トレイラーで、主人公が務める雑誌社の表紙が掛った社内廊下を主人公が駆け抜けるシーンが良くて期待していた映画。
原作は未読。

ロケーションが良く、迫力のあるシーンもあるので、異国に飛び出した!という感じが伝わってくる。
しかし、場所を転々とするせいか(前後の土地に繋がりがない。飛行機的な移動。)その異国情緒をじっくりとは味わえない。
原作の物語構成があるからなのだろう、ストーリー重視になっている。(主人公の空想癖もこの映画においてはいらないような気がするし、なくてもよいシーンも多かった。たぶん、原作においては重要なのだろうが。つまり詰め込みすぎ)
もっと、シンプルに長回しでの俯瞰があったり、ただロードムービーとして楽しめる映画を期待していたので少し残念だった。

ただ、好きなシーケンスもある。バーでの「トム少佐」や、火山噴火を撮影する冒険家のショーンの登場は感動する。

これは原作を読んでから観ると楽しめる映画なのかもしれない。

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