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その手を離さないで

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2018年10月21日 03:38
小説 7P
R-18
繋いだ手を離さないで
駄作です。
お耳のことに触れております。

モブ男と剛さんの絡みがあります。
苦手な方はお戻りください。

c*R-18c*ftrc*車魚タグ編集
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繋いだ手を離さないでN
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ぼーっとする頭を覚醒させてあなたの顔を考える。


いつもこっちを見てくれたあなたはもういない。




「こぉいち…」




あなたは一体どこに行ってしまったんだろう。


あなたがいないと僕の半身はないのに。



薄暗い部屋に1人



あなたはいない。









「つよしぃ〜」




「なんやのこうちゃん!
せやからしっかり寝ないとあかんゆうたやん!」



グダッとして僕の肩に寄りかかってくる光一は昨日、いや、今日の明け方までゲームに没頭していたらしい。



「やって、もう少しでクリアやってん…剛君こそ寝るの早すぎやで。」



僕らは同じ寮で生活しているとはいえ、生活リズムが正反対だ。


ちなみに早いといっても最近は撮影などで帰れるのは明け方だ。



「今日は金田一の撮影ないん?」



「おん!せやから今日は0時前には帰れるで!」



「俺は今日バラエティ2本と雑誌だけやからいつものとこで待っとるわ。」



「おん!」



いつもの場所、

テレビ局のおそらく1番人が来ないところ。


非常階段の横の自販機コーナー


普通より全然早く大人の世界に踏み込んでしまった僕らは静かにそこで

「2人だけ」を実感していた。


「じゃあこうちゃん、また後で!」


「おぉ!」




そう言って少年だった僕らは別れた。



午前1時


収録が遅れた僕は急ぎ足でいつもの場所に向かった。


(こおちゃん、まだ待ってくれとるかな…)


