pixiv
プレミアム小説R-18ヘルプ設定 ?
ホーム
作品投稿
管理
ブックマーク
フィード
2
ディスカバリー
描き方
創作アイディア
小説検索
トップ作品ブックマークフォローマイピクフィード
作品一覧
閲覧数2064いいね!110
いいね!
2018年10月20日 22:41
小説 4P
R-18
君が嵌めてくれた結婚指輪
数字仕事しています。
飲み会の席で跡をつけられてしまった魚さんとその跡を上書きする車さんのお話です。
イメージは魚さんの髪が長かった冬頃です。
甘いお話にできたかなと思います。
ブックマークをしていただける際は非公開に設定の上でお願い致します。
c*R-18c*車魚
共有
134ブックマークを編集
君が嵌めてくれた結婚指輪委員長
しおり
設定
あかん、どうしよう。
なんて思いながら手鏡で首元を確認する。当たり前だが、何度見ても首についた赤い跡は消えていない。
(あぁ、今から光一の家に行かなきゃいけないって言うのに!)
遡ること約1時間前。
明日が丸々一日休みということで今日は夕方から仲良くさせてもらってる芸人さん数人達と飲んでいた。
(飲み会が終わったあとは、たまたま休みがかぶった光一の家に行って明日もまったり過ごして…。)
なんて最高の一時を想像しながら飲んでいたからかお酒もすすんでいたようで普段に比べ酔っていた。
周りも俺につられて大分飲んでいたらしく、いつもならしない「王様ゲーム」をしよう、という雰囲気になっていた。
(どうせ男同士なんやし、普段聞けないような話も聞けるんちゃうかな、)
と考えてる内に芸人達は人数分の割り箸に番号を書き、そのうちひとつに赤のラインを書き終えていた。
「じゃあですねー!3番と6番がポッキーゲーム!!」
「うわっ!俺3番!」
「まじか〜!!」
王様ゲームを始めて何ターン目か、だんだん命令内容が過激になっているような気もしていたが、酔いの回った頭では深く考えていなかった。
「お!!俺が次、王様!うーん……じゃあ2番が4番にキスマークつける!」
(……えっ、僕4番やん…)
と思わず割り箸を凝視していると隣にいた王様が
「剛さん4番じゃないですか!」
と声をあげた。すると最近出てきた若手の芸人が
「あっ、僕2番です」
彼が持っていた割り箸には2としっかり書かれていた。
「うそぉ…」
「えっと、それじゃあつけますよ??」
「えー、本当にやるん?」
と、横目で周りを見回すと当たり前でしょ!早く早く!と言わんばかりに目線を集中させてきた。正直もう頭がふわふわしていて早く寝てしまいたかった。判断も鈍ってきているのが感じられた。眠気を誤魔化そうと
ん〜、と目を閉じると後ろから手が伸びてきて髪をかき分けられた。その瞬間、
ちゅっ、
「っ!!」
この一瞬の間に彼は僕の首元辺りに赤い跡をつけた。それと同時にこの後光一の家に行かなければいけないということを思い出す。一気に酔いが冷めていくのを感じる。横目で鎖骨付近をみると、確かについていた。
周りはよりいっそう盛り上がる。跡をつけた張本人も恥ずかしそうに笑っている。
だが、今、剛は笑ってなどいられない。
(どっ、どうしよう………!?こんなん光一に怒られる………!!)
その後飲み会は解散となり、僕はタクシーで光一の家の最寄駅まで向かった。その道中も頭の中はキスマークのことばかりだ。
何せ光一は束縛と独占欲が人一倍強い。何年も相方兼恋人をやっていれば自然と分かるもの。
前にKinKiで出ているテレビでの共演者達と打ち上げをしていた際その出演者の1人に突然頬にキスをされたことがあった。。その後の打ち上げでの光一はなんとなく不機嫌(別に特別顔に出てるわけじゃないんだけど、なんというか雰囲気で分かるもの)で、案の定その日の夜は意識を3回も飛ばすのほど激しく愛され、お仕置きされた。次の日は身体は痛いわ自由に服は着れんわ、散々だった。もうあんなことはないように、気を付けていたはずなのに。
今回は完全に油断していた。
「…」
きっとこの後光一は僕とスる、だろう。
長い髪のおかげでそう簡単には見つからないだろうが、
もし僕がこのキスマークのことを言わずに、行為中に光一が見つけたら?
