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○と×



こんばんわ
ビール腹です

この時期になると体は痩せて腹だけが飛び出るスタイルを維持しております





んでだ




今日は久しぶりに他所の現場にいってきたのですが、そこで日本中で五指に入るほど嫌いな人間がいました



高校中退の彼はやたらと学歴にコンプレックスがあり、とにかく大卒の監督や設計士を嫌う
私たちの業界は学歴不問の所が多いですが、学歴コンプレックスの持ち主が以外と多いです



だいたい中卒か高卒が多数を占めます



たまに私の様に中学もろくに行ってないエリートも居ます



高校中退や大学中退の方が来たりしますが、ほとんどすぐに辞めます

『外仕事なんか誰でも出来るだろ』
とか
『外仕事ぐらいなら俺でも,,,』
みたいな考えで来るので半年持たずに居なくなりますね
まぁ、確かに大工仕事っぽいのは誰でも出来るのですが、誰でも出来る事を誰にも出来ないレベルでやるからプロなんですよね


実際、私の父も大工職を営んでおり、父の口癖は

『大工仕事のほとんどは誰でも出来る』
『でも誰でも出来る仕事を誰にも出来ないレベルでやるからお金が貰える』

還暦の祝いを業者さんがしてくれた時にブラジル人と喧嘩して
『下駄でボコボコにしてやったぜ!』
とか言った後にママ上に説教をされる陽気な人間ですが、この台詞ともう1つの名言だけは心に染みております





話を戻すわね






んで
その学歴コンプレックスの方が大卒の監督の前で

「おいブラ!お前は子供出来たら中卒で大工にするよな!」

私「どーですかね」

「この世界は腕だからよ、頭だけでかくてもしかたねぇだろ!」

私「まぁそん時にならないとなんとも」

「大学まで行かせて、挙げ句外仕事なんかやられたら俺は勘当するね」

私「」

「まぁ、おめぇはまだ考えが足りねぇからな!よくよく考えろよ」

「おい監督!おめぇのお子様はさぞかし良い大学に行くのでしょうね(笑)
おめぇと一緒でつまらねぇ奴になるんだろうな!」





私「ガキの学歴に口出す気は無いですけど、とりあえずガキがあーしたい、こーしたいって時に困らねぇようにはしときたいですね」

「,,,そうか、それが親父ってもんだな」

私「ほんでとりあえず高校は出とけと言います」

「」

私「その上で大学に行きたいと言われれば行かせてあげるし、働きたいと言うなら好きにさせます」

「高校なんか行ったって大工に意味はねぇだろ」

私「僕自身、中卒でバカにされたり、嫌な思いもしたのでガキにはそんな思いをさせたくないのです」

「」

私「あとね、中卒で社会に出て何かを学ぶのも、学校でしっかり勉学を学ぶのもどちらが良しとは他人には言えませんよ」

「」






そんなこんなで黙らせてやった訳ですが、彼の嫌いなところは
自分より学歴の高い人間も低い人間も、どちらも貶す所なので、多分今頃酒場で私の愚痴をつまみに酒でも飲んでいるのでしょう


対して私はチキンソテーと冷し中華でディナーを終えました








今この日記を書いてて思い出したのですが、中学生の頃、普段はろくに口も利かないパパンに

「高校だけは出とけ」

と良く言われましたが、今思えば生家が貧しく、高校に行けなかった親父が自分と同じ苦労をしないようにと言ってくれていたんだろうなぁ


私の今の年の頃には親父は一人でママ上と姉私妹の四人を食わせていたんだと思うと、私もまだまだです
基本的に大工の腕以外は尊敬するところが見当たらない親父ですが、今度酒でも送ってやろうかと思います






,,,






もっとコミカルにするつもりでしたが、酒のせいか何かおセンチになったのでそろそろ締めます



それでは
おやすみなさい



ちゃお

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