曲がり角を曲がって、


「こおちゃん、ごめん!おまたせ」


声をかけた、相手を確認すればよかったと、今でも後悔する。


そこにいたのは光一、だけじゃなかった。


ぱっちりした二重に綺麗な黒い髪

紅い唇がやけに光一に近づいていた。


「…つよ…」


心にぽっかり穴が開いて駆け出して、まっている人なんていないのに、一体何処へ




後ろから光一の声がした












なんでこんなにショックなんだろ。


感じたことのない感情がどんどん入り込んできて、分からん。もう、


角を曲がった時ぶつかると思った時にはもう遅かった。


ドンッ


「…っ、すみませんっ!」


まだ混乱している頭でとりあえず謝った。


左足がちょっと痛む。


挫いたかな。


「…大丈夫…かな?」


そうだ、もっと謝んなきゃ。


相手が怪我してたらどーしよ。


「大人」に怪我させたら怒られる。


「、すみません、大丈夫です。」


その場からすぐに逃げたいのに

痛む足と心のせいで動けない。


思わず泣きそうで、下を向いた。


「…ほんまにすみませんでした。」


もう一度頭を下げて足を引きずりながら横切った。


その時ぶつかったその人が腕を掴んだ。


「…剛君、だよね?」


「はい、?」


「わぁ!やっぱりそうだ!
俺君たちのことすごく好きなんだ!
まだ若いのに頑張ってるね!」


"まだ若いのに"
そんな言い訳通用しないし、誰も褒めてくれない。


その瞬間僕は甘えてしまったんだ。

その人に。


僕はその場に崩れ落ちて本当の子供のように泣きじゃくってしまった。


急に泣き出した僕の背中を優しく撫でてくれたその人はそのあと楽屋にお邪魔させてくれた。


その人は売り出し中の若手俳優で、僕より8も年上だったけど僕の目線で話してくれた。





その日僕は寮に帰らなかった。





初めて僕は抱かれた。








「…ありがとうございます。」



目を真っ赤に腫らして腰を抑える僕に着替えと朝食を出してくれた。



「また、辛いことがあったらおいで。」



「…はい。」


僕は力強く返事をした。今思えばこの時にすでに僕は囚われてたんだ。








あれからもう何年たったのかな。



すっかりおじさんになった僕らは今もまだ2人で活動している。



コンコン



僕らの楽屋にノックの音が響いた。



「こおいちー」



光一の彼女だ。



あの女ではないけれど、光一は僕より歴代彼女の数は多い。


僕の場合は彼氏の数だけど。



「おまえ、楽屋にはくんな言うてるやろ。」



「だって、最近全然連絡くれないしさーぁ」



光一にしては珍しくかなり若い子



この前番組に来てくれたからそのあとから付き合い始めたのかな?
若いだけあって元気だし、

何より可愛らしい。



「、あ、あと今日は剛さんに用事があってー」


「?剛くん?」


「剛さんちょっと…。」


小さくため息をついて僕は重い腰を上げて廊下に出た。


廊下に出た瞬間彼女はツンとした顔で歩き出した。


人気のないところに行くと僕の真横の壁を思いっきり蹴って言い放つ。


「邪魔だっていってんでしょ!
いつまで、いったいいつまで

いるのよ!」


こーゆーところがなければな。


僕は感情を殺してじっと彼女の顔を見る。もちろん返事なんてしない。


「いい?光一はすごいの!
あなたとは違うの。

あなたは、もう使い物にならないじゃない!」


僕は先月耳を壊した。


来週には20周年ライブだ。


映像での出演が決まってる。


でも、絶対にいわれたくない言葉。

それを彼女は簡単に言い放つ。


ファンの中にもそーゆー子はいるけれど、直接いわれるダメージは相当だ。


「剛!」


横から声が聞こえて振り向く。


彼だ。


20年以上前に僕を救ってくれた彼とは今もお付き合いが続いている。


といってもほぼ身体の関係で、

僕がしんどくなった時だけ彼が抱いてくれている。


なんて自分勝手なんだろう。僕は


「あ、知り合いやわ。

じゃあね。」


ここぞと僕は彼女から逃げた。


彼女は不服そうだが、とっくの昔に大御所と呼ばれるようになった彼に楯突く気は無いようだ。


「どうしたの?」


「んーん。なんでもないよ。」


なんでもなくはないけど。


「耳…どう?」


「相変わらずあかんね。僕は」


「、剛…」


「じゃあまた。」


そういって彼と別れて楽屋に戻る。


光一が少し気にしてるみたいだけど、どうせ愛しの彼女のことだろう。


本人に聞け。


あっという間に1週間がたって僕らは20周年を迎えた。


ステージに立っている光一の背中はいつもより小さく見えた。


光一は僕がいないとどーなのかな?
あの時の僕みたいに半分がなくなった感じ?
もしかして寂しいと思ってくれるのかな。


でも、もしかしたらいない方がいいとも思ってるのかな?
「ごめんね」


小さく呟いた僕の声はモニターごしの光一には届かない。


今の僕のごめんにはいったいどんな意味があるんだろう。


ライブは大盛況のまま終了した。


Tシャツの案が被ってるとは思ってへんかったな。


あーゆうところが彼女を逆上させてるのかもしれない。


ライブの後初めてあった時光一は僕のことを抱きしめた。


なん年ぶりだ?
カメラが回っていないところでこんなに強く光一に抱きしめられるのは。


絶対に離さないとでも言うような彼の腕に初めて僕は感情を理解した。


そっか。


僕は



僕は











ずっと光一が好きなんだ。









自覚した瞬間涙がこぼれた。


周りから見れば20周年を迎えたことへの感動や相方の彼への感謝を含んだ綺麗な涙。


でも僕にとっては絶対に流したくなかった醜い涙。



ごめんねの意味がやっとわかった。








好きでごめん















「お邪魔します。」


僕は彼の家にいった。


一瞬は抱かれて光一への思いを忘れようとも思った。


でもこんなにしてもらってさらに利用することはできない。


「あんな、僕…」


息を吸って一気に言った。


「僕、好きな人ができた。

その人には告白するつもりもない。

でも、もう関係を続けることはできひん。自分勝手でごめんなさい。」


ほんとに自分勝手だ。


でも心のどこかで心の優しい彼は許してくれると思っていた。


ダンッ



大きな音がした。



彼が机を叩いたからだ。



驚いた僕は言葉を失った。


「…ごめん。」


とりあえず謝った。


あの時と同じだ。



彼は血走った目を僕に向けた。



その目はまるで、








飢えた獣のようだった。








今までにないくらいの力で腕を引っ張られた。



伸ばしている髪を掴まれてひきづられた。



「ここは物置部屋だから入らないでね。」



いつかの彼が言っていた部屋に向かってる。



「ごめんなさい。ごめんなさい!」



頭と腕の痛みに耐えてとりあえず謝る。彼が離す気配はない。



部屋のドアを開け中に放り込まれた。


そこは家の作りからして信じられないほど広い部屋だった。



壁はカラフルな模様で、真ん中に大きなベットと部屋の端に大きな棚



それだけのシンプルな部屋でとても物置部屋とは言えなかった。



彼はベットに僕を投げるとどこから出したのか太い紐で腕を強く結んだ。



「いっ、…」



ギリギリと締め付けられていて、

いたい。


やっとの思いで目を開くと彼は

とても優しい顔をしていた。


仮面のように冷たく、優しい顔だった。


シャツのボタンを静かに外されて、


履いていたガウチョを下に降ろされた。



僕のものを下着の上から掴むと嫌でも声が出る。


下着も降ろされて僕のものを口に含んだ。そんなこと今までしたことないのに。



「うぁっ…やめ、きた、ない。」



こんな彼見たことない。


先端を器用にいじられて舌で刺激を与えられる。


足がガクガクする。



「ん…っ"」



吐精した僕の体液を飲み込んだ彼は

自分のものを取り出して、


ならしていない僕の後孔に思いっきり入れた。



「うぁぁぁ"、っ、いだっ、

いたい…、っ!」



目を見開いて初めて気づいた。



カラフルな壁だと思ったそれは






















無数に埋め尽くされた僕の写真。











背筋が急に冷たくなって



怖い。





「んぁっ、やめ、て、

おねっ、が…ぃ、やめてぇ…や、」







20年以上僕を抱き続けた彼は

いいところを知りすぎている。






「ぁ、んっやだ、やめ、」






僕のものを手で握った。






「あぁっ、ん、ぁあ、やらぁっ、

でる、か、っでるから、やぁっ」





ドピュッと勢いよくでたものを舐めて、彼はまた腰を振った。





何回続いたんだろう。





「もう、やめ…」





思考が回らん。





朝が来て僕の後孔に玩具を突っ込み

猿轡をして、手錠をしてまるで強淫しているかのような格好で放置された。



仕事が休みの日でよかった。



彼が帰宅するとまた、昨日のような一方的な性行が始まった。


















「剛君まだきてへんの?」




今日は2人で雑誌の撮影なのに、



先日のライブの後彼を抱きしめた時に気づいてしまった感情の確認をしようと思っていたのに。





男にしては柔らかく小さかった彼が泣きそうな顔をするから、

思わず抱きしめた。




彼の体温を感じた時ドクンと心臓がなった。





幼い頃、俺は剛が好きだった。

そーゆー意味で。



でも、誤魔化すために女を作った。



その現場を当の本人に見られて、



1つ年下の彼にとっては刺激が強かったのだろう。



その場から駆け出した彼を全力で止めることができなかった。



代わる代わる女を作ったが、

それもつい最近やめた。



彼への気持ちがあるのに他に女を作ったらまた昔のように逃げられてしまう。



「剛さんこないですねー。」



仕事にはストイックな彼が遅れるなんて何かあったんだろうか。




「こんにちわー。楽屋となりなので挨拶に来ました!」



「〇〇さん!ご無沙汰してます。」



「そんなかしこまらなくていいよ!今日は撮影かい?」


昔からちょこちょこ交流のある人だった。


剛の方が仲よかったよな。


「すみません、剛まだ来てなくて。」


「あぁ、彼とはつい先日も一緒に

食事をしたんだ。

耳の方大変だったね。」


「いぇ、お気遣いありがとうございます。」


「それじゃあ、また。」




それからいくら待っても剛はこない。



マネージャーにも連絡は来てないし自宅にもいないらしい。




「あ、最近あった言うとる人おったから聞いてくる。」



〇〇さんの楽屋に行くと彼は不在だったが携帯電話が置きっぱなしだった。



悪いとは思いつつ嫌な予感がして

彼の携帯を開いた。



運良くロックは解除されていて、フォトライブラリが開かれていた。



俺はその瞬間変わり果てた相方の姿を見た。












「……は、?」






〇〇さんが楽屋に入ってきた。




混乱している状態で、写真について問い詰める。



彼は納得したように言った。



「そうか、君だったか。」



「剛は今どこにいる。」




震える声で問いかけた。




「剛なら俺の家にいる。

早く行かなきゃマズいと思うよ。

飯も与えてないから

なぁ王子様?」



頭に血がのぼって大先輩である彼を思いっきり殴った。



こんなことのために鍛えてる訳じゃないけど、これだけは



彼だけは、許せなかった。



向こうも鍛えてるとはいえよろけた。


その瞬間に鍵を奪い取り家の場所を聞いた。


彼は案外あっさり自宅の場所を教えた。





「彼と君の感動の再会、楽しみにしてるよ。」



「君は一体、どんな顔するのかな」




「この…、っ」




「ほら、急げ。」





殺したい。


でも、今はダメだ。


急げ、急がないと、1番大事なものを失う。


今まで間違ってきた罰か?これは。





頭を整理して地下駐車場に向かう。


自分の車で来て本当に良かった。











彼はどうやら嘘を言っていなかったらしい。


半信半疑だったが鍵穴に鍵がはまった。


「…剛…?」


静かすぎる部屋に足を踏み入れた。


1番奥の部屋そこから聞こえてくる小さな機械音


扉を開けた瞬間目に入った光景に俺は愕然とした。


部屋中に張り巡られた剛の写真。


棚には剛の出た雑誌やライブのDVDがみっちり入っていた。


いつから集めればこんな量になるんだ。


1番古い写真はまだ俺らが子供だったころのものだ。


部屋を進むと大きなベットが目に入った。


そこには


両腕と両脚を固定され黒い布で目を覆い、シャツ1枚をまとった




「…つよ、し」




機械音は彼の後孔からだった。


それを抜くと小さく喘いだ。


何も食べていないのだろう。


骨が浮いてる。




「早くしないとそろそろ死ぬね。」




いつからいたんだろう。

後ろから声をかけられて冷静になる。


手と足の拘束を解いて、目隠しを外した。



その目は焦点を失っていて、俺が見えてるのかすらわからない。



布団のシーツをシャツの上から巻いて部屋を出た。


入り口に立っている奴なんて今はどうでもいい。


早く早く早く、!

自分の車に乗せて水を飲ませようとするが力が入らないのか全く飲み込まない。


水を含んで口をつけた。


やっと飲み込んだ。



そのあと自宅に連れて行き、

つきっきりで看病した。


本来は病院や警察に行くべきだが

立場上公な行動は出来る限り避けたい。


マネとジャニーさんにだけ事情を伝え俺と剛は5日の休暇をもらった。


奴はジャニーさんにより芸能界から消えることになるだろう。


「ん、」


今後のことを考えていると剛が目を覚ました。


ゆっくりと開いた目は明らかに恐怖を写していた。


「剛…。」


手を伸ばすと彼は後ろにさがった。


「や、も、むり…。」


改めてあの男に対する苛立ちが増幅していく。


「剛、俺や、落ち着け。」


「…こぉいち…」


やっとその目に俺を写した彼は

静かに泣いた。



俺はそんな彼をずっと抱きしめていた。


「こぉ、ちゃん、」


長らく呼ばれていなかった愛称で呼ぶ彼はよっぽど不安なんだろう。


出来る限り優しい口調で接した。


「大丈夫、大丈夫。」


そういうと剛は泣き疲れて、再び眠ってしまった。



寝顔は先ほどの強張ったものとは違い昔から変わらない幼い寝顔だった。














「ほんまに、迷惑かけてごめん。」




正気を取り戻し起き上がった彼が最初に言った言葉はこれだった。



俺はどうしてもやるせない気分になってもう一度強く抱きしめた。




しばらくしたら説明してくれた。



1つ1つゆっくりと話したくもない事を話してくれた。



「僕、光一が好き。」



最後に目を見てはっきり言われた言葉に驚きはしたものの嬉しくて、

愛らしくて仕方がなかった。




剛の手を握る。








「剛、お前を守るよ。守らせてくれ。これから何十年でも。」








不器用な俺からの言葉は彼に届くだろうか。






彼は真っ赤な顔をさらに真っ赤にして頷いた。






その日の夜剛は俺に抱いてくれ、と頼んできた。


俺はかなり戸惑ったが、



彼が「忘れたい。」



といった。


「汚れた自分のことは抱かないか?」


と問われると


「そんなわけない」


と。


布団にゆっくり倒す。



まだ少し震えてる。



大丈夫だから。




そういった彼に口づけした。




最初は普通のキス




その後は舌を入れてお互いの唾液を交換した。



舌のザラザラした感触が妙にリアルで身体が火照ってくる。




胸の飾りを指で押すと

体を揺らす彼が愛おしい。



「んっ、」



「胸、感じるんや。」



「…気持ち悪い?」



「ぜんぜん。」



舌で含んで転がす。



「んっあっ」



頭を押さえつけられる。



「んあぁっ」



……



「え、イッたん?」




「、なんか、その、…」




「え?」




はっきりしない彼に聞き返すと




「感じやすくなっとるっていうのもあるけど、」





「うん?」





「その、…

いつもよりキモチイイです…。」





なにこれ可愛い。





「へーぇ。

キモチイイんや?」




やばい、怖がらせちゃいけないってわかってるのに自分の中のかすかなSが疼く。



「挿れて欲しい?」



「…なっ」



「ほら、言わなわからんよ?」



「こぉいちのあほ…」



「んー?」



「…っ、挿れ、さい…。」



「、えー?」










「こおちゃんの、熱いのココに欲しい…。」









「……もう我慢できん。」




「え、」




剛の服を脱がせて後ろに指を入れた。



想像していたよりきつい。



ローションを垂らし滑りを良くする。



指を奥の方に進めていくとしこりがあったのでそこを押した。




「んにゃぁっ!」



「え、?」



「そこ、っあかん」



「、ここ?」



そう言ってもう1回押した。



「ぁんんっ、あっ」



背中に爪を立て縋り付いてくる。



「あれ、またイッたん?」



「は、う、そ、」



「可愛すぎ、お前。」



自分のものを取り出し後ろにあてがう。



「挿れるから力抜いて。」



「んっ…」




キツさに耐えて顔を、真っ赤にしながらも俺のものを着実に飲み込んでいく。




「…っはぁ、はいった、」




「ほんま?」




「あぁ。動くで。」




ゆっくり前後に動かしていいところに当たるようにする。




「あぁっうん、そこっ、いいっ、

あっあ、あぁぁ"っぅ」




「こお、っ、おく、

あたってるからぁっ、ぁ」




ひたすら喘ぎ続ける彼を見て

腰を早める。



「あか、んって、

ふぁ、ぁわっ、あっあ"んっ」



「やらぁっもうやめ、やら、

も、だい、じょーぶらよ、っん」



「呂律回ってへんやん。

そんな気持ちいい?」



「うんっ、きもち、いい、からぁっ、」



「中出すよ、っ」



「んぁぁっ、あっあついの、

でてるぅ、からもう、はいら、な、

おなか、いっぱい、やからぁ、」



「…っぼくも、イッちゃ、うから」



「んぁぁっやぁっとまらっ、ん」



剛は絶っしながら気を失い

そのまま眠った。





俺は眠った剛の和やかな顔を見ながら眠った。












繋いだ手を離さずに。













翌日剛にすげぇ怒られた

















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君が嵌めてくれた結婚指輪

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2018年10月20日 22:41
小説 4P
R-18
君が嵌めてくれた結婚指輪
数字仕事しています。

飲み会の席で跡をつけられてしまった魚さんとその跡を上書きする車さんのお話です。
イメージは魚さんの髪が長かった冬頃です。
甘いお話にできたかなと思います。

ブックマークをしていただける際は非公開に設定の上でお願い致します。

c*R-18c*車魚
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君が嵌めてくれた結婚指輪委員長
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あかん、どうしよう。








なんて思いながら手鏡で首元を確認する。当たり前だが、何度見ても首についた赤い跡は消えていない。

(あぁ、今から光一の家に行かなきゃいけないって言うのに!)







遡ること約1時間前。

明日が丸々一日休みということで今日は夕方から仲良くさせてもらってる芸人さん数人達と飲んでいた。

(飲み会が終わったあとは、たまたま休みがかぶった光一の家に行って明日もまったり過ごして…。)

なんて最高の一時を想像しながら飲んでいたからかお酒もすすんでいたようで普段に比べ酔っていた。

周りも俺につられて大分飲んでいたらしく、いつもならしない「王様ゲーム」をしよう、という雰囲気になっていた。

(どうせ男同士なんやし、普段聞けないような話も聞けるんちゃうかな、)

と考えてる内に芸人達は人数分の割り箸に番号を書き、そのうちひとつに赤のラインを書き終えていた。






「じゃあですねー!3番と6番がポッキーゲーム!!」
「うわっ!俺3番!」
「まじか〜!!」
王様ゲームを始めて何ターン目か、だんだん命令内容が過激になっているような気もしていたが、酔いの回った頭では深く考えていなかった。


「お!!俺が次、王様!うーん……じゃあ2番が4番にキスマークつける!」
(……えっ、僕4番やん…)

と思わず割り箸を凝視していると隣にいた王様が

「剛さん4番じゃないですか!」
と声をあげた。すると最近出てきた若手の芸人が

「あっ、僕2番です」
彼が持っていた割り箸には2としっかり書かれていた。

「うそぉ…」






「えっと、それじゃあつけますよ??」
「えー、本当にやるん?」
と、横目で周りを見回すと当たり前でしょ!早く早く!と言わんばかりに目線を集中させてきた。正直もう頭がふわふわしていて早く寝てしまいたかった。判断も鈍ってきているのが感じられた。眠気を誤魔化そうと

ん〜、と目を閉じると後ろから手が伸びてきて髪をかき分けられた。その瞬間、


ちゅっ、

「っ!!」
この一瞬の間に彼は僕の首元辺りに赤い跡をつけた。それと同時にこの後光一の家に行かなければいけないということを思い出す。一気に酔いが冷めていくのを感じる。横目で鎖骨付近をみると、確かについていた。

周りはよりいっそう盛り上がる。跡をつけた張本人も恥ずかしそうに笑っている。

だが、今、剛は笑ってなどいられない。



(どっ、どうしよう………!?こんなん光一に怒られる………!!)