……きっと想像もつかないようなお仕置きをされる。
ならば僕から先手を打つべきだろう。その方が多分安全。どうにか光一を怒らせない方法を模索しないと、いつ言ったらいい?なんと言って見せたらいい?なんて考えている内にタクシーは駅に着いていた。
慣れた手つきで鍵を差し込み高層マンションのエントランスに入る。そのままエレベーターに乗り込み、深呼吸をする。
大丈夫、さっき考えた方法なら、酷いお仕置きはされないはず。
チン、という音と共にエレベーターのドアは開く。コツコツと廊下を歩いていき、光一の家の扉の前で立ち止まり再度鍵を開ける。廊下は暗いが、リビングからの光が漏れている。テレビでも見ているのだろう。僕は後ろ手で2つの鍵を閉め、家にの中に入っていく。
「ただいま、光一」
やはりソファに座りながらテレビを見ていた光一はこちらを見ると
「おかえり剛くん」
と微笑んだ。
時計を見ると12時過ぎ。光一もお風呂に入ったようでバスローブ姿だった。
「…俺もお風呂入ろうかな」
「おん、はよ入ってこい」
「んふふ」
とだけ会話をすると僕は準備を済ませお風呂に入る。この辺はいつも通り…。
「ふぅ…」
僕はお風呂から上がるとワンピースのような服に着替える。光一は多分このワンピースのような服がお気に入り。素材にこだわった黒で、腰辺りがタイトで身体のラインがガッツリでるデザイン。これを着ていると光一は沢山触ってくれるので、かまって欲しい時や甘えたい時も切り札のように使っている。
「お風呂出たよ、」
「ん……」
とだけ返事をすると光一はテレビを消し、自らの膝の上を叩く。上に乗れ、ってことか。
僕は光一の元まで歩くと膝の上に跨りゆっくり腰を下ろした。
この体勢をとるとワンピースのような服が上につき上がり足が太股の方まで見える。その様子を見て光一はニヤッと笑い、そのまま太股をなぞる。
「剛くん、めっちゃエロいなあ」
「ん、…何言うてん……」
「だって本当のことやもん」
というとふにゃ、と雪崩た顔で僕の顔を見上げる。なんだか少し恥ずかしくなり髪を耳にかけ直す。すると光一は僕の頭をくいっと引き寄せちゅっ、と触れるだけのキスをした。ちゅっ、ちゅ、と何度も唇を重ねる。そのうち1度1度の時間が長くなり、それに比例するように深くなっていく。口を開けると光一の舌が入ってくる。それに応えたい気持ちからおずおず自らも舌を出し、首に腕を回すとその仕草を気に入ったようで愛おしそうに僕の頬を撫でた。ゆっくりと口を離すと銀色の糸がひき、ゆっくりと切れた。
瞑っていた目を開け合わせる。
そしてふふっ、とお互いに笑う。
「…ベッド行こ?」
と首を少し傾げて言うと、うん、とだけいい僕の脇の下と膝裏に腕を回し持ち上げた。
「わっ!なっ、なんでお姫様抱っこなん!?」
「ええやん、俺のお姫様なんやから〜」
と恥ずかしげもなく言う光一に代わって剛が顔を真っ赤にした。
寝室につくと光一は優しくベッドに下ろしてくれた。いつもならこのまま光一が優しくキスをしてくれて……。
でも、今日は、
「…なあ、光一…」
「ん?」
ベッドに座った光一に四つん這いの状態で光一に近づき甘えたように抱きつく。
「もう、なぁん?」
すると光一も優しく応えてくれる。
「…こ、光一に謝らないといけないことがあるねん、あんな、僕今日飲み会行ってたやろ?そんときにな、王様ゲームしたん。お酒もいっぱい飲んでてふわふわしててな、したらたまたまあたって…」
「…たまたま、何?」
一気に光一の目が鋭い目付きに変わる。
「…たまたま、キスマークつけられる、てのに、当たってもうて…。その………」
髪をふわっと左側にながす。すると髪の間から赤い、あの芸人がつけた跡が見える。
「なんやこれ」
明らかに怒りの篭もった声。腰に回されていた手に力がこもっているのが分かる。
「僕が悪いねん。周りの雰囲気もあっとはいえ、流されてもうたのは僕やもん。だから、光ちゃん…」
光一を上目遣いで見つめる。光一は結構これに弱いねん、
「このキスマークも、消えちゃうくらい、わかんなくなっちゃうくらい……いっぱい愛して…?」
軽くリップ音を立てて喉にキスをする。
……この作戦は失敗やろか?
