2015-2-15 23:38
※会話文のみ。なのに無駄に長文
ただの5次弓争奪戦。女性キャラ多し
バレンタイン小話のつもりで書き始めたのにいつの間にかバレンタイン関係なくなっていたネタです
※stay nightの致命的なネタバレ有りですのでご注意ください!!
「!この香りは……」
「む、セイバーか。お帰り」
「アーチャー、とても美味しそうな香りが漂っていますが…何か作っていたのですか?」
「あぁ。バレンタイン用の菓子を作っていた」
「バレンタイン…、あの好きな人に贈り物をするというイベントですか?」
「そうだ。とある男達から『手作りチョコレートが欲しい』と強請られてしまってね。せっかくだから皆の分も作っていたんだ」
「ほう…(とある男達……、皆まで言わずとも誰だか丸分かりですね)」
「セイバーの分もあるのだが、食べるかね」
「!戴けるのでしたら是非とも!!!」
「では。どうぞセイバー」
「ありがとうございますアーチャー…!早速戴きます!」
「お口に合うと良いのだが」
「! …!!!…アーチャー、とても美味しいです…っ!」
「それは良かった」
「甘さもちょうど良く、重過ぎないしっとりとした食感…素晴らしいです(むぐむぐ)コレは何という菓子なのですか?」
「ガトーショコラだ。そんな大層なモノではなくて申し訳ないが」
「いいえ…!このように美味しいモノが大層なモノでない筈がありません!自分を悪く言うモノではありませんよ、アーチャー」
「!…そ…そう、か…?」
「この菓子も貴方自身も素晴らしい…私は大好きです」
「…ありがとう。…少し気恥ずかしいが……、セイバーにそう言ってもらえると嬉しいよ」
「…アーチャー。今改めて思いました。私は貴方が欲しい」
「…!?っ…!!?」
「料理もさながら洗濯掃除も完璧…。まさに理想の執事、いえ妻。私の妻になってくださいアーチャー。必ず幸せにしてみせます!」
「っセイバー…!?いきなり何を言い出す!?」
「駄目よセイバー!アーチャーはすでに私のモノなんだから!」
「!」
「凛…!?」
「残念だけどセイバー、アーチャーはもう私の嫁なの。流石の貴方にもあげられないわ!」
「何という…、何を根拠にそのようなことを、」
「だって私がアーチャーのマスターなのよ?今までもずっと傍にいて何度もお世話してもらってたし。ほーんとデキた嫁よねアーチャーは」
「ぐっ…!」
「待て凛!私は君の嫁になったつもりなどない!というか君達、何だ嫁って!性別が違う!せめて夫と、」
「「アーチャーは嫁でしょう」」
「……………」
「ともかく。アーチャーはもう私のなの。ごめんなさいねセイバー?」
「凛…っ」
「ちょっとー!それなら私はシロウのお姉ちゃんなんだから、アーチャーは私のよっ!」
「うおっ…!」
「イリヤスフィール!?」
「なっ、イリヤ!?」
「二人とも、アーチャー争奪戦に私を入れないなんて無粋なマネしないでよね。アーチャーは私の屋敷でメイドになってもらうんだから」
「イリヤスフィール…君まで何を言っている!というかメイドって、」
「なっ…イリヤスフィール、いくら貴女でもそのような言葉聞き捨てなりません!」
「ていうかイリヤ!アンタどさくさに紛れてアーチャーに抱き着いてんじゃないわよっ!離れなさいよー!」
「ダメー!アーチャーは私のなんだからー!」
「いけませんイリヤスフィール!アーチャーは私の妻になるのです!」
「ちょっと!アーチャーのマスターは私よっ!」
「君達、いい加減に、」
「いいや違うぜ!アーチャーは俺の嫁だ!!!」
「何を言うか!贋作者は我の妃だ!!!」
「っ!!?」
「ランサーにギルガメッシュ!!?」
「アーチャーからバレンタインのチョコを貰おうと来てみたら、まさかこんなことになってるなんてな!」
「アンタ達まで入って来たらますます大変なことになるじゃないっ」
「フン、何が大変なものか。むしろ簡潔で分かりやすかろう?この世全ての財は我のモノ。即ち贋作者も我のモノなのだ!」
「テメェの天上天下唯我独尊にアーチャーを巻き込むな!アーチャーは俺の嫁さんだ!勝手なこと言ってんじゃねぇよ!」
「贋作者が己のモノだと戯言を抜かすとは、憐れな雑兵め!どうやら夢と現の区別もつかなくなったらしいな」
「それはテメェの方だろ慢心王!」
「ちょっと!アンタ達だけで話を進められちゃ困るんだけど?」
「そうよそうよー!そもそもアーチャーが誰のモノかなんて、語らずとも分かり切ったことじゃない」
「イリヤスフィールの言う通りです。勝者が決まっている戦いなど無駄なだけだ」
「ハッ、そりゃそうだ!アーチャーは俺の嫁さんなんだからよ」
「駄犬の妄言だな。贋作者は俺のモノだ!」
「違うわよ。アーチャーのマスターは私なんだから私の嫁よ。今までずっと一緒にいたんだから!」
「もー。アーチャーは姉である私のなの!アーチャーには私のメイドになってもらうのよ!」
「私だって、元はアーチャーが私のマスターでしたから!アーチャーは私の妻だ!」
「セイバー今のはちょっと無理があるわよ…」
「無理なものですか…!時代・時空を超えて私達は繋がっている!これは最早運命です!」
「それなら俺だってそうだぜ!あの時俺が付けたゲイ・ボルグの傷痕、アレはアーチャーが俺のモノって証だ」
「なら私だって言わせてもらうけどその怪我は私が治したんだからねランサー…!」
「あーもう!話がちっとも纏まらないじゃない。要するにアーチャーの所有権、みんな引き下がるつもりはないんでしょう?」
「ですね」
「そうね」
「だな」
「フン」
「だったらいっそのこと、みんなで決着付けちゃえばいいじゃない?みんなで戦って、アーチャーは最後に勝ち残った人のモノ。分かりやすくていいでしょ?」
「結局そうなっちまうか…」
「いいでしょう。乗りました」
「ええ、私も構わないわよ」
「フン。愚かなる雑種共めが。本当の所有者が誰なのかハッキリさせてやる」
「……」
「………」
「………、」
「…………」
「………────」
「エクス───」
「サイン───!」
「ゲイ───」
「エヌマ───」
「───!」
「……I am the bone of my sword……」
「「「「「!!!」」」」」
「…お前達…、いい加減にしろ」
「「「「「……はい……」」」」」
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バレンタイン小話を書こうとしたらありがちなギャグになってしまった。
嫁とか妻とかメイド(爆)とかは私の趣味全開ですすみません。
アーチャーをみんなで取り合ってほしかったんだ!←
書いてて超楽しかったです(笑)
アーチャーはみんなから愛されまくられていればいいですよね!
お読みいただきありがとうございました!