女優の清原果耶がヒロインを務める来年2021年度前期の連続テレビ小説『おかえりモネ』の新キャストが9/14、同局から発表され、俳優の西島秀俊が出演することになった。2016年前期[とと姉ちゃん]以来5年ぶりの朝ドラで、主人公を気象予報の世界に導く気象キャスター役を演じる。脚本の安達奈緒子氏、主人公の父親役を演じる内野聖陽とは昨年4月期に話題を呼んだテレビ東京の深夜ドラマ[きのう何食べた?]でタッグ。“何食べ”トリオが今度は朝を彩る。
[リッチマン、プアウーマン]、[サギデカ]、[コード・ブルー〜ドクターヘリ緊急救命〜THE THIRD SEASON]や[透明なゆりかご]、[きのう何食べた?][G線上のあなたと私]と話題作を次々と手掛ける脚本家の安達奈緒子によるオリジナル作品。一木正恵、梶原登城、桑野智宏らが演出に名を連ねた。
1995年に「海の町」宮城県・気仙沼で生まれ、2014年春、高校卒業後に「森の町」同県の・登米(とめ)へ移り住み、林業や山林ガイドの見習いの仕事をはじめたヒロインが、“気象予報”という仕事に出合い、そこで天気予報の可能性と魅力を知り、“天気”にとことん向き合って、やがて気象予報士を目指していく、人々に幸せな“未来”を届けてゆく、希望の物語。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ながうら・ももね@清原果耶)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、登米で青春を送るヒロイン・百音が、東日本大震災で被災した故郷に「かつての活気を取り戻したい」と気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷への貢献の道を探る姿を描く。
すでにヒロイン・百音の家族を演じるキャストとして、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子の出演が発表されているが、今回発表されたのは、百音が高校卒業と同時に故郷と家族から離れ、森林組合で働くために訪れる宮城・登米で出会う人々のキャスト陣。
登米の資産家・新田サヤカを[ひまわり][カーネーション]に続いて3作目となり、2011年度後期の[カーネーション]以来、約10年ぶり朝ドラとなる夏木マリ。伊達家家老の子孫と噂され、あだ名は“姫”。所有する山林を森林組合に託し、カフェや診療所も経営している。百音の祖父・龍己(藤竜也)とは旧知の仲で、登米にやってきた百音を下宿させている。豪快かつ懐の深い人物で、百音に森の豊かさと厳しさを叩き込んでいく。
若手医師・菅波光太朗を[とと姉ちゃん]にも出演した坂口健太郎。サヤカが開設した診療所の医師。東京の大学病院に籍を置き、1週おきに診療所へやってくる。さほど地域医療に興味がないのか、常にドライで不愛想。百音ともソリが合わなかったが、やがてその明晰な頭脳を活かして百音に気象予報の勉強を教え始め、距離が縮まっていく。
森林組合の課長・佐々木翔洋を浜野謙太。森林組合長でもあるサヤカの急な発案などに振り回されつつ、日夜現場のために汗をかき、働いている課長。百音に林業のイロハはもちろん、森林セラピーなどユニークな事業も教える。伊達藩時代から続き、市民が守っている地元の「能」の伝承者でもある。
森林組合のご意見番・川久保博史をでんでん。木に関する豊富な知識と経験を買われ、定年後も嘱託として勤めている組合の古参職員。一見のほほんとしているが、誰よりも森の未来を考え、新事業開拓にも積極的に取り組む。登米出身である石ノ森章太郎の大ファンで、語り始めると止まらない。
気象キャスター・朝岡覚(あさおか・さとる)を西島秀俊。物腰柔らかな人物で、登米を訪れた際には百音に「気象予報は未来を予測できる世界なのだ」ということを教える。東京の民間気象予報会社で働き、各分野の「気象ビジネス」にも精力的に取り組んでいるテレビで活躍する気象キャスター。やがて上京した百音の上司となる。
