれないんですよ」
「・・・そうなの?」
「ええ」
微笑みかけるとまた考えこむように顔を伏せ、やがて真っ直ぐにこちらを見た。少し困ったように眉根を寄せているのが可愛らしい。
「がくとみたいに、なりたい」
「なら、一緒にご飯の準備をして、夕食にしましょうか」
陽はこくんと頷いて、自分の部屋へ駆けて行った。先日買ってやったばかりのエプロンを取りに行ったのだろう。着方が分からずしばらく布を引っ張ったりひっくり返したりしていた姿を思い出して、くす、と笑みが漏れる。一つ一つ、色々なことを学んでいく姿は、見ていて本当に微笑ましい。
きちんとエプロンを付けてリビングに戻ってきた陽に、学斗はにっこり微笑んだ。
「さて、今日の夕飯は何にしましょうか」
気がつけば三月も半分くらい過ぎました過ぎてしまいました、お久しぶりです(´∀`;)
なんだかんだ生きてます。
新年度から色々やることが変わるので、今はその準備やら勉強やらに追われております。なんでこんなやらなきゃいけないのよ・・・!
とりあえず頑張っていこうと思う今日この頃です。
サイトのほう更新止まってて申し訳ありません、今はとてものんびりやらせて頂いておりますのでご了承ください(´・ω・`)
ではではっ