「ぅわっ!」
途端、きつく抱きしめられる。光一の鼻が肩がに触れる。そこはあのキスマークの近く。
「光ちゃ、っぁ!!?」
右肩にジンジンとした痛みが走る。キスマークをつけられる時のちりっとした痛みとは比べ物にならない痛み。きっと噛まれたのだろう。
「……」
光一は一切声を出さずただただキスマークやその周りを噛んだりキツく吸い上げる。
「光ッ…、ちゃっ、…んん、いた…ぅ」
痛みに思わずバスローブを掴み、光一の髪を掻き乱す。だが構わず光一は左肩や首、耳を刺激し続ける。時々舌を這わせて来たりするものだから嬌声を抑えるのに必死になるしかない。
「……剛」
「なっ、にぃ…」
「煽ったのもキスマークをつけて帰ってきたのもお前やからな」
...................................................................................
「あっ、うぅ…ふっ、んん!」
俺は剛のものを強く扱く。合間合間に乳首を舐めたり噛んだりしていたら真っ赤になっていて、それすらも可愛らしい。
「ねっ、も、イきたいぃ…!あっ、っん!」
「…あかん」
とだけ言うと俺は根元をぐっと握る。
「〜〜っ!!」
正直言うと、今日の飲み会はやはりもっと強く止めておくべきだった。メンツも俺と親しい関係のやつが誰一人いないし、どんな所に飲みに行くかもわからない。それに最近の剛くんは髪を伸ばしていることもあってなんというか色気がすごい。だからあまり行ってほしくなかったというのが本音だ。
「もう、光一は過保護やねん!」
なんて彼はいつも言うてるけど、今日のことで分かったやろ。
「剛くん」
「なっ、に、んん!んっ、」
「分かったやろ?これで。過保護ちゃうねん」
「んっ、う、わかっ、たっ、ごめっ、」
彼がイキそうになると扱くのをやめ、そしてまたゆるゆると上下してやる。イきたいのにイかせてもらえない。剛くんの目からポロポロと涙が零れた。
「じゃあ約束して、つよ
何があっても俺以外の奴の痕跡なんてつけさせないこと。これからどこかに行く時は必ず誰と行くか、どこに行くのかいつ帰るかを俺に報告する。守れんな?」
これはずっと前から剛と結びたかった約束。すぐどこかに彼は行ってしまうからどうしても俺のそばに1秒でも長く居てほしかった。
「できる…っ、か、ぁら、イきたいっ…」
「ええよ」
剛のものを扱く手を速める。すると直ぐに剛は果ててしまった。彼の白い肌に白濁とした白い液がかかる。
「はぁっ…はっ…んっ…ふぅ」
余韻に浸っている彼に申し訳ないが俺は早く続きがしたい。
近くに置いてある紫のケースに入ったローションを取り出す。冷たいそれを掌に出し温める。ある程度温まったところで彼に後ろにローションを垂らす。
「ん…甘い匂いする…」
「せやろ…いつものやつと違うやつで
実はこれ媚薬効果のあるもんが含まれてん」
「びっ、媚薬ぅ…?」
「うん、やからすぐに気持ちよくなれるで」
つぷ、と剛くんの中に指を入れる。十何年前も前から俺を受け止めていてくれた剛くんの中は直ぐに柔らかくなった。
「ふっ、…ん、」
指を更に1本、2本と増やす。それと共に声がだんだん甘く、大きくなる。いつもよりも感度が良さそうなことから媚薬が効いてきたことが分かる。
「つよ、薬効いてきたみたいやな」
「んっ、あぅ…あっ、な、んか、きょお、っあ…かんわ、っあ、」
「ん?何があかんの?」
すると指先に前立腺が触れる。瞬間剛はビクッとはねる。
「んあ!ぁ、ま、た…イッちゃい、そ、んんっ」
気持ちよすぎて涙目になるのは昔からの剛の可愛い癖で、今ももうこぼれ落ちそうだ。そんな姿に思わず俺の下半身がさらに重くなる。
「剛くん、気持ちええ?」
「んっ、ん…きも、ち、いぃ…光ちゃっ、」
集中的に前立腺を刺激すると身体が弓のように弧を描く。
「あっ、イッちゃ、う!あぅ、あ!」
「イッてええよ、」