その後飲み会は解散となり、僕はタクシーで光一の家の最寄駅まで向かった。その道中も頭の中はキスマークのことばかりだ。


何せ光一は束縛と独占欲が人一倍強い。何年も相方兼恋人をやっていれば自然と分かるもの。

前にKinKiで出ているテレビでの共演者達と打ち上げをしていた際その出演者の1人に突然頬にキスをされたことがあった。。その後の打ち上げでの光一はなんとなく不機嫌(別に特別顔に出てるわけじゃないんだけど、なんというか雰囲気で分かるもの)で、案の定その日の夜は意識を3回も飛ばすのほど激しく愛され、お仕置きされた。次の日は身体は痛いわ自由に服は着れんわ、散々だった。もうあんなことはないように、気を付けていたはずなのに。

今回は完全に油断していた。


「…」
きっとこの後光一は僕とスる、だろう。

長い髪のおかげでそう簡単には見つからないだろうが、

もし僕がこのキスマークのことを言わずに、行為中に光一が見つけたら?
……きっと想像もつかないようなお仕置きをされる。

ならば僕から先手を打つべきだろう。その方が多分安全。どうにか光一を怒らせない方法を模索しないと、いつ言ったらいい?なんと言って見せたらいい?なんて考えている内にタクシーは駅に着いていた。










慣れた手つきで鍵を差し込み高層マンションのエントランスに入る。そのままエレベーターに乗り込み、深呼吸をする。


大丈夫、さっき考えた方法なら、酷いお仕置きはされないはず。

チン、という音と共にエレベーターのドアは開く。コツコツと廊下を歩いていき、光一の家の扉の前で立ち止まり再度鍵を開ける。廊下は暗いが、リビングからの光が漏れている。テレビでも見ているのだろう。僕は後ろ手で2つの鍵を閉め、家にの中に入っていく。




「ただいま、光一」
やはりソファに座りながらテレビを見ていた光一はこちらを見ると

「おかえり剛くん」
と微笑んだ。


時計を見ると12時過ぎ。光一もお風呂に入ったようでバスローブ姿だった。

「…俺もお風呂入ろうかな」
「おん、はよ入ってこい」
「んふふ」
とだけ会話をすると僕は準備を済ませお風呂に入る。この辺はいつも通り…。




「ふぅ…」
僕はお風呂から上がるとワンピースのような服に着替える。光一は多分このワンピースのような服がお気に入り。素材にこだわった黒で、腰辺りがタイトで身体のラインがガッツリでるデザイン。これを着ていると光一は沢山触ってくれるので、かまって欲しい時や甘えたい時も切り札のように使っている。







「お風呂出たよ、」

「ん……」
とだけ返事をすると光一はテレビを消し、自らの膝の上を叩く。上に乗れ、ってことか。

僕は光一の元まで歩くと膝の上に跨りゆっくり腰を下ろした。

この体勢をとるとワンピースのような服が上につき上がり足が太股の方まで見える。その様子を見て光一はニヤッと笑い、そのまま太股をなぞる。

「剛くん、めっちゃエロいなあ」
「ん、…何言うてん……」
「だって本当のことやもん」
というとふにゃ、と雪崩た顔で僕の顔を見上げる。なんだか少し恥ずかしくなり髪を耳にかけ直す。すると光一は僕の頭をくいっと引き寄せちゅっ、と触れるだけのキスをした。ちゅっ、ちゅ、と何度も唇を重ねる。そのうち1度1度の時間が長くなり、それに比例するように深くなっていく。口を開けると光一の舌が入ってくる。それに応えたい気持ちからおずおず自らも舌を出し、首に腕を回すとその仕草を気に入ったようで愛おしそうに僕の頬を撫でた。ゆっくりと口を離すと銀色の糸がひき、ゆっくりと切れた。

瞑っていた目を開け合わせる。

そしてふふっ、とお互いに笑う。

「…ベッド行こ?」
と首を少し傾げて言うと、うん、とだけいい僕の脇の下と膝裏に腕を回し持ち上げた。

「わっ!なっ、なんでお姫様抱っこなん!?」
「ええやん、俺のお姫様なんやから〜」
と恥ずかしげもなく言う光一に代わって剛が顔を真っ赤にした。


寝室につくと光一は優しくベッドに下ろしてくれた。いつもならこのまま光一が優しくキスをしてくれて……。



でも、今日は、

「…なあ、光一…」
「ん?」
ベッドに座った光一に四つん這いの状態で光一に近づき甘えたように抱きつく。

「もう、なぁん?」
すると光一も優しく応えてくれる。

「…こ、光一に謝らないといけないことがあるねん、あんな、僕今日飲み会行ってたやろ?そんときにな、王様ゲームしたん。お酒もいっぱい飲んでてふわふわしててな、したらたまたまあたって…」

「…たまたま、何?」
一気に光一の目が鋭い目付きに変わる。

「…たまたま、キスマークつけられる、てのに、当たってもうて…。その………」
髪をふわっと左側にながす。すると髪の間から赤い、あの芸人がつけた跡が見える。

「なんやこれ」
明らかに怒りの篭もった声。腰に回されていた手に力がこもっているのが分かる。

「僕が悪いねん。周りの雰囲気もあっとはいえ、流されてもうたのは僕やもん。だから、光ちゃん…」
光一を上目遣いで見つめる。光一は結構これに弱いねん、

「このキスマークも、消えちゃうくらい、わかんなくなっちゃうくらい……いっぱい愛して…?」
軽くリップ音を立てて喉にキスをする。

……この作戦は失敗やろか?
「ぅわっ!」
途端、きつく抱きしめられる。光一の鼻が肩がに触れる。そこはあのキスマークの近く。

「光ちゃ、っぁ!!?」
右肩にジンジンとした痛みが走る。キスマークをつけられる時のちりっとした痛みとは比べ物にならない痛み。きっと噛まれたのだろう。

「……」
光一は一切声を出さずただただキスマークやその周りを噛んだりキツく吸い上げる。

「光ッ…、ちゃっ、…んん、いた…ぅ」
痛みに思わずバスローブを掴み、光一の髪を掻き乱す。だが構わず光一は左肩や首、耳を刺激し続ける。時々舌を這わせて来たりするものだから嬌声を抑えるのに必死になるしかない。

「……剛」
「なっ、にぃ…」
「煽ったのもキスマークをつけて帰ってきたのもお前やからな」









...................................................................................
「あっ、うぅ…ふっ、んん!」
俺は剛のものを強く扱く。合間合間に乳首を舐めたり噛んだりしていたら真っ赤になっていて、それすらも可愛らしい。

「ねっ、も、イきたいぃ…!あっ、っん!」
「…あかん」
とだけ言うと俺は根元をぐっと握る。

「〜〜っ!!」

正直言うと、今日の飲み会はやはりもっと強く止めておくべきだった。メンツも俺と親しい関係のやつが誰一人いないし、どんな所に飲みに行くかもわからない。それに最近の剛くんは髪を伸ばしていることもあってなんというか色気がすごい。だからあまり行ってほしくなかったというのが本音だ。

「もう、光一は過保護やねん!」
なんて彼はいつも言うてるけど、今日のことで分かったやろ。





「剛くん」
「なっ、に、んん!んっ、」
「分かったやろ?これで。過保護ちゃうねん」
「んっ、う、わかっ、たっ、ごめっ、」


彼がイキそうになると扱くのをやめ、そしてまたゆるゆると上下してやる。イきたいのにイかせてもらえない。剛くんの目からポロポロと涙が零れた。


「じゃあ約束して、つよ

何があっても俺以外の奴の痕跡なんてつけさせないこと。これからどこかに行く時は必ず誰と行くか、どこに行くのかいつ帰るかを俺に報告する。守れんな?」
これはずっと前から剛と結びたかった約束。すぐどこかに彼は行ってしまうからどうしても俺のそばに1秒でも長く居てほしかった。

「できる…っ、か、ぁら、イきたいっ…」
「ええよ」
剛のものを扱く手を速める。すると直ぐに剛は果ててしまった。彼の白い肌に白濁とした白い液がかかる。

「はぁっ…はっ…んっ…ふぅ」
余韻に浸っている彼に申し訳ないが俺は早く続きがしたい。

近くに置いてある紫のケースに入ったローションを取り出す。冷たいそれを掌に出し温める。ある程度温まったところで彼に後ろにローションを垂らす。

「ん…甘い匂いする…」
「せやろ…いつものやつと違うやつで

実はこれ媚薬効果のあるもんが含まれてん」
「びっ、媚薬ぅ…?」
「うん、やからすぐに気持ちよくなれるで」
つぷ、と剛くんの中に指を入れる。十何年前も前から俺を受け止めていてくれた剛くんの中は直ぐに柔らかくなった。

「ふっ、…ん、」
指を更に1本、2本と増やす。それと共に声がだんだん甘く、大きくなる。いつもよりも感度が良さそうなことから媚薬が効いてきたことが分かる。

「つよ、薬効いてきたみたいやな」
「んっ、あぅ…あっ、な、んか、きょお、っあ…かんわ、っあ、」
「ん?何があかんの?」
すると指先に前立腺が触れる。瞬間剛はビクッとはねる。

「んあ!ぁ、ま、た…イッちゃい、そ、んんっ」
気持ちよすぎて涙目になるのは昔からの剛の可愛い癖で、今ももうこぼれ落ちそうだ。そんな姿に思わず俺の下半身がさらに重くなる。

「剛くん、気持ちええ?」
「んっ、ん…きも、ち、いぃ…光ちゃっ、」
集中的に前立腺を刺激すると身体が弓のように弧を描く。

「あっ、イッちゃ、う!あぅ、あ!」
「イッてええよ、」
口に触れるだけのキスをすると、それと同時に彼はイッたらしく彼の腹の上は2回の絶頂でドロドロになってしまった。

「はっ…ふぅ…」
正直さっきはがっつきすぎたというか、少し彼に無理をさせすぎてしまった自覚がある。彼も酔っているようだしこれ以上無茶はさせたくない。


「お疲れ様、つよ。後は俺が片付けとくわ」
彼の髪にキスをし、俺は新しいシーツを取りに行こうとする。



ギュッ

「えっ、ど、どしたん」
立ち上がろうとした俺の腰に剛の腕が巻きついてきた。剛を見るとさっきよりも泣きそうな顔をしていた。


「なんで…」
「つ、剛くん?」
「なんで、最後までしないん…?誰かに、跡、つけられちゃう、みたいな奴はもう…抱いてくれないん……?」
喋る度にポロポロ涙がこぼれ落ちる。酔っているせいで歯止めの利かないようでしゃくり上げるように泣く姿にどうしていいか分からなくなる。

