2016年に刊行された、仁科裕貴による小説『初恋ロスタイム;メディアワークス文庫/KADOKAWA刊』の映画化が決定。俳優の板垣瑞生が初主演し、竹内涼真と新人女優の吉柳咲良が共演する。

本作の主人公は、幼い頃母親を病気で亡くした経験から、諦め癖がついて無気力な日々を送る浪人生・相葉孝司。孝司はある日、世界の人、モノ、車などあらゆるものが突然静止する、という不思議な現象に遭遇する。時刻は12時15分。授業中だった孝司だけがなぜか動くことができ、学校を出て街に繰り出すと、自分のほかにもう1人動くことのできる少女・篠宮時音に出会う。やがて2人は、毎日12時15分に1時間だけ起きる、その不思議な時間を“ロスタイム”と名付けて楽しむようになる。しかしその“ロスタイム”には、ある秘密が隠されていた…。

主人公の孝司を、ボーカルダンスグループM!LK(ミルク)のメンバーで、映画デビュー作[ソロモンの偽証]で日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞し、2019年は本作の他に、映画[僕に、会いたかった][ホットギミック][超・少年探偵団NEO -Beginning-]を含む、出演映画3本の公開も控えている板垣瑞生が演じる。

時音を、第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン(ホリプロTSC)[PURE GIRL 2016]で歴代最年少グランプリを獲得後、こちらも最年少記録でミュージカル[ピーターパン1]0代目主演に大抜擢された吉柳咲良が担当。本作が初めての映像作品への出演であり、映画デビュー1作目という記念すべき作品となる。

さらに、2人に遭遇する“ロスタイム”という現象を過去に経験し、この現象の真実を知る重要なカギを握る医師・浅見一生役を竹内涼真が演じる。竹内君は、2018年4月期のTBS日曜劇場[ブラックペアン]以来の医師役となる。そのほか、石橋杏奈や甲本雅裕らが出演する。

映画[俺物語!!][チア☆ダン 〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜]などの青春映画を手掛けてきた河合勇人監督がメガホンをとる。脚本は、 ドラマ[恋仲;フジテレビ系]や映画[ストロボ・エッジ]の桑村さや香が担当する。


▽板垣瑞生コメント
今の時代、好きなものに全力になったり、必死になることってダサいな、だから頑張っても…そんな風に思って頑張る勇気が出ない人がたくさんいると思います。でもこの映画を見て、少しでも今この現実に向き合おうなど…元気が出てもらえればと思います!!そして、新しい恋愛作品にもなってます!時間が止まる中での恋愛ーこれだけ聞いてもさっぱりかもしれませんが、時間が止まる世界って結構夢だったので、映画を通してその世界を追体験してもらえると嬉しいです。

▽吉柳咲良コメント
お話をいただいた時、恋する女の子を演じるのは初めてだったのでとてもドキドキでしたが、初めて映画に出演させていただいて、新鮮な気持ちで楽しんで撮影に取り組めました。
現実世界と時間が止まった世界の中で色々な感情が交差するとても素敵な作品です!!是非ご覧ください!

▽竹内涼真コメント
短い日数ではありましたが、フレッシュな2人と刺激のある撮影をすることができました。
今回の作品は、“もしも高校時代に時間が止まって、止まった世界で運命の人と出会ったとしたらどうなるんだろう?”と想像しながら見て頂くとすごく感情移入できるかなと思います。
僕が演じる浅見は「ロスタイム現象」を過去に経験したことがある人物です。
どんな風に主人公たちと関わっていくのか、そして等身大の彼らにも注目していただければと思います。
ぜひ楽しみに公開までお待ちください。

▽河合勇人監督コメント
青春が嫌いだった。鬱屈した浪人時代を思い出すからだ。
「初恋ロスタイム」を板垣瑞生さんと吉柳咲良さんふたりの若い俳優ともう一度青春をやり直すつもりで取り組んだ。
正統派で爽やかすぎる笑顔で真っ直ぐに演じてくれた板垣さん。
はちきれんばかりの若さと初々しさで全力でぶつかってきてくれた吉柳さん。
ふたりをしっかりと支えて重しとなってくれた竹内涼真さん。
おかげでようやく素直に青春っていいもんだなと心から若さを祝福できた。みなさん、ありがとうございます。


映画『初恋ロスタイム』は9/20全国公開。