ただいまのBGMはマキシマムザホルモンの予讐復讐です。久しぶりに聞きたくなりました「ぶっ生き返す」が最高だと思ってめっちゃ聞いてた時期からもう大分たったなあ、と。初めて聞いたけどこれもいいです。ホルモンのライブ行ってみたいけど、体力ないし人ごみダメな私にはライブは中々敷居が高い。
ちょうどこの「ぶっ生き変えす」を聞いていたころ、なんか書き散らしていた文章を発掘。何度が読んでみたのですが。あれ?こんなん書いたっけ?感が抜けません。その時読んでいたものにダイレクトに文章が影響されるので、恐らく何かに影響されたものだと。
過去の自分に驚くのは面白いです。だいたい一人で変なことしてるので笑えるので。わはは。
ってことで載せてみます!
タイトルは「2・髪の毛」とのこと。何かのお題にトライしてみたかったらしい。まったく覚えてないけど。
恐らく転校する前の二人のアパート生活をイメージして書いたものかと。なんか文体が変。
「兄貴の髪は少し茶色いよね」
夏の散髪を終え、正面から差し出した鏡を見ながら、夏はそういった。
「そうだね」と答えながら、今しがた切っていた夏の髪の毛に目を移す。
夏の髪の毛は漆黒だ。髪質も俺と違って硬いし、直毛だし、いつも少し痛んで茶色っぽく、水気のないぱさぱさとした俺の髪質とは全く違う。
「いいな。俺も染めようかな」
「いいじゃないか。真っ黒の髪」
夏の髪の毛の色俺は好きだけど、と軽かがみ、いすに座ったままの夏の顔についた髪をはらっていると、じっと俺を見上げる夏の視線と目が合った。
少しつり気味の切れ長な、強い力を放つ目。
髪の毛と同じく、何事にも染まることの無いような瞳。
じっと見つめられていると、吸い込まれそうだ。
その瞳の少し上に、切った髪の毛がついているのに気づいた俺は、「髪ついてるよ」とつまみと牢と指先を伸ばす。
「ん」と夏は、目を閉じて大人しく顔を上げ、俺が髪の毛を払いやすいように顔を上げた。
とりあえず。目に見える髪の毛だけ大雑把にはらいながら、俺は今一度変なところが無いかチェックする。
(ここ少し長かったかな)
いつもアシメ気味に切る夏の前髪だが、右側にちょっと気になるところを発見した俺は、ちょいっとその部分をひっぱってみた。
「なに?」
すぐに、夏は少し驚いたように目をあける。
「あ、ごめ。ちょっとここ長かったかな、と思って」
「別にさっき見た限りでは気になんなかったよ」
「そうか。それならいいけど」
これくらいだったら、後から夏が気になるようだったら切ればいいか、と考えた俺が掃除機を探すため、踵を返したその時
「それより」
と、後ろから夏の声がした。
「なに」と振り返ると、夏は椅子から立ち上がって俺に向かって手を伸ばす。
ふわりと頭に載せられる夏の手のひら。そのままくしゅっと確かめるように夏は俺の髪をなでた。
「兄貴の髪伸びたよね。切らないの」
「ああ、そういえば」
そうだった、夏のことはいつも見てるから木になるが、自分のこととなるととんと無頓着になる俺は、思い出したように間抜けな声を上げた。
そんな俺の顔がおかしいのか、それとも全く違う理由なのか、前にいる夏がふっと唇をゆがめて笑う。
「兄貴の髪は伸びるとさらに広がるよね」
くしゅくしゅと俺の髪の感触を確かめるように俺の髪の毛を指先で梳る夏。
その指先はいったりきたり、何度も何度も俺の髪の間を滑る。
「夏?」
黙ったままその行為に没頭するように、黙ったまま俺の髪の毛を撫で続ける夏に俺は間の抜けた声を上げた。
また、ふ、と夏が笑う。
「やっぱいいな。兄貴の髪」
俺は兄貴の髪の毛、好きだよ、と一言言ったあと「シャワー浴びてくるね」と夏は浴室に消えた。
俺は、側においてあった鏡に視線を移す。
映し出される、俺の姿。ああ、確かに髪の毛みっともないかも。
きゅ、っと俺は長さを確かめるように、自分の前髪を日と束、指でつまんで引っ張った。
とまあ。こんな感じです。他にもまー水面下でいろいろ女装編以外にもサイトに載せられないくらい中途半端にやっていたので話のタネにしたいと思います。