Clay Sea Note

思いはいつも不完全。声に乗せれば人工物。そうしてやっとの完成品。

君の幸福が僕の幸福であるような、僕の幸福が君の幸福であるような。
いつかそんな日が来るのだろうか。
果たしてそんな日の僕らは、幸福なのだろうか。

肯定の反対は否定ではない。
歓迎の反対は追放ではない。
推奨の反対は撲滅ではない。
我々はいつも勘違いしがちだ。
イコールで繋がるものなど何もありはしないのに。

　私が眠ると君が目覚める。君が眠ると私が目覚める。
　私が眠るから君が目覚めるのか、君が目覚めるから私が眠るのか。私が目覚めるから君が眠るのか、君が眠るから私が目覚めるのか。

　出来るだけ誰も傷付けたくないと思うのに、どうやら私の表面にはトゲがあって、柔らかいものはそれによりすぐに傷付いてしまうようだ。
　全くもって心外である。
　このトゲをとるには、そうだな、ヤスリで擦ればいいかもしれない。
　さてヤスリは、どこにあるのか。