果てしなく続く戦い、一本のハチマキをめぐる復讐の物語。
AFRO SAMURAI
話題:アニメ感想
はい、ちょっと間があいてしまいましたが、趣味充生活続いてますよ-。あっきーですごきげんよう。今日も引き続き、アニメ感想書いていきます。
今回は2007年に日本に先駆けてアメリカで放映されたことで知られる、GONZO制作アニメ、アフロサムライです。
人々強さの序列をハチマキの番号で表している世界。男たちは決闘を繰り返してはより高位のハチマキの奪い合いを続けていた。
彼らが目指すのは一番のハチマキ。その所有者には永遠の命と力が与えられる。しかし一番の所有者と決闘することが許されているのは、二番のハチマキを持つものだけ。
一番のハチマキの所有者であった主人公アフロの父は、ある日、二番の所有者から決闘を挑まれ幼いアフロの目の前で命を落とす。彼は復讐を誓った。必ず奴を殺し一番のハチマキを奪い返すと。
…ってなとこが主なあらすじ。
この画像からも分かるようにとってもアメコミちっくな、クセの強い絵柄ですね-。観る人を選びそうですが、なんといってもこれがこのアニメの一番の特徴だと言えます。
原作は日本人の方なんですが、海外の方が考えてる間違ったサムライへのイメージをネタに書かれたものだそうです。まず主人公はサムライのくせにアフロで黒人、好物はレモネードときた(笑)全編を通して時代錯誤感満載。
意識してるのかどうかは不明ですが、既存のもので分かりやすく言うと、まんまサムライチャンプルーですね。BGMはもちろんHIP-HOP。
GONZOアニメを最近観ることが増えてきて、何かしらいいのはないかと探していたときに見つけたのがコレ。サムライアニメかつR-15指定になってたので、あっきー好物の血飛沫もそれなりに期待できるだろうと借りてみました。
そのへんの期待は裏切られることなく、バトルシーンはなかなかに爽快。ただ、キャストさんはアメリカ放映されたまんまなので、字幕ってことになるんですが、これが慣れないからかしんどくてですね…。開始一時間くらい、早く終わんないかな状態(笑)
しかし後半にさしかかったあたりから、アフロがお父さんを失ってから現在に至るまでの回想シーンが出てきましてね。
師匠のもとで道場で仲間たちと剣術に励むなかで、二番のハチマキを求める自分の決意は本当にこれでいいのかと悩んだり、初めて人を殺めたときの葛藤だとか、とても丁寧に描かれていてよかったです。
その二番のハチマキの所有者が、孤児のアフロを救ってくれた恩師である、道場の師匠だった…という顛末なんですが、アフロは心を殺して師匠に決闘を申し込みます。
二番のハチマキを持つものは、一番とは違い常に他のものたちから命を狙われ続ける危険なポジション。アフロが選んだ復讐は険しい道であることを諭しながらも、最後は自らアフロに倒されることを選んだ師匠の師弟愛に涙が止まりませんでした。
師匠を倒したことで、次は共に学んできた道場の仲間たちから恨まれ、復讐を受けることになっていくんですが…。連鎖は止まらない、といったところですね。
バトルシーン重視で見始めたのに、思いがけず素晴らしいストーリー展開で気づけば引き込まれていましたね。脚本むとうやすゆきさんなんですね、どうりで…っ!
ラストの一番との決闘シーンは、意外にもあっさり。これは黒澤っぽいな-、と思いながら見てました。
全体的にはとても良かったと思いました。ストーリーの意外性がね。たまらんかったですね!
まさかのうるさい相棒くんが…存在しないものだったとは!完璧にしてやられた!というのと同時にアフロも辛かったんだね…とまた泣けてきて(笑)
こちら続編のほうが09年に公開されているようで、機会があればまた見てみようかな…と思ってます。
かなり観る人選ぶ作品かとは思いますが、フラットな気持ちで是非楽しんでもらいたいですね。
サムライチャンプルーまだ全部見れてないから、そっちも見たくなりましたね。やっぱりサムライアニメにハズレなし!
日本人で良かったー!