「ちゃうねん、剛くん!そういうんちゃうくて、さっきまで剛くんに酷いこと沢山してしまったから…。もう身体も辛いやろ?せやから…」
「大丈夫やもん…。だか、ら光ちゃん、抱いてやぁっ、…僕のこと、愛してよぉ…」
「…つよ」
えぐえぐと泣きながら俺をぎゅうぎゅう抱きしめる剛。滅多に自ら誘うようなことをしない剛がこんなにも俺をもとめてくれている。その事実に思わず口角が上がりそうになる。

「でも、今続きしたらもう止められないし、加減はしてやれへんよ?」
「ええの!僕は光ちゃんが欲しいねん…」
腰から首に腕を回し直した剛は首にキスを落とす。触れるだけのキスを何度も繰り返す。

「〜〜〜っ!」
ガバッと覆いかぶさるように剛を押し倒す。そのまま唇を重ね、舌を絡ませる。

「んっ、…ふ…んぁ、…」
「…つよ」
ゆるゆると剛のものを扱くとまた熱をはらんできた。

「はよ、入れてや…、今日は、ゴムもいらんからぁ…」
「あぁ、知らんぞ…お前」
「光ちゃん…光ちゃ、っぁあ!」
光一のものが剛を一気に貫く。電流のように走る快楽に剛は思わず自らの指を噛む。

その行動に光一は顔を歪ませる。

「剛、」
「な、に…っ」
ゆるゆると律動をしながら光一は剛の噛んだ方の手をとる。

「さっきの約束、もう忘れたんか。」
「んっ、あぁ、うう、ひっ、ぁ!」
ゆるゆるとした律動は激しいものへと変わる。

「約束しようしたよな、俺以外の跡はつけないって、」

「あっ、ふ、ごめ、なさっ…ぁ」
「ダメや」
光一は掴んでいた剛の左手についた剛の歯形の上から噛み跡をつける。

「い…ッた…んん…あう、」
更にキスマークをつけていき、最後に薬指に噛み付く。するとまるで結婚指輪のような跡がついた。でもこれは外したくても外せない。隠したくても隠すのは難しいだろう。指輪というよりも枷の方が近いのかもしれないな、と光一は自分の束縛の強さに笑った。

「剛…愛してる…」
「んぅ、僕っ、も愛して…るっ、ん」
強い快楽に耐えながら必死に俺に愛の言葉を返す。もっともっと乱れた姿が見たくて、ぐいっと身体を起こす。向き合うようなこの姿勢は更に奥を貫くことができる。

「う、あぁ、深い…っ!んん…!」
快楽から逃げられないように身体を強く抱きしめまた律動を再開する。卑猥な音と剛の甘い声が響く。

「あっ うう、んあ!ん、ふっ、うぁ!」
「剛…っ!」
「あぁ、んん!イッ…く…〜〜〜っ!!」
熱い彼の中に欲を注ぐ。剛も自分と光一の腹に欲を吐き出すとそのまま光一にもたれかかる。

「はぁ…はあ…ふっ…ぅ…」
「おつかれ、剛」
頭を軽く撫でてやると剛は少し顔を上げて


「光ちゃん…愛してる、これからもずっと」
と微笑み、そのまま返事も聞かずに眠ってしまった。ああ、本当にこの人はずるい。

「俺も、愛してるよ。つよ…」
1度おでこにキスをした後剛の中を掻き出す。そのあと身体を拭き、シーツを取りかえ、剛を抱きしめるような形で眠りについた。



「ん……っ」



カーテンの隙間から光が差し込む。どうやら朝のようだ。昨日の身体のベタつきが消えていることから彼が後のことをしてくれたことが分かる。くるっと身体の向きを変える。すると光一と目が合う。

「!こ、光一起きてたん…!?」
「ひゃひゃひゃ、そんなに驚くことでもないやろ」
「いや驚くやろ普通」
光一は雪崩ながら剛の髪に触れる。

「…剛、おはよう」
「ふふふ、おはよう」
こんな風にゆっくりとした朝を過ごすのが僕は結構好きだ。夜同様、愛されているな、と感じられる。

(お腹空いたしご飯でも作ろうかな、)

なんて思い起き上がろうとする。が、

「いっ、…!?」
腰の痛みに崩れ落ちる。そんな姿を見て、また光一は笑った。

「久しぶりやったもんなぁ…」
「痛くて立てへんわ…」
ふと、下を向いて身体を確認する。

「うわ…」
と思わず声を漏らす。昨日キスマークをつけられた記憶はあったが、まさかこんなにもつけられているとは思わなかった。これだと普通の半袖はしばらく着られない。

「数やばいな」
なんて人事のように言う光一を軽く睨みつつ、ため息をつく。

「これじゃあ半袖着られへんわ…」
「長袖でも隠れへんけどな」
思わず「は?」と声を漏らす。光一も昨日は考慮してあまり手の方までは跡をつけてないはず…。

(……手?)

バッと左手を見る。するとそこには無数の赤いキスマークと噛み跡。

「!!」
「まあしばらくテレビの収録ないんやし、大丈夫やろ」
光一にスケジュール教えた覚えはないんだが…。

「本当にお前は〜〜〜!!」
「昨日約束あんなすぐ破る剛くんが悪いやろ」
うっ、と言葉が詰まる。確かに破ったのも、最初に噛んだのも、昨日色々された時に手を引かなかったのも僕だ。これは責められない。

「ん…?」
ボーっと手を眺めていると薬指に歯形がついていることに気づく。

「これ…なんか結婚指輪みたいやな」
「せやろ?俺も昨日つけながらそう思ったねん」
光一もそんなこと考えるんやな、なんて思うとつい笑ってしまう。

「何笑ってんの」
「ん〜?別にぃ」
指の噛み跡ですら愛おしく、ずっと残っていたら、なんて思うほどに僕は光一を愛してる。そしてまた、光一も僕を愛してくれている。その事実をこの結婚指輪が表している。

「…その跡は多分2、3日もしたら消えるんやろな」
「そうやないと困るよ」
「じゃあ、消えない本当の結婚指輪を今度買いに行こうや」
「…!」
目を見開く僕と反対に光一は目を細め笑った。











その後、お揃いで買った指輪を嵌め、テレビに二人揃って出演しファンを騒がせたのは別のお話。

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2018年10月23日 10:23
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R-18
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もとめるもの。ぴぃ
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閲覧いただき、ありがとうございます。


前作から随分と間隔が開いてしまいました。

ここでの色々騒ぎとか、年末のお知らせ云々で、なかなか気持ちが浮上出来ずにおりました。


今回なんとか書き上げたものの、今後をどうするか、今一度考えたいと思っております。

私自身、皆さまの素敵な作品に励まされ、心動かされ、楽しませていただいた読み手の一人でもあり、こんな私の作品でも楽しみにしてくださる方もいるかもと、マイピク限定のみにはしたくないな、と考えているのですが。

しばらく投稿は控えるかもしれません。


この作品も、しばらくしたらマイピクに下げると思います。

基本的に自己満足のために書いているので、ご了解願います。


くれぐれも、

自己責任での閲覧をお願いします!

※※※? 注 意 ?※※※


・j禁p禁の意味が分からない方は、閲覧をお控え下さい。

・デリケートなジャンルですので、必ずマナーをお守りください!!
・フォローやブックマークをされる際は、必ず非公開の設定にご協力をお願いします。

・ご感想はメッセージで頂けると嬉しいです。

・現実世界のどこにもこんな人たちは存在しません。



次ページから本編が始まります。





ただ、貴方の側に居たいことが、

そんなにいけないことなんやろか。


何を求められても、僕は僕でしかありえないのに。





「ただいまぁー。」


舞台関係の人らと食事行ってくる、とは聞いてたし、

仕事の付き合いかてあるやろし、

別に僕を優先せぇへんからって拗ねるほど度量は狭くないつもりやけど。


でも、光一さん。

これは、あかんのちゃうのん?
「つ〜よ。剛くーん。帰ったでぇ。ひゃっひゃ。」


玄関を開けたら、ええ具合に出来上がった赤ら顔の彼と、申し訳無さそうな彼のマネージャー。

一人で歩けないほどではないけど、気分良くハイテンションな彼は、真夜中だと言うのに大きな声で僕を呼ぶ。


「コレ、…何かあったん?」


「いえ、何が、と言うわけではないのですが…。その、お相手さんと、話が盛り上がって、お酒も、その。」


「よぉけ、悪いお酒がすすんだんやね。」


「…はい、すみません。」


「んふふ、別に君が謝ることちゃうでしょ?…良いご縁が深まったんなら、それでええやん。」


精一杯の僕の強がり。

前までなら、すぐに気づいてくれたのに、その瞳は今は何を映しているの?
「マネとばっか話さんでやぁ。俺の相手、してぇ?」


玄関に入るなり、僕の頬に軽くキスをしながら、甘えた声で催促する。

久しぶりの感触に胸が踊る。

そんな自分にも辟易するし、こんな姿を晒すほど、今日の食事の相手に気を許しているのか、と黒い感情が僕を包む。


「あとはこっちで何とかするわ、送ってもらってありがとうね。」


以前は人前でなんて絶対に甘えてこなかったし、ましてやキスするなんてとんでもない。

信じられない顔をしているマネージャーに、苦笑いとともにそう告げると、玄関のドアをそっと閉めた。



ガチャ…


鍵を閉めて、深く深呼吸をする。


その間も、後ろからは甘えた声で僕を呼ぶ光一の声。

表面上だけは表情を取り繕い、酔っ払いの相手をする為に重い足を引きずりながら歩を進めた。




本当に子ども相手をしているのかと錯覚してしまう。

靴を脱がせ、手を引いてリビングまで連れてきた。

ジャケットを脱がせ、ハンガーにかける為に離れようとするも、イヤイヤと首を振る。

仕方なく、ソファの背にジャケットをかけた。

明日皺が出来てても知らんで、と思いながら。


「…光一、とりあえず水飲もっか?冷蔵庫から取ってくるから、それまでここで座ってられる?」


「嫌やぁ。一緒におって?離さんでやぁ。」


「おん、一緒におるよ?おるけど、水飲んで、少しでも酔い覚まそ?シャワー浴びるにしても、このままでは危ないやろ?」


出来るだけ優しい声で、目線を合わせようと話しかけてみる。

何が不安なのか、光一は俯いている顔を上げもせずに、ただただ、首を横に振り続け、「一緒がええねん」と呟くばかり。


これではラチがあかない。

仕方ない、水を飲ませるのは諦めて、とりあえず寝かせてしまおう。

明日の朝、シャワー浴びてへんだの、頭痛がするだの文句を言われても、自業自得という奴だ。

僕は、最大限(ではないかもしれんけど)努力はしたんやし、ひとりの大人としては自分の行動に責任をとってもらわなくちゃ。


「わかった。ここにおるから。お前が僕の事を離さん限り、僕は側におるよ?やから、安心してええよ。」


玄関から連れてきた時のように、寝室まで手をひいて歩く。

もうほとんど目は開いていない。

きっと、夢と現の狭間で揺れているんだろう。

ベッドに腰掛けて、光一を引っ張る。

素直に僕の隣に倒れてきた光一に、素直に愛しい気持ちが溢れる。

それと、歪んだ醜い嫉妬心も。


後者の気持ちには目を瞑り、愛しさだけをのせた手で頭を撫で、眠りへと誘う。

なんとか僕を捉えようと頑張る眼を優しく閉じさせ、また、頭を撫で続ける。


「…一緒、に、おって…。」


ほとんど意識は夢の中だろうに、無意識に放たれたその言葉に、僕は嬉しくなれず、どん底へと堕ちていってしまった。



誰と一緒に居たいんやろう。

誰に向けた言葉なんやろ。


食事会で飲んでた相手?
それとも、舞台で一緒に歌い踊る人?
"僕"に向けられた言葉だと思いたかった。

ビジネスパートナーとしても、恋人としても。

でもここ最近の光一の態度を見ていると、どーしても、そうは思えなくて。


規則的に聴こえてくる呼吸音に、完全に寝たことを確認すると、頭を撫でていた手をそっと離した。





ここのところ、急激に2人での仕事が減った。

歌番組にも呼ばれなくなり、雑誌取材もソロばかり。

音楽を大切に育ててきたグループのはずなのに、2人で歌ったのは、最近ではいつだろう?
2人での仕事は冠番組の収録だけ、という中、その収録でさえも、光一と目が合わないと感じることが増えていた。

