「ひとりでも別に平気」


そう思い込んで
思い込ませて


だれかと一緒にいるのは、
とても不安で、怖くて、
くすぐったくて、あたたかくて。

別にひとりでも大丈夫なんだって、目を閉じる。


あたしなんかと一緒に居るより、他の子のとこにいきなよ。

あたしは平気。
慣れてるから。


本当は
だれより寂しがり屋で、
だれより不安で、
甘えたくて、一緒にいてほしくて、

なのに…


別に平気。

自分を守る癖。
今までの人生で作り上げた生きる知恵。



だけど、どうしてか、

ひとりでいさせてくれない子がいる。

環境が変わっても、どこに行っても。


他人の振りをすればいいのに

どうして?



ベタベタ寄り添うわけじゃない。

あたしが本当に堕ちそうになった時に、引き上げてくれる人。


それはとても不安定で、怖くて、

だけど嬉しくて、照れくさくて…。


そんな人がいるから、あたしは立ってられるんだろうなあ…。

そう感じた。