一つを分け合って産まれた筈だったのに、分かり合うことを諦めて背を向けた
背の向こう、どんな顔をしているかなんて知りたくもなかった
見なくても分かる。
鏡に映る顔は歪んで頬を伝い落ちる熱さが胸を焼く。

突然訪れた訃報に世界が崩れ落ちた
どれ程の時を1人で過ごしあっただろう

背中越しに感じた温もりも愛おしさも今は遠く
透き通る程清々しい空の向こう
どこかにいるのだろうか
何処かで生きていてくれさえいれば、それだけで良かった

流した涙は忘れない
刻まれた半身の名をなぞり目を閉じる

胸に抱いた花を添えて

「おやすみ、ニール」