仕事中に私心を出すほど愚かではないけど、それでも感情の揺らぎはある。

もう、僕に興味も未練も無いのかもしれないー。

そう、結論づけてしまいそうになった。



そんな時、光一から連絡があった。

ー話したいことがある。

食事会があるから遅くなるかもしれんけど、俺の家で待ってて欲しい。


きた、と思った。

恋人としてなのか、

ビジネスパートナーとしてなのか。

それとも、両方か。

こんなに愛おしいのに、手を離さないといけないのか、と。


次の日は、2人揃ってのオフだという事も計算してのお誘いなんだろう、と理解した。

僕の目が腫れても、仕事に影響しないように。

ちゃんと考えてくれている事だけでも嬉しいと感じてしまう心は、もう限界だった。






話したいことがあったんちゃうのん。

飲みすぎて寝てまうとか、ありえへんよ。

お別れするお話しやったんちゃうの?
その相手にほっぺとは言え、キスなんかしたらあかんやん。

諦められへんくなるでしょ?
腰掛けていたベッドから立ち上がり、気持ち良さそうに寝ている相手に心の中で話しかける。



もう、解放してあげなあかんよね。



心が壊れないように、分厚いフィルターを張る。

感情をそのまま解放しないように。

縋り付くこともなく、喚き散らすこともなく、フラットでいられるように。

ソトからの刺激を、もろに受けないように。


ー話したいことがある。


その話をしないと、聞かないと、もう前には進めないんだとわかっていた。

このまま彼の家から帰ってしまう事も出来る。

でも彼はそれを良しとはしないだろう。


寝室のドアを音を立てずに閉めると、そっとリビングへと戻り、先ほどソファの背にかけたジャケットを手に取る。

それに顔を埋めて息を吸い込むと、求めてやまない彼の匂いがして、泣きそうになった。

そのままソファになだれ込み、目蓋を閉じる。

彼のジャケットを布団がわりに羽織り、彼に抱きしめられた感覚を思い出して、無理やりにでも眠りについた。







バタンッ!ドタバタッ!!
周りがうるさくて目を覚ますと、1番に目に入ったのは、焦った顔でリビングへと突進してきた光一の顔だった。


「あぁ…おはよぉ。」


まだ、はっきりと目覚めていない僕の頭はハテナでいっぱいだ。

おはようの挨拶をしただけなのに、何故かぎゅうぎゅうと抱きしめられてしまった。

昨日、シャワーも浴びず、服も着替えずに寝かせた光一からは、まだお酒の匂いが微かに漂っている。


「…んー、まだ、酔ってるん?」


問いかけてみても、返事はない。

僕を抱きしめている腕の力が強くなっただけ。


「ちょっと痛いねんけど…。光一さん、離してくれます?」


やはり返答がないから、仕方なく腕から逃れようと手を外そうとすると、くぐもった声が聞こえた。


「……や…。」


「ん?光一さん、僕聞こえにくいんで、出来たらもう少し大きな声で話してもらえたら助かるんですけど。…ってか、お前ほんまに朝からどないしてん。ちょぉ、離せや。」


抱きつかれていたら声も聞こえにくいし、何より泣きそうになるからやめてほしい。

それでなくても寝起きで、まだ心にフィルターをうまくかけられていない。

いらん事を口走ってしまう前に、心をフラットにさせたかったのに、光一の一言でそれは脆くも崩れ去ってしまった。


「…離さへん。」


「はぁ?なんでやねん。離せや。」


「嫌や。」


今度ははっきりとした声が聞こえた。

口調的に、酔いは冷めている。

なのに、僕に巻きつく腕の力は強まるばかり。


「ほんま痛いから。ちょっとは力緩めてくれへん?」


ソファで寝た身体は、まったく休まってはくれておらず、身体のあちこちがバキバキで。

それでなくても僕の身体は悲鳴をあげているところが多いから、もっと労わらないといけないんやけど。


「…力緩めても、逃げへん?」


「…はぁ?」


「…帰らへん?」


「…帰らへんよ、話、あるんやろ。」


そう。

話をするために、帰らずに待っていたんやから。


すーっと息を吸い込むと、一呼吸置いて、腕の力が弱まった。

その隙に、ソファから、彼の腕の中から、逃げるように抜けて距離を取る。


「あっ…。」


彼の腕が、僕を捕まえようと追いかけてきて止まる。

帰りはしない。

でも、心のフィルターを張る間、少し猶予が欲しい。

このまま彼に捕まってしまえば、僕は心に嘘をつけなくなって、きっと貴方に縋ってしまうから。


一度、大きく息を吐き、ゆっくりと瞬きをひとつ。

心を鈍感にさせるー自分を守るために。

貴方の気持ちまで考えられなくてごめん。

僕にはこれで精一杯。

でも、ちゃんと聞くから。

話、聞くから。





「話、って、なに?」


ソファに座った光一の真向かいに、ローテーブルを挟んで向かい合って座る。

覚悟を決めて。

彼の顔を、表情を、想いを、見つめられるように。


「おん、あんな、その…。これから、のことやねん、けど。」


とても言いづらそうに、言葉を紡ぐ光一に、あーやっぱり好きやなぁ、と改めて思う。


もう、隣に居られへんのかな。

仕事だけでも居られたら…。

ううん、それだけやったら、きっと僕はもっと欲張りになって、嫌な奴に成り下がってしまう。

もっと側におりたい、もっと近くに、って。

きっと、きっと、貴方に近づく他の人が羨ましくて、僕の知らない貴方を知っている誰かを妬んでしまう。


そんな僕を見せるくらいなら、きっぱり離れてしもた方がええ。

まだ、自分を保てるうちに。

まだ、素直に好きと、言えるうちに。



「剛くん、は、嫌かもしれんけど。あのー…俺は、まだ2人で活動、したいねん。」


ん?
「まだ、って言うか、これからも、ずっと、が、ええんやけど。…その、ええ、かな?」


んん?
あまりにも考えていなかったフレーズが聞こえたものやから、頭が機能停止してしまう。

光一は、何を言いたい、んかな?
あ、僕からお別れを、言って欲しいってこと、かな?
「えっ…と…。え?お別れ…じゃ、ないの?」


何とか紡いだ言葉は掠れてしまって、気まずい空気の中を漂っている。

彼は僕のその言葉が届いた途端、顔をグシャリと顰めて、俯いてしまった。


「あー…。やっぱり、剛くんは、もう、俺とは、居りたく、ない?」


一言、一言を、区切るように話す彼の声色が、とても硬くて、寂しい。

そんな声で話して欲しくなくて、思わず本音を言ってしまった。


「僕は、居りたいよ?光一がお別れしたいって言わん限り、僕は貴方の隣を諦めたくない。けど、光一がお別れしたいなら…それを受け止める覚悟は、ある、から。仕事としても…恋人としても。」


彼が息を飲んだ。

何故か彼の纏う空気が変わって。

そして何故か、僕、抱きしめられてる…??
「…光一?」


僕を抱きしめた彼の肩が、小刻みに震えていて。

怒りに震えている…わけじゃないのは、わかる。

だって、彼の掌は、優しく労わるように、僕の髪を撫でてくれていた。


「…良かった…!!」


少し濡れた声に、泣いていた事を知る。

あの、光一が?
泣いてるん?なんで?
「もう、剛くん、俺の隣に居りたくないんかと思って…。か、いさん、とか言われたら、どうしようかと…。」


その声が僕に届いた時、胸がドクンッと跳ねた。

それは正に。

僕の方こそが考えていた、そのものだったから。


「長いこと、2人で歌ってへんし…。2人で仕事してても、あんまり喋ってくれへんし…。ソロ、充実してたみたいやし、他の人らと仲良くしてるやん。…それに、俺が連絡せんかったら、家に来てもくれへんし…。」


光一の独白は、まるで駄々を捏ねている子どものようで、愛らしく愛おしく、僕の心の温度がほんわりと上がっていく。

戸惑いがちに抱きしめられていた僕は、遠慮することなく、彼に身体を預けて、頬をすり寄せる。


「んふふ…。僕な、おんなじ事、考えてた。」


「え?」


「光一と一緒に歌ったのって、最近いつやったっけ?って思っててん。番組の収録の時も目が合わへんし、舞台の人らと仲良くしてはるみたいやし…。もう、お別れせな、あかんのかなって。」


「別れへん!別れへんでっ!!仕事も、…恋人としても!!」


ギュッときつく抱きしめなおされる。

その事が彼の気持ちを感じられて、痛いのに嬉しい。


「収録の時のん、は…。怖かってん、剛くんの目を見てしもて、それが冷たい目やったらって…。ごめん…。」


「…僕も、お別れ言われるのが嫌で、わざと2人にならんようにしてたし…おあいこ、やね。」


彼の背中に、躊躇しながらも手をまわして、大丈夫だよ、と気持ちを込める。


「やから…お別れせなあかん、って思ってたから、2人で活動したいって言ってくれて、ほんまに嬉しい。」


「当たり前やんけ…!!2人がええねん。剛が居らなあかんねん…!!」


「んふふ…ありがとう。ほんまに、嬉しい。…なぁ、顔、見たい。」


顔が見たいと強請れば、ちょっと待って、と服の腕で顔を拭き、抱きしめていた腕の力を弱めてくれた。

そっと見上げると、そこには大好きな…この世で唯一の、僕の、僕だけの、愛おしい人。


「僕、まだ光一の隣に居っても、いい?」


「当たり前やろ…、これから先も、俺の隣はお前にしかやらんから。覚えといて。」


ー仕事はもちろん、恋人としてもな?
そう囁くと同時に、甘い口づけが僕を襲う。

絶対に離したりしない、と伝わってくるから、

僕も絶対に離れない、と返す。


何があっても。

これからも、ずっと。


ただ、貴方の側に居たい。


何を求められても、僕は僕でしかありえないから。



ーend




おまけ


「そういえば、めっちゃ酔って帰ってきてたやん。話あるから来てって僕の事呼んどいて。」


「んーだって、ほんまに来てくれるか、不安やってんもん。」


「もん、ちゃうわ。僕、貴方の介抱するの、大変やったんですからね?」


「やから、家帰って剛くん居ってくれて、めっちゃ嬉しかってん。」


「てん、って。人の話聞いてますぅ?」


「せやから、しゃーないっ!」


「何がしゃーないねん。ほんま、ワガママ王子や。」


「…こんな俺やけど、一緒に居ってくれる?」


「!!…おん、一緒、な?」


あん時の「一緒に居って」が僕に向けられた言葉なんやと理解すると、無意識に顔が赤らんできてしまう。

まぁ、惚れた弱みやから、しゃーないか。

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2018年10月23日 13:50
小説 1P
R-18
きっと、もしもの日は来ない
初投稿です。よろしくお願いします。
車さん目線でただイチャイチャしてるだけのFTR。

