話題:風邪
「神田ちゃ〜ん、また風邪ひいちゃった」とオカマから救助要請を受けた神田です
忙しい時にコノヤロと思ったけども、休憩時間に行ってやったよコイツのアパートに
雨の日、窓を開けられなくて、エアコンつけっぱで寝たそうで、喉はガラガラで熱も少しあった
このまま動かさない方がいいような気がしたが、ここに置いておくと通わなきゃならない
そう思った俺はコイツを家に連れてきた
若い娘と2人だけの生活だと間違いがあってはいけないから、丁度良いと思ったのもある
イケイケは初めて見る異次元の人間に最初は面食らっていたようだが、オカマが醸し出す誰とでも仲良くなれる雰囲気にすぐに取り込まれていった
で、その日の夜、今度はイケイケの体調に変化が…
急に病人の世話をさせたのもあったのだろうな、作ってくれた親子丼を食べてる時にふと顔を見ると、目が小さくなってたんだよね
これは疲れだと判断し、嫌がるイケイケだったが特別にお姫様抱っこをして部屋まで連れて行き、気持ちが落ち着くまで傍に居てやった
それを見ていたオカマは恐縮してやがったが、コイツのために用意した布団の上で少し話していたら、薬が効いてきたのか横になってまもなく意識をなくした
俺は採点作業があったため徹夜
翌朝B子を電話で叩き起こし、採点済みのテスト用紙を取りに来させた
ついでにハーゲンダッツとコンビニの甘味類を買って来てもらって2人で食べた
残りは冷蔵庫に入れ、好きに食べろとメモを残した
その後B子は塾へ、俺は英会話教室へ出動
そして今に至る、と
午後は雨が酷くなる予報が出たので塾は昼で終わりにしろと指示を出し帰ってきた
臨時の宿泊所と化した神田家には今夜からB子が加わる
「楽しそう♪」とか言っちゃって参加することになった
オカマが何故か凄くモテてる
ゲイバー時代の話で盛り上がってる
一晩で割と回復したようだ
今夜の飯は俺の担当
水餃子の具と汁を用意しただけだけど
元気なB子が続きをやってくれるだろう
出来上がる頃まで寝る
おやすみ
(もう限界)