2010-5-26 00:30
「十四郎、お誕生日おめでとう!」
「ありがとう、鴨」
土方の目の前にバースデーケーキを置いて、鴨太郎が祝いの言葉を述べた。
5月5日は土方の誕生日。
本当は土方の誕生日の宴会の筈だったのだが、近藤が気を利かせて二人きりにしたのだ。
『その方がトシもずっと喜ぶだろう』、と。
「このケーキは鴨の手作りなのか?」
「うん…お口に合うかわからないけど…」
綺麗にトッピングされたケーキを、丁寧に切り分けていく鴨太郎。
自信なさそうに俯いて、ケーキを土方に渡す。
「そんなの…、お前が作ったんだから美味いに決まっるだろ」
当たり前のように言ってのける土方に、鴨太郎は口元を緩めた。
「…そうだといいんだけど」
「そうに決まってるって」
そう言いながら誕生日ケーキをひとくち口に頬張る。
「…どう、かな…?」
不安げな鴨太郎に対し土方は
「ん!美味いよ。さすが鴨太郎だ」
普段の土方からは考えられないような笑顔を浮かべた。
「!…ほんと…?」
「あぁ、本当だよ。すげぇ美味い」
パクパクと本当に美味しそうにケーキを食べる土方に、鴨太郎は嬉しそうに微笑んだ。
ずっと心待ちにしていた土方の誕生日。
土方の幸せそうな顔が見たくて、頑張ってきた。
これからも、どんなときだって。
「…十四郎」
「んあ?どうしだ?」
ケーキを平らげた土方を、鴨太郎は真っすぐ見つめる。
「…僕はこれからも、ずっと十四郎の傍にいたい」
「!」
「だから…ずっと一緒にいようね…?」
そう言って、土方の唇を自分のそれを重ねた。
*************
土誕超SSです
遅れまくってほんっとうに申し訳ありませんでした!!(スライディング土下座)
しかも超短い……
ほんとこんなんで申し訳ない…
何と言うか、いわゆる『普通っぽい』誕生日が書きたかっんです(言い訳)
本当にすみません…
てか今日(厳密には昨日)は空知先生のお誕生日だ!!
おめでとうございます!
大好きです!←←