!!重要!!
ブクマ・フォローはくれぐれも非公開でお願いいたします。
J禁、P禁、アンリー・オンリーお断り。
上記の意味が分からない方もご遠慮ください。
あくまでもこれは妄想であり、実在の人物・団体とは一切関係ないことをご理解ください。

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きっと、もしもの日は来ないコテツ
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「キンキキッズかいさんのきき、やって」


突然、何の前置きもなくぽとりと落ちてきた言葉に、俺はゲーム機を操っていた手を止めて声の主を見た。


久しぶりに二人のオフが重なった休日。遅めのブランチを食べた後、食後のコーヒー(ちなみに剛はミルクティだ)を飲みながら、何をするでもなくまったりと過ごしていた。

外は見事な秋晴れだったが、出不精の俺に付き合って剛も自宅でのんびり過ごすことに同意してくれた。穏やかな時間が流れる中、珍しくネットニュースを検索していた剛がそんな内容の記事を見つけたらしく先ほどの言葉を呟いたのだ。


かいさんのきき?
・・・あ、『解散の危機』か。


あまりの平仮名しゃべりに意味が分からず少し考えてしまう。理解してからもう一度相方を見るが、当の本人は大した興味もなさそうな顔をしていた。


「それはどちらのキンキキッズさんのお話でしょうねぇ」


正直、この手の記事にはいつもうんざりさせられる。言外に自分たちには関係ないという意味を匂わせ、話を打ち切ろうとした。しかし。


「さぁ、知らんけど。でもなんや、この二人えらい仲が悪いんやて」


そう言いながら剛が立ち上がり、俺の方へと歩み寄って来た。どうやらまだ会話を続けたいらしい。本音を言えば面倒だが、ここでスルーすれば後々もっと面倒くさいことになるのは経験から分かっている。

俺は聞こえないくらい小さな溜息をひとつつくとゲーム機の電源を落とした。


「へえ。そうなんや」


身体を起こして剛のためにソファのスペースを空けてやる。そんな俺に剛はちょっとだけ口の端を上げ、満足そうな顔をした。そのまま俺の隣にすとんと腰を下ろすと、もたれかかるようにして身を預ける。首元をくすぐる髪からふわりと良い香りがし、ああええ匂いやなと思う。


「二人でおっても全く口もきかへんらしいでぇ」

「そらヒドイな」

「んふふ。しかもなぁ、それで20年も一緒におるんやって」

「うわぁ・・・。ソレもう熟年夫婦やん」


俺の返しに剛がくふくふと嬉しそうに笑う。その顔が可愛くてそっと肩に手を回すと、剛もすり、と頬をすり寄せてきた。猫みたいなその仕草に愛しさが募り、思わず額に口づけを落とす。

剛は少しだけ驚いた顔で俺を見上げ、それからくしゃりと破顔して俺に抱き着いてきた。


飽きもせず毎年のように繰り返される解散の噂。いちいち振り回されることはさすがになくなったが、いい加減にして欲しいとは思う。

剛も俺と同じ気持ちなのは間違いない。でもきっと聞きたいのだ。俺の口から、そんなことはあり得ないと。

特に今回はコンサート中止という事態が先にあり、剛は責任を感じている。だって俺の決断に最後まで反対していたのは他ならぬ彼なのだから。

そんな剛の気持ちは痛いほど分かる。だがそれと解散がどう結びつくのかは全くもって理解できない。

大切だからこそ、続けたいからこそ中止せざるを得なかったということくらい、少し考えれば分かりそうなものなのに。


俺は剛の肩を抱き寄せると、今度は唇にちゅっと小鳥が啄むようなキスをした。途端に赤面する剛の、何年たっても初心な反応が愛おしい。


「まあ、どちらのキンキキッズさんや知らんけど、その人ら解散はせえへんのちゃう?」


分かり切っていると思っていることでも、きちんと言葉にする。

言葉は大事だと、俺に教えてくれたのは剛だ。

口で表現するのが苦手な俺はいつも言葉が足りなくて、そのせいで何度も彼を傷つけた。だから今はできるだけ言葉で伝えるように努力している。


――なぜならばこれからもずっと、彼と共に生きたいから。


剛は何も答えない。おそらく続きを待っているのだ。だから俺は彼の望む通りに話し続ける。


「まあ、もしもやな。もしも解散するんやとしたら、」


その瞳がふるりと震えのは不安のためか、それとも期待のためか。

分かりにくい彼の心に苛ついていた時期もあった。だが結局、分かる必要などないのだと気づいたのはいつ頃だっただろう?
分からなくてもいい、感じさえすればいいのだ。そんな砂でも吐きそうなほどクサいことを考え苦笑する。

微かに口元が緩んだ俺に、剛がなに?と怪訝な目を向けた。そんな彼の丸い頬を、安心させるように指先でそっと撫でてやる。


なぁ、剛。もしもの話を好まない俺があえてそう言った意味を、お前はちゃんと分かってる?
「それはきっと二人でおるために、やな」


言ってしまってから恥ずかし過ぎると気づき、思わず顔を背けてしまった。

何を言うてんねんと茶化されるかと思いきや、剛は押し黙ったままだ。だかそちらの方を見なくても、右?に熱いくらい感じる熱量から彼が俺をじっと見つめているのが知れる。

長い沈黙をつらく感じ始めた頃、ようやく剛はゆっくりとその口を開いた。


「・・・二人でおるために?」


俺の言った言葉をそのまま反芻するように口にする。俺は腕の力を少し強めて剛を胸元に引き寄せ、顔を覗き込んで頷いた。


「そうや。そのためにやったら解散してもかまへんで?」


きっぱりと言い切ると、剛はふいっと目を逸らして「へぇ・・・」と曖昧な返事をした。だけどその眦が赤らんでいたから、泣くのを堪えていたのかもしれない。


「へぇやあらへん。なんやねんそのやる気のない返事は!」


俺は怒ったふりをして剛を胸の中に抱き込むと、脇のあたりをこちょこちょとくすぐった。


「そんヤツにはお仕置きや!こうしてやんねん!」

「あ、やめっ・・・、ははっ!こういちっ。こらっ」


剛が慌てた様子で抵抗するが、所詮力で俺に敵うはずもない。笑いながら止めろ止めろと騒ぎ、終いには腕を引っ掻かれてようやく俺はくすぐるのを止めた。

目尻にぽつりと水滴が浮かんでいるのは、きっと笑い過ぎたせいだろう。


「あほ。ぼけ。ハゲっ」

「ハゲは余計や」


並べ連ねられた文句は小学生並みだが、はあはあと息を乱す剛は煽情的だ。潤んだ目で睨まれても誘われているとしか思えない。


・・・堪らんなぁ。


叱られるのを承知で熟れた唇に噛みつき、ぐっと体重をかけてソファに押し倒す。剛は一瞬だけ抗議するような目を向けたものの、結局は抵抗することなく瞳を閉じた。

その唇はひどく甘く、微かにミルクティの香りがした。甘いものは苦手なはずなのに、その甘さをもっと味わいたくて角度を変えて何度も口づける。

不穏な気配を感じたのか足元で寝そべっていたパンが立ち上がり、やれやれといった様子でどこかへ歩いて行った。気のきく愛娘に感謝しつつ、俺は思う存分剛の味を堪能した。

剛の身体が徐々に熱を帯び、時おり漏れる切ない吐息が俺の衝動を掻き立てる。


「っふ、・・・光ちゃ、」

「つよ。口開けて」


言われた通り従順に開かれた口に舌を差し込み、内部もくまなく蹂躙する。舌を探して絡めとり、吸い上げ、貪り尽くす。

唾液すら甘い彼は、いったい何でできているのだろう?
くだらないことを考えながらTシャツの裾から手を差し込むと、剛の身体がぴくりと震えた。俺の意図を察した剛が非難するように俺を見る。


「ちょっ、待てや。・・・こんな昼間っから!」

「関係あらへん」


このへんたいエロ王子、とか何とか喚いているがそれは聞こえないふりをしてTシャツを捲り上げた。現れた可愛らしい突起の片方を舌先で突くと、剛の口から文句は止まって代わりに甘い吐息が漏れる。

素直な反応に満足し、さらにころころと舌で転がしたり軽く歯を立てたりしてみる。


「やぁっ!・・・それイヤやぁ」


剛は子供がいやいやするように首を振るが、そんな仕草は余計に男を煽るだけだというのが分からないのだろうか。いや、剛のことだからもしかすると全て承知でやっているのかもしれないが。

俺は剛の両手をひとまとめにして頭の上で抑え込み、空いた方の手を下腹部に伸ばした。嫌がる言葉とは裏腹に、剛の中心はすでに硬く兆し始めている。


「イヤやないやろ。ホラここはもっとしてや〜って言うてるでぇ?」

「ほんっまに最低やな!エロ王子やなくてエロ親父や!」


涙目で顔を真っ赤にさせて怒る剛にニンマリと笑いかける。返しに捻りがないのは快楽に頭が鈍っている証拠。良い兆候だ。

もっと蕩けさせたくて、俺はハーフパンツの隙間に手を差し込んで彼自身に直接触れた。抵抗して閉じようとする足を抑え込み、片手でゆるゆると扱き上げる。


「あッ、・・・こういちっ。ああッ」


あっという間にとろりとカウパーが滲み、文字通りとろとろに蕩けていく。明るい日差しの中、惜しげもなく晒された絹のような白い肌が熱を帯びて赤く染まる。

こんな日の高いうちからいやらしい行為をしているという背徳感が余計に欲望を煽る。俺は許可を得るように剛の顔を覗き込みながら丸い尻を撫でた。

剛は少しだけためらった後、何も言わずに自ら足を開いて俺を招き入れた。凶悪なほど色香を帯びた瞳に見上げられ、ゾクゾクするほどの快感が背中を駆け上がる。

形の良い双丘に手を這わせ、奥まった場所にある窪みに触れた。蜜壺は指の刺激だけでひくひくと痙攣し、まるで早く来いと誘っているかのようだ。


「うわぁ・・・。ヒクついてるでぇ。ほんまえっちやなぁ」

「あぁもう!そんなん言わんでええし!」

「だって剛くんがエロ過ぎるんやもん」

「怒るで!?」


そう怒られてもいやらしくて可愛らしい秘部から目が離せない。まじまじと観察していると、頭の上から氷のように冷たい剛の声が降ってきた。


「・・・ええ加減にせえへんと、させへんで?」

「えっ?」


あかんあかん。それは困る。

そんなんいやや、ごめんなさいと泣きを入れると、剛はふっと息を吐いて俺にデコピンした。結構痛いやつ。


「なら早よぉローションとゴム取ってこいや」

「へえへえ」


せっかく昼間っから挿入する許可を頂いたのに、奥様にゴネられては元も子もない。俺は大人しく言いつけに従ってローションとコンドームを取りに立ち上がり、ついでに着ていた衣類も全部脱ぎ捨てて剛の元に戻った。