口に触れるだけのキスをすると、それと同時に彼はイッたらしく彼の腹の上は2回の絶頂でドロドロになってしまった。
「はっ…ふぅ…」
正直さっきはがっつきすぎたというか、少し彼に無理をさせすぎてしまった自覚がある。彼も酔っているようだしこれ以上無茶はさせたくない。
「お疲れ様、つよ。後は俺が片付けとくわ」
彼の髪にキスをし、俺は新しいシーツを取りに行こうとする。
ギュッ
「えっ、ど、どしたん」
立ち上がろうとした俺の腰に剛の腕が巻きついてきた。剛を見るとさっきよりも泣きそうな顔をしていた。
「なんで…」
「つ、剛くん?」
「なんで、最後までしないん…?誰かに、跡、つけられちゃう、みたいな奴はもう…抱いてくれないん……?」
喋る度にポロポロ涙がこぼれ落ちる。酔っているせいで歯止めの利かないようでしゃくり上げるように泣く姿にどうしていいか分からなくなる。
「ちゃうねん、剛くん!そういうんちゃうくて、さっきまで剛くんに酷いこと沢山してしまったから…。もう身体も辛いやろ?せやから…」
「大丈夫やもん…。だか、ら光ちゃん、抱いてやぁっ、…僕のこと、愛してよぉ…」
「…つよ」
えぐえぐと泣きながら俺をぎゅうぎゅう抱きしめる剛。滅多に自ら誘うようなことをしない剛がこんなにも俺をもとめてくれている。その事実に思わず口角が上がりそうになる。
「でも、今続きしたらもう止められないし、加減はしてやれへんよ?」
「ええの!僕は光ちゃんが欲しいねん…」
腰から首に腕を回し直した剛は首にキスを落とす。触れるだけのキスを何度も繰り返す。
「〜〜〜っ!」
ガバッと覆いかぶさるように剛を押し倒す。そのまま唇を重ね、舌を絡ませる。
「んっ、…ふ…んぁ、…」
「…つよ」
ゆるゆると剛のものを扱くとまた熱をはらんできた。
「はよ、入れてや…、今日は、ゴムもいらんからぁ…」
「あぁ、知らんぞ…お前」
「光ちゃん…光ちゃ、っぁあ!」
光一のものが剛を一気に貫く。電流のように走る快楽に剛は思わず自らの指を噛む。
その行動に光一は顔を歪ませる。
「剛、」
「な、に…っ」
ゆるゆると律動をしながら光一は剛の噛んだ方の手をとる。
「さっきの約束、もう忘れたんか。」
「んっ、あぁ、うう、ひっ、ぁ!」
ゆるゆるとした律動は激しいものへと変わる。
「約束しようしたよな、俺以外の跡はつけないって、」
「あっ、ふ、ごめ、なさっ…ぁ」
「ダメや」
光一は掴んでいた剛の左手についた剛の歯形の上から噛み跡をつける。
「い…ッた…んん…あう、」
更にキスマークをつけていき、最後に薬指に噛み付く。するとまるで結婚指輪のような跡がついた。でもこれは外したくても外せない。隠したくても隠すのは難しいだろう。指輪というよりも枷の方が近いのかもしれないな、と光一は自分の束縛の強さに笑った。
「剛…愛してる…」
「んぅ、僕っ、も愛して…るっ、ん」
強い快楽に耐えながら必死に俺に愛の言葉を返す。もっともっと乱れた姿が見たくて、ぐいっと身体を起こす。向き合うようなこの姿勢は更に奥を貫くことができる。
「う、あぁ、深い…っ!んん…!」
快楽から逃げられないように身体を強く抱きしめまた律動を再開する。卑猥な音と剛の甘い声が響く。
「あっ うう、んあ!ん、ふっ、うぁ!」
「剛…っ!」
「あぁ、んん!イッ…く…〜〜〜っ!!」
熱い彼の中に欲を注ぐ。剛も自分と光一の腹に欲を吐き出すとそのまま光一にもたれかかる。
「はぁ…はあ…ふっ…ぅ…」
「おつかれ、剛」
頭を軽く撫でてやると剛は少し顔を上げて
「光ちゃん…愛してる、これからもずっと」
と微笑み、そのまま返事も聞かずに眠ってしまった。ああ、本当にこの人はずるい。
「俺も、愛してるよ。つよ…」
1度おでこにキスをした後剛の中を掻き出す。そのあと身体を拭き、シーツを取りかえ、剛を抱きしめるような形で眠りについた。
「ん……っ」
