なんか無性にスカート履いてみたい。結婚して以来殆んど履いてないが。
夫が、長い髪で脚の綺麗な女が好みでね。出逢った頃は偶々私はロン毛でミニスカばかり履いてたので、夫の目に留まった訳だが。
好みのタイプである私と付き合った筈だったのだが、付き合ってる時から新婚時代にかけて、夫はスッゲーDV男だった。撲る蹴るの暴力はなかったけど、撲る蹴るしなければ何してもいいみたいな。暴言に次ぐ暴言、難癖に次ぐ難癖、無理難題に次ぐ無理難題、みたいな。
スカート履いたりお洒落したりすると、「なんだてめぇババアの癖に何盛ってんだよ、近所の眼ぇ考えろよ、男誘惑してんのかよ、仕事って嘘吐いて浮気してんじゃねぇ?」とか、糞味噌に言って来る訳ですよ。
で、ロン毛はただ伸ばしっぱなしの汚い注連縄みたいなひっつめ髪で、スカートなんか履けないからパンツっていうか汚ズボンっていうかスウェットっていうか……もう、中学生だか枯れかけ50代だか分かんないようなみすぼらしい格好になって。そしたら夫から更にババアババア言って公衆の面前で詰られるまでになったわけ。
あのころの私ほんと惨めw
あのころの夫マジでクソw
結婚当初は可愛い嫁もらってよかったねーとか言われて、義妹とか夫の従姉妹とかにも歓迎されてたんだけど、半年経たずに汚物を見る目で見られる様になり、そのうち見えないものとしてスルーされる様になったわねw
そんなんでも職場は制服があるんで(食品工場なので男女共ニャンマゲみたいなシルエットの白服)、それほど酷くは見えないから。服装がそれだと地の容姿と若さがものをいってしまうじゃない?なので飛び抜けて若くてスタイル良し顔そこそこだと、それだけで暇なおばさん連中から目の敵にされ。仕事上がりに更衣室でみすぼらしい私服に着替えるともうね。こいついじめて良い奴認定されるっていう。
まさに地獄だったわ。
公私ともに滅茶苦茶に自尊心傷つけられてボロボロになって安らぐ場所がないってなると、もう死にたいしか思わないけど死ぬ気力すら出ないみたいになるのよ。
でも、まぁ若かったから体力だけはあったからかもしれん。このままじゃほんと潰れる!もう嫌だ!ってなって。夫にも他の人達からももう嫌われても良いっていうか、いっそ嫌われて叩き出されて一人になりたいみたいに思って。ヘソクリ握りしめて美容院いって髪をスポーツ刈りにしたったw
そしたら、スウェットスポーツ刈り色気0になったら女という枠から完全に外れたらしく、仕事仲間のおばちゃんたちに「子猿みたいでカワイイ」ってウケて、仕事場が少し居心地よくなり、夫は絶句して私に難癖つけるのを止めた。「どうせ言っても言うこと聞かないから」だってw
スポーツ刈りになった。たったそれだけの事よ?でもそれだけの事で、私も意思のある人間だって事が、漸く認められたの。それまでなんでもハイというしかない人形だったの。
以来、出産前後以外はずっと短髪でジーンズで男みたいな格好貫いてしまったけど。
ある時手芸にハマって、洋服を手作りするようになって気付いたのだけど、素人でも作れるレシピ本なんかのお洋服って、どれもこれもごっつーフェミニンね!乙女か!って感じ。
せっかく服を縫っても、スポーツ刈りじゃ似合わないので、髪を伸ばす事にした。
髪が長くなってから、また夫からの誹謗中傷が増えたが、でも私もこの数年で強くなったし、自分の味方も増やして、言われっぱなしではなくなったから。
ちょっとフェミニンな服がしっくり着られるようになったらまた欲が出て来て、久し振りにスカート!履きたいな!と。
ラッキーな事に、今はミモレ丈とかマキシ丈とかのスカート、流行ってるみたいじゃない?最新かどうかはしらないけど。
あれ、私の体型には合ってると思うので(砂時計体型で尻のわりにウエストが細い)、おしゃー!スカート履くなら今だぜ!みたいな。
自分がお洒落出来ない(と思っていた)時代は、他人の服装にも興味なかったのだが、スカート履きたくなってから、よく人の服装を見る様になった。
私の周りは既婚子持ち女性ばかりなんだけど、最近クッソ暑いからかスカート率上がっている。
でも、これは自分とほぼ同年代ばかりだからかも知れないが……ふわっふわに裾が広がってウエストのくびれが強調される様なスカート履いてても、上はTシャツでスカートにインしないとか、腰骨よりも丈の長いチュニックとか、皆着てるんだよなぁ。
立ったり座ったりする度に、一生懸命上着の裾を引き伸ばして、ウエストを隠すのに必死。皆スタイルいいのに。
ネットショップでスカートを物色してたら、モデルの多くがシャツはインしてるみたいだったけど、リアルでやったら「だっさwww」って笑われるのか?
私が二十歳の頃だったら、そうだったと思うが……。
でもこの間超お洒落な義妹に会った時は、シャツの裾はスカートに入れてた。
そこらへんがなんかよくわからなくて、スカート買うのを躊躇う。