剛は俺を見ると眩しそうに目を細め、口元を緩めてふふふと笑った。


「きれいな身体やな」


面と向かって言われる恥ずかしさときたら半端ない。照れ隠しに「お褒めいただき光栄です」と返すと、剛が微笑みながら両手を伸ばしてきた。

その手が俺の背にまわり、引き寄せられ、身体がぴたりと密着し、俺たちの距離は限りなくゼロに近づく。


いつだったか、相方との距離感について偉そうに語ったことがある。

だが、丁度よい距離を見つけるまでに何度失敗を重ねたことだろう。今だって本当に正しい距離かどうかなんて分からない。

ただ、俺たちが求めているのはゼロだ。いっそひとつになれたら良いのだろうけど、それは無理だから代わりに俺は剛の中に自分を挿れる。


「はッ、あん・・・、」

「・・・かわええ。ほんまにかわええよ、剛」


剛の中は熱く蕩け、俺までどろどろに溶かそうとする。動くたびに根こそぎ持っていかれそうな快感に襲われ、歯を食いしばって耐える。


「あっあっ!・・・ッ・・・ぼくもうあかん!」

「ええよ、イけ」

「・・・こぉちゃん!」


俺の名を叫びながら剛が先端から白濁を放ち、少し遅れて俺も達する。

剛がくたりと脱力したから、俺は慌てて身体を抱き寄せ二人してソファに倒れ込んだ。しばらくはゼロの距離を味わいたくて、何も言わずにそのまま抱き合う。

荒い息を吐いていた剛が濡れた瞳で俺を見上げ、光一、と囁いた。


「・・・ずっとこのままおれたらええのに」

「・・・・・・おん」


二人とも同じ気持ちだということが嬉しくて、瞼にそっとキスをする。剛がくふくふ笑いながら「生活しづらいけどな」とか言うから、なんとかなるやろと返してまた抱きつく。

そのまま眠ってしまいたいくらい気持ちよかったが、満足したらしい剛にぺしぺしと背中を叩かれた。


「さぁて。そろそろ抜いてや」

「いややー。まだこうしてたいー」


ささやかな抵抗でぎゅっと腕に力を込め、胸にぐりぐりと額を押し付ける。剛は呆れたように溜息をつくと、「オッサン、ええ加減にせえよ」と冷たく言い放った。

渋々と顔を上げると、じっと俺を見つめるきれいな瞳と視線がかち合い、――剛がにっこりと微笑んだ。


「また夜に、な?」


耳元で囁くと、剛はすっと身体を離して俺の腕から逃れた。

何事もなかったかのように元いた位置へ戻って行く後姿を目で追いながら、ぽっかり空いた腕の中が寂しいと俺に告げる。

だけど再びゼロの距離まで近づくのが、そんなに先のことではないと知っているから。

だからこそ、少しの間だけ彼を解放してやれるのだ。





なあ剛。

もしも俺たちが解散するとしたら、それは光一が決めるんやとお前は言ってたよな。だけどな、もし、二人が離れ離れになる時がくるとしたら、それを決めるのはきっとお前やぞ?

――まあ、そんな『もしも』は永遠に来ないと分かっているけどな。






Fin


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「きっと、もしもの日は来ない」/「コテツ」の小説 [pixiv] www.pixiv.net

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2018年10月23日 18:20 に更新

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おまえがしらんはなし

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2018年10月22日 22:37
小説 4P
R-18
おまえがしらんはなし 1
J禁 P禁
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おまえがしらんはなし 1ねじ
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剛がだいぶ食い散らかしてる事は知っていた。

飯の話ではない。







「剛、ちょぉ、ここ」

「なんかがあったん?」


唐突に自分の楽屋に入ってきた相方が、いきなり自分の腕を掴んだ。


「ちょ、なんなん」

「こっち、座って」


ムスッとした顔をしながら光一は椅子から無理矢理引っ張って、そのままソファに腰掛けるように促される。

渋い顔をしながら黙々とブランケットを引っ張って足の下に座布団のようにひく。


「…剛」

「なんよ」


剛くんではなく、剛と呼ぶのは光一の中ではプライベートタイムでこうなると手が付けられなくなるのもいつものことで、話してさえくれれば抵抗なんてしないのに、相変わらず相方は喋るのも億劫な顔をする。


「膝貸して」

「は?」


呆れた顔で光一を見るけれどそんなのは御構いなしに、ぼすっと顔を腿に押し当てられた。


「なにやってん、お前」

「……膝枕」


言うのもめんどいという声を出して、顔を埋める相方にため息が出た。


コレはもうあかん。


二十何年も相方なんてやっているとコイツにだってどうしようもない時があるのだと言うことはよく理解している。

この相方はそれをあまり表には出さないし、出すこと自体も良しとしない。基本的には何でもないように振舞っていることが多く、それはそれは自分以外の誰も気づけないレベルで隠してみせる。

そうしないと光一はこの海を渡れない。

そういう性格上、何かあっても話すこともできない不器用な相方に、こーゆー時はいつだってされるがままに放置してきたし、光一もわかっているから爆発する前になんとかここに来たに違いなく、そこまでわかっていて見放すことなんてできっこない。