内野サンはブレイク作となった96年後期[ふたりっ子]以来、約25年ぶりの朝ドラ凱旋。百音の父で銀行員の永浦耕治を演じる。関係者によると、先に出演が決まっていた内野サンは西島サンとの朝ドラ共演を喜んでいるという。気仙沼の銀行員(内野聖陽)、東京の気象予報士(西島秀俊)とドラマ序盤は接点がなさそうだが、2人の共演シーン、そして[何食べ]のシロさん(西島秀俊)とケンジ(内野聖陽)の関係性が、朝ドラでどのように変わっていくのか、注目される。
▽清原果耶コメント
錚々たるキャストの皆様とご一緒させて頂けることをとても光栄に思います。
脚本を読む度に、安達さんの愛の詰まった物語に心を弾ませていましたが出演される皆様のお名前を耳にし出してから、より「おかえりモネ」の世界が鮮やかに色付きはじめました。
百音としても、私自身としても感じ得るものがきっと有る出逢いと歩みになるのではないかと思っております。
キャストの皆様と「おかえりモネ」の時間を共に過ごすことが出来る日々が待ち遠しいです。
撮影はまだ少し先ですが、現場に染み渡る空気感をドラマを観て下さる皆様にお届け出来ますよう楽しく、健やかに、誠心誠意努めて参ります。
▽夏木マリ コメント
「ひまわり」「カーネーション」に続いて3度目です。今回は、伊達家の伝統を受け継ぎ、森を守る使命を持つ70代を迎える新田サヤカという女性です。彼女はとても先進的で自由、、、伝統芸能のキャリアもありますが、私自身、只今、悪戦苦闘中であります。主人公のモネの未来を導く役所で、モネが将来に向かって自分らしく生きていくサポートができればと思っています。どうぞ、よろしくお願い致します。
▽坂口健太郎コメント
菅波光太朗役として、「おかえりモネ」に出演させていただけることになりました。とても不器用で、はじめはとっつきにくい存在の菅波ですが、百音と出会い、彼のやさしさ、あたたかさを少しずつ出していけるといいなと思っています。長丁場、菅波としても、坂口健太郎としても、「おかえりモネ」の現場に寄り添い素敵な作品を届けられると嬉しいです。
▽浜野謙太コメント
佐々木翔洋さんを演じさせていただく浜野謙太です。登米の林業を明るく支える彼ですが、実は強く逞しい側面もあると思います。その自然のように。現地、登米をたくさん味わって楽しんでやれたらなと思います。朝からどうぞよろしくお願いします。
▽でんでんコメント
役者ほど素敵な商売はない?色々な人生を体験できますからね。今回の役柄はニッポンの田舎でクルリと見渡せばよくいる普通のおじさん。森林組合嘱託の川久保博史さん。情に篤く責任感正義感の強い、孫におじいちゃん大好き!って言われる明るく元気な人。こんな人を私も負けずに爽やかに楽しく演じたいなぁと思っています。
▽西島秀俊コメント
脚本の安達奈緒子さんとまたご一緒できること、そして「とと姉ちゃん」以来の“朝ドラ”の現場に参加できること、大変嬉しく思います。「気象予報士」は、現代を生きる私たちのくらしと密接に結びつき、ときには人の命にも関わる責任ある職業です。百音が目指す気象予予報士・朝岡覚という人物をどんな風に演じられるか、作品に真摯に向き合い、そして楽しみながら挑んでいきたいと思います。
▽制作統括・須崎岳氏コメント宮城県北部の内陸に位置し、農業、畜産、そして林業の盛んな町、登米。今回発表されたのは、そんな大地の恵み豊かな登米でヒロイン・百音が出会う、すてきな登場人物たちを演じてくださる方々です。
夏木マリさん、坂口健太郎さん、浜野謙太さん、でんでんさん、西島秀俊さん。キャラクターの背景は登米に産まれ育った人、東京と登米を往復している人、理由あって時折登米を訪れる人...とさまざまですが、どの人物もモネにとっては運命的な出会いであり、彼女の人生に大きな影響を与えていきます。果たしてどんな物語が待っているのか、どうぞ楽しみにしていてください。
連続テレビ小説『おかえりモネ』は2021年春、NHK総合ほかにて放送予定。2020年秋ごろクランクイン予定。