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ああ、息苦しい。なんだって今日はこんなにも辺りの酸素が薄いんだ。息苦しい、息苦しい。透明なボックスにわたしは閉じ込められている。呼吸をする度に空気中から酸素が消えていってしまう。はく、はく、とわたしはイキをする。嫌みったらしい目付きで以て、外界を睨めば辺り一面鏡張りで、同じように嫌みったらしい目付きでわたしを睨むわたしと目が合った。ああ、ちくしょう。なんだって今日はこんなにも。雨降りで湿度が高いからよ、と誰かが分かった風な口をきく。大丈夫、大丈夫、ダイジョウブ。わたしを傷付けた人間はみーんな不幸になるから大丈夫。他人の不幸を願うわたしは悪い子なのかしら。わたしは理性と冷静さを持ってわたしにとって有害な人間を呪うのです。
あの日々、僕が貴方に愛して居ると告げた程には貴方は僕を愛しては居なかった。ただ、それだけの話でしょう。一時だけでも、一瞬だけでも、同じ気持ちを抱いて居たのだと、今の今迄信じて居ました。不思議なものですねえ。人間は幾らでも嘘を吐けます。けれど、貴方のように自分自身まで欺く不実な人間は酷く珍しい型なのですよ。お前のその病は自身すら見抜けぬ虚言癖。愛を誓い合った瞬間を、僕は間抜けにも信じて居たのです。貴方の気が変わっただけなのだと、唯の心変わりだと、信じて居たかったのです。けれども、現実はそうではなくて、端から全て幻想だったのですね。僕の信じた貴方の愛は紛い物。縋って居た記憶も全て偽物の幻。仕様も無い茶番ですねえ。…僕は、真人間過ぎて困ります。決してこの唇は自身の意に沿わぬ事は申しません。偽り事を吐く舌は切り取って仕舞いましょう。誰彼にでも開かれる体など八つ裂きにして仕舞いましょう。自身の姿しか映さない両の目は抉り抜いて仕舞いましょう。嗚呼、貴方は醜く浅ましい人間ですねえ、本当に。僕の誓った愛は本物でしたよ、今日までは。
ずいぶん以前に彼と一緒に食事をした少し洒落た鉄板焼き屋さんで、ピンク色のパスタに出会った。そのピンクは、ほんのり桃色などという生易しいものではなく、いっそ食欲減退効果すらありそうな程の真っピンクだった。(真っピンクという言葉は方言というか、いわゆる一部でだけ使用する言葉なのだろうか。真っ白、真っ黒、真っピンク、だ)まあ、それで、そのピンク色のパスタの正体がずっと不思議だったんだけれども、今日ふらりと立ち寄ったスパイス系のカレー屋さんでビーツのルーというのが出て来て、それでようやく判明した。ビーツのルーはかつて口にしたあのピンク色のパスタとまったく同じの色をしていたのだ。
引き寄せの法則というものが世界にはあるらしい。たぶん私はそれを実践していたのだろう。つまり、用意周到に餌を撒いて“そうなるように”仕向けることが引き寄せの法則なんじゃないの。
性 別 | 女性 |
系 統 | アキバ系 |
血液型 | O型 |