カーテンの隙間から光が差し込む。どうやら朝のようだ。昨日の身体のベタつきが消えていることから彼が後のことをしてくれたことが分かる。くるっと身体の向きを変える。すると光一と目が合う。
「!こ、光一起きてたん…!?」
「ひゃひゃひゃ、そんなに驚くことでもないやろ」
「いや驚くやろ普通」
光一は雪崩ながら剛の髪に触れる。
「…剛、おはよう」
「ふふふ、おはよう」
こんな風にゆっくりとした朝を過ごすのが僕は結構好きだ。夜同様、愛されているな、と感じられる。
(お腹空いたしご飯でも作ろうかな、)
なんて思い起き上がろうとする。が、
「いっ、…!?」
腰の痛みに崩れ落ちる。そんな姿を見て、また光一は笑った。
「久しぶりやったもんなぁ…」
「痛くて立てへんわ…」
ふと、下を向いて身体を確認する。
「うわ…」
と思わず声を漏らす。昨日キスマークをつけられた記憶はあったが、まさかこんなにもつけられているとは思わなかった。これだと普通の半袖はしばらく着られない。
「数やばいな」
なんて人事のように言う光一を軽く睨みつつ、ため息をつく。
「これじゃあ半袖着られへんわ…」
「長袖でも隠れへんけどな」
思わず「は?」と声を漏らす。光一も昨日は考慮してあまり手の方までは跡をつけてないはず…。
(……手?)
バッと左手を見る。するとそこには無数の赤いキスマークと噛み跡。
「!!」
「まあしばらくテレビの収録ないんやし、大丈夫やろ」
光一にスケジュール教えた覚えはないんだが…。
「本当にお前は〜〜〜!!」
「昨日約束あんなすぐ破る剛くんが悪いやろ」
うっ、と言葉が詰まる。確かに破ったのも、最初に噛んだのも、昨日色々された時に手を引かなかったのも僕だ。これは責められない。
「ん…?」
ボーっと手を眺めていると薬指に歯形がついていることに気づく。
「これ…なんか結婚指輪みたいやな」
「せやろ?俺も昨日つけながらそう思ったねん」
光一もそんなこと考えるんやな、なんて思うとつい笑ってしまう。
「何笑ってんの」
「ん〜?別にぃ」
指の噛み跡ですら愛おしく、ずっと残っていたら、なんて思うほどに僕は光一を愛してる。そしてまた、光一も僕を愛してくれている。その事実をこの結婚指輪が表している。
「…その跡は多分2、3日もしたら消えるんやろな」
「そうやないと困るよ」
「じゃあ、消えない本当の結婚指輪を今度買いに行こうや」
「…!」
目を見開く僕と反対に光一は目を細め笑った。
その後、お揃いで買った指輪を嵌め、テレビに二人揃って出演しファンを騒がせたのは別のお話。
共有
いいね!
ブックマークを編集134
4/4
コメント
コメントする…
送信
コメントはまだありません
シェア
この作品へのリンク
「君が嵌めてくれた結婚指輪」/「委員長」の小説 [pixiv]
www.pixiv.net
この作品に対する情報提供
2018年10月21日 18:01 に更新
V全画面切り替えLいいね!BブックマークCコメントFフォロー
委員長
フォローする
メッセージを送る
表紙
小説タグ
R-18 車魚
一覧を見る
日本語 English ??? ?体中文 繁體中文
サービス
pixivコミック
pixivノベル
ピクシブ文芸
pixivFACTORY|BOOKS
BOOTH
pixivFANBOX
pixiv PAY
pixivision
pixiv Sketch
sensei
?
ピクシブ百科事典
Pawoo|Pawoo Music
pixivMARKET
pixiv chatstory
drawr
pixivプレミアム
ご利用について
利用規約
ガイドライン
プライバシーポリシー
広告掲載
お問い合わせ
ヘルプ
お知らせ
お知らせ
pixiv inside
Twitter
Facebook
Google+
Instagram
Plurk
weibo
会社情報
運営会社
採用情報
? pixiv
フィードバックを送る