このでろんでろなん姿。

なんか、相当に堪えるような事があったんやなこれは、と心の中でだけ呟いた。

甘えて甘やかされて。

いつだって無条件にそんな事を恥ずかしげもなくできるのは2人とも互いだけだった。


「はぁあーあ」


とりあえず、諦めて頭を撫でてみる。

自分とは違う柔らかさの肌ざわりの良い色の薄い髪を何度も何度も慰めるように撫でて、ゆっくりと髪を梳く。

形の良い頭に沿って繰り返し髪を指に絡めればぐりぐりと頭を押し付けられて、腿に当たる息が擽ったい。


「…つよし」

「うん?」

「あと10分」

「足痺れるて」


言うてもきくわけない返事をしながら、スマホにポツポツとメッセージを打つ。

こちらも今日は駄目そうだ。

相方の髪を撫でながら、小さく今日何度目かの溜息を吐いた。


「なにしとん」

「お相手探し。…あかんね、年末近づいてくるとみんななかなか捕まらん」

「お前、いい加減ひとりか、せめて2、3人くらいに絞ったら?そのうち病気になるで」

「恋人は作らへん。僕は誰も好きにならんもん」


ふう、と今度は光一が溜息を吐いた。


「別にええけど。やってやろっか?」

「……え?」

「相手したろか。甘やかしてもらったお礼に」


それは思いもしない事だった。

自分がそういう生活をしていることがバレた時、特に何も言うことはなかったけれど、もちろん良い顔をしない事にだって気が付いていた。


「お前が?え?今更?え?なんで?」

「…要らんのやったらええけど」


そう言われて、相方が不足なわけはないと思った。

見た目も綺麗だし、酷いことをされそうにもない。

自分の事もよく知っていて、この様子なら後々の仕事に影響が出る事もない気がする。


「王子さまが相手してくれるの?」


おちょけてそう言えば嫌そうな顔をしたけれど、続けてどっちの部屋?と言われた。


「僕が選んでええなら、お前んち。…要るもんは持っとるから」

「じゃあ、はい、行きますかねぇ」


ゆっくりと身体を上げる光一を見て、あ、ほんまに連れてってくれるんやと思った。








「なんかして欲しくないことある?」

「して欲しくないこと?」


2人とも朝風呂に入った事を確認し、ベッドルームに案内されれば、光一が時計を外しながら訊く。

その姿がえらく様になっていて、心がどきりとした。


「キスは嫌やとか、ココだけは触らんで欲しいとか、名前は呼んで欲しくないとか」

「あんまキスとかは、せんけど。別に光一とするのが嫌とかはないなぁ」


おけー、と短い応えのあとお前は?と訊く。

予想通りシンプルなベッドルームを見ながら、相方はどうやって人を抱くのかと思った。


「キスせんで欲しいとか、…ほかに名前呼びたい人おるなら、それでもええし」


下ネタは話すくせに、どうにもそんな事に縁遠いように見える光一は、ばさりと上のシャツを脱ぎ捨てる。


「そこまでマナー知らずやないわ。まあ、男とした事ないし、顔見えた方が安心やけど」


意外な答えだと思った。

もちろん男性経験があるとは思っていなかったけど、特にそういう場合、バックの方が良いと言われることも普通だった。


「僕の顔、見えて萎えん?胸とかないし」

「萎えそうやったらなんかしてくれ」


そうか、と思う。

少し、とは言えない感じのM気を語る事がある相方にとっては、自分の方が積極的に行くくらいが良いのかもしれない。


光一が振り向いて、頬に手を伸ばしてきた。

素直にそれに擦り寄れば、反対の腕が腰に回る。


「んっ」


啄ばむように口付けられて、思わずうっとりと声が漏れてしまう。

声は、大丈夫なタイプだろうか。


「服は?」

「脱がせて、光一」


ふっと笑った音がして、ゆるいニットを捲し上げられ、下のTシャツの中に冷たい手が忍び込む。

身体がぶるっと震えた。


首の後ろに手を回して顔を引寄せると少し唇が開いた瞬間、ぬるりと温かい舌が進入してくる。


「ん…っふ」


光一の舌を絡めとる。

甘い刺激に舌の裏を舐め上げ、吸い付き、ほぐすように口内を犯していく。


「は」

「ん、ん、はぁ」


緊張しいなのはお互い様で、触れたところからどくどくと心臓を感じて、それが気持ち良かった。


「ふぁ…」


れろっと舌を押し当てると光一の舌も遊ぶように口内を辿っていく。

とろけるような感覚に夢中になる。

薄眼を開ければ端正な顔。

どのくらい続けていただろう。息が少し苦しくなったあたりで、光一が舌の動きを止め、ゆっくりと唇を離していった。

舌を伝って、銀の糸が引いた。


「あ…」


物足りない。

これじゃ…物足りない。

巧みで、乱暴でもなく、しつこさのない口付けに自分が欲情していることを知る。


喉が鳴った。


そのまま倒して、光一の身体をベッドの沈ませる。


「っ!」

「んっ」


上からのしかかって、もう一度深くキスをする。


「どう?気持ちええ?」


光一を見下ろしながら、目を薄め、口角を上げてニヤリと笑ってみせる。


「やめたい?」

「今さらそんなん言うか」


顔を背け、自分を押し退けようとするけれど、のしかかられた状態ではどうにもならないだろう。力では勝てないだろうけど、光一の方が体勢的に不利だ。


「…ここちゃあんと反応しとるね」


腰の上に跨って、軽く前後に動かすと、少し存在を主張し始めていた光一のそれと軽く擦れる。


「っふ、」

「ちゃんと気持ちくしたるから」


ぴくりと光一が眉を上げる。

そのまま前に倒れこんで光一の胸に口付けた。唇で触れるか触れないかのところで、肌をなぞる。


そして胸の突起に近づくと、舌で軽く舐めあげた。


「う、はっ」


そのままそこに甘えるように柔らかく歯を立てると、大人しかった光一が慌てて身をよじった。


「ちょっ…待っ…!!」

「あ、ここはイヤなん?」


左手を下げて光一のそこをそのままくしゃりと握り込む。

ベルトをカチャリと外し、寛げてやるとくるりとそれが上向いた。


「…これ、脱ごか」


ずるりと光一のズボンを脱がして、そのまま下着の中に手を滑らす。


「つ、よし」

「うん」


直に弱いところを握り締められたせいか光一の身体が跳ねる。


「こぉちゃん、気持ちくなって」


緩く軽く、緩急をつけて扱くと直ぐに角度が上がる。

裏筋から先の割れ目まで指を這わせて、滑りを手の中に伸ばすようにすれば、素直過ぎるくらいにはっと短く息を吐いた。


「ガッチガチやん。嬉しい」


首や鎖骨に舌を這わせながら、時折先端を弾くようにすれば、自分の息も上がってくる。

自分でズボンの前を緩めて、熱を逃がした。


「う、は…っく、う…っ」


とろとろの自分の先走りも指に絡めれば、すべりは更に良くなってくちゅりと音がした。


「ちょ、ま、…でる…っ!!」


限界が近いのか焦った様子の光一から手を離すと、一瞬何で、という顔をした光一が可愛い。

光一の足の付け根へ顔を移動させる。


「…え?」

「いただきます」


「え、っあ…!?」


一度深く咥えて、全部は入りきらない事を知る。

なんか、自分のよりだいぶ太い気がして、ぺろりと先端を舐めた。


「ふ、は、つよしッ」

「ん、んっ」


手で竿を扱きながら、舌が裏筋を舐め上げ、それからまた咥えると、頭に手が乗った。


「はっ、くっ」


ぶるりと口の中で震えるそれに、しばらくしてなかったのかもなと思う。

じゅるじゅると音を立てて口を動かすと、時々光一の指がぴくりと跳ねる。


「つ、よし」

「あまんせんふぇへーお」


光一の腰が揺れて腹筋に力がこもった瞬間、深く一気に吸い上げた。


「っく、はあっ」


どくどくと何度かに分けて射精した光一の顔が赤く上気しているのを確かめて、口を放すと緩く目がコッチをむいた。

ごくん。

絡めた視線を意識して飲み込んで、溢れた白い液体を指でぬぐい、舐めとる。


「久しぶりに飲んだけど、野菜食べた方がええんちゃう?にがいし」


目を丸くしてから、相方は大きく息を吐いた。


「お前、」


軽く光一のものを指ではじくと、うっと息を詰めたのがまた可愛くて、まだ硬さの残ったそこにキスをする。


自分のズボンと下着をゆっくりと押し下げると、光一の切れ長の目が細まった。

視線を意識しながら、腰をくねらせ全ての衣服を取り払えば、わかりやすく喉が上下する。


「なん?オレの裸で興奮した?」


光一の顔と正直な下半身を交互に見比べてくすりと笑えば、反論できないのか視線が明後日を向いた。


身体を前に倒し、光一に預けて跨ったまま腰をあげる。


「準備するから、ちょぉ待って」


指を二本自分の口に入れて、わざとさっきを思い出させるようにしゃぶって指をたっぷりと濡らしてゆく。


その指を後ろにまわした。


「…ん…っ」


腰を揺らして受け入れる。

光一が身体の下でぴくりと跳ねた。


「つよし、」

「すぐやから、いい子で待って」


片腕を光一の首裏に回してキスを強請るとたっぷりと唾液が絡められる。


「あ…っふ」

「なあ、少し触ってええ?」


うんと頷くと小刻みに震える腰を察してか、光一が腰に腕を回してくれる。

サラリと掌が尻を撫でていく。


「はぁ…っ…はぁ…んんんっ」


ぐるりと指を回して押し拡げると、下から光一の太ももが指を押し込んでくる。


「あ、あっ、あ」

「ええ声」

「ん、こぉいち、」

「なん?」


もうじゅうぶんだと指を引き抜き、腰を浮かせた。


「お前ので可愛がって」


ゴムを被せてローションを零し、軽く擦れば充分な硬さになってくれたそこに軽く自分のを押し当てれば、ひくひくと身体の内側が光一を欲する。


「おま、」

「こぉいち、なあ、もう挿れてええ?ほしい」


位置を合わせるように支えながらゆっくりと腰を下ろし、ひと息分ずつ進入させていく。


「うっ」

「っは、ぁあ」


たっぷりと押し込まれたそこに熱く息を吐く。

そこを押しひらく圧迫感に息を漏らした。


「光一の、おっきぃ」

「剛…っ」

「んっ、動いて、ええ?」

「…っ」


光一は腰を掴むと、いきなり腰を突き上げてきた。


「ひ、あ!」

「なん?コレがええの?」


急な刺激とローションのぐちゅっぐちゅっという水音と、肌を叩き付け合う音が部屋に響く。

動かしやすいようにと少し身体の位置をずらした瞬間、頭が真っ白になった。


「ふ、ああ、あっ!!!」

「くっ」

「そこ、そこ…そこもっとっ」


良いところを狙い撃ちする様に突き上げられて腰がガクガクと揺れる。


「ここ?」

「あ、ん、ああっ、はっ、ああ!」


腹筋に挟まれた自分のそこまでが快感を溢れさせてきて、声が止まらなくなる。


「きもち、いい、こぉいち、光一そこッ、ああ」


強請れば強請った分そこを刺激されて、腰を揺らめかせると光一がハッと息を吐いた。


「こぉ、いち、きもち、あ、あ」

「かわええ、素直に鳴けや」

「んは、あ、ああ」


頭に腕を回して縋り付けば光一のそこがまた大きくなる。


身体があつい。


「っふあっ!」


興奮して仕方ない。

相手が光一というのも倒錯的で自分を刺激するのに、その相方が性的な欲求を自分に感じて、自ら腰を揺さぶっているなんて、興奮せずにいられるわけがない。


「あふっ…あ、こぉいち、ふかい、ああ」


隠すことなく嬌声を上げれば、光一の舌がれろっと首筋を這う。

自分の奥がきゅうきゅうに締まって、たまらず自分の前に手を伸ばした。


「や、あ!ああ!!」

「おまえ、ほんま、エロい」

「こおいち、もっと」


甘い声で求めれば、相方はまた感じるところを抉るように腰を動かす。

なんで、と思うほどにリズムも深さも求めているもので、行為の最中に気持ちよすぎて涙が溢れる事なんて、随分久しぶりだった。


「あ、ぃいっ!!あっ…あああっ!!!」

「きっつ、」


その瞬間世界が反転した。

光一の腕が耳の横に立てられたかと思えば、両足を持ち上げてられて開かされ、身体にくっつけるように押し付けられる。


「ふあっ!!」

「…っいくで、」


腰を打ちつける強さがさっきの比じゃない。

これ以上ないという深さに声が抑えられない。


「ひあああああっ!!!」

「ここやろっ、ほらっ」

「あっ!!ひ、あぁっ!!!らめぇ!!」


身体をのけぞらせながら小刻みに身体を震わせ、なんとか着いていこうと二の腕に縋り付く。


「は、はっ、気持ちええなっ」

「んっ、きもち、いい」


自分の欲望を満たすように強く激しく腰をゆする光一の額に汗が浮かんでポタリと落ちた。

それにすらゾクッとする。


「はげしい…っ!!こぉ…あぁっ光一…っ!!」


始まった時はあんなに優勢だったというのに、こらえきれず頭を振って涙を流している。

一回も光一は休まずに自分の中を抉っていて、快すぎて頭がくらくらとした。


「やっ…!!!や、やだ…あ、あぁあぁぁ!!」


光一の上がった息が頬に触れる。

完全に飲まれていた。


「しんじゃ…っ」


自分の中がうねるようにそれを締め付けて、余計に自分に跳ね返ってくる。

お腹もそこもいっぱいに満たされる感覚に髪を振り乱していやいやとすると、一瞬笑って光一が胸の突起に舌を這わせてきた。


「ふ、や、ああ!!」

「ここ…好きなん?」


カリっと歯を立てられて、意味も分からず頷くと


「これも、欲しいやろ?」


そこに光一指が触れた。


「あ、ああ!あああああ!!!」


揺さぶられ、抉られ、扱かれて。

目からは熱い涙が溢れ続けて。

頭の中が何度もスパークする。


「うあっ!あ…うふ、あっ」

「剛…つよ、…は、っイク…っ」


もうすぐ達してしまう。

もったいないような早く終わって欲しいような感情持て余して、汗が滴る背中にしがみつく。


「ふ…こおちゃんっ!こぉ、ちゃ!あ、あ、ひぃ、はっ!!!」

「ええよ、出してッ」


身体がガクガクと揺れる。

自分から熱いものがはじけるように噴き出して、後ろがぎちっと締め付けるのがわかった。


「あっ…っ!く…っ」


一度出したにも関わらず、大量のものが弾けたのがわかった。注がれる度に自分の身体が跳ねて、うねるように締め付ける。


「うッ、はッ」

「…なか、気持ちええ」


まだ足りない、そう身体が言うように暫く中の震えが止まらなかった。

隣の身体に腕を伸ばせば、きちんとキスを返してくれる。

たっぷりと心が水を含んだみたいに満たされる。


「光一、すごい。今までで一番よかった、かも」


うっとりと言えば、そぉかとボソッと返される。

息が上がったままの僕に対して、光一はもう賢者タイムなのか、前髪を払って、煙草に手を伸ばす。





「なあ、お前帰らんの?」


一本の煙草を吸いきったあと、めんどくさげに光一言う。

うとうとしかけていた所になんとか目を開けた。


「眠いんやもん、光一が激しいから」


ふわふわと笑ってみせるけど、光一はめんどくさそうな顔のままで、一瞬えっとなった。今までなんだって甘えればそれなりに仕方ないなぁていう顔してくれたのに。


その顔にムッとしながら布団に潜り込むと、おい、と強い声と共に布団が捲りあげられる。


「もぉ眠たぁい」

「ならせめてゲストルーム行けや」

「なんなん、事後に冷たいオトコは嫌われますよ」

「なんで1回寝ただけのヤツにベッド取られなあかんねん」


冷たい声に心臓がどくっとした。

はぁ、と深い溜息が聴こえる。


「光一、」

「枕。そっちの」

「え?」

「俺がゲストルーム行くしかないやろ、お前動かんなら」


光一が落ちていたシャツを羽織る。


「このベッド広いやんか」

「なに。お前、一緒に寝て欲しいん?」


風呂入って寝るわ。

答えも聞かず、光一は背を向ける。


「悪いけど、一回限りのヤツにそこまでする義理ないわ。お前やから泊めてもええ思たくらいやぞ」





つづく

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「おまえがしらんはなし 1」/「ねじ」の小説 [pixiv] www.pixiv.net

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2018年10月23日 10:42 に更新

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