弱音吐かん煌希が、辛いって…苦しくてどぎついって…言ってる。
味わった事無いって。
でも、いくら呼吸辛そうでも苦しそうでも男やから心配されへんとか…そんなんちゃうやん!
人間やもん、苦しそうやったら声かけるんが普通やろ…!
ホンマに、辛くて苦しくてしゃあないんやんな…婚約者ちゃんは何してるんっ?
殻に閉じこもったりいきなり人格変わったり、今は体力が限界で?
でも、ねーちゃんがあれ程苦しんどったら自分がどうにかせなあかんって思わんのっ?
もう、煌希だけやない、ねーちゃんも澪ちゃんも…出るかもしれへん人格皆が可哀想や…っ。
早く、早く何とかしたってや…!!
昴。
煌希兄は、アタシを変えてくれたかけがえの無い大切な人o
舞羅ちゃんは、アタシの初めてのお友達であり大切な親友o
憂は、趣味の合う大切な親友o
例え煌希兄が無事でも、アタシは憂が消えるなんて嫌…ッ!
アタシとファッションの話をすると、本当に趣味が合うって笑い合ってたo
アタシの事を、好きだって、救われるって言ってくれた憂に…アタシだって救われたんだよ…?
だから、憂が消えるなんて嫌なの…っ!!
なんでアイツは憂の事分かってくれないの?
なんで澪の彼氏みたいに声かけたり出来ないの?
意味分かんない…っ!!
これ以上、憂を傷付けないで…憂を追い詰めないで…!!
憂が消えるなんて、嫌だよ…!!
瑞希。
確かに、鏡夜さんが好きです。
誰よりも、愛してます。
けれど、憂さんがいなければ鏡夜さんとは出会えなかった。
それに、憂さんも大切なお友達なんです。
消えて、欲しくないんです。
誰が欠けてしまっても、心から幸せになんてなれません。
憂さんの事も、本当に大切なんですよ…。
もし、澪ちゃんと主人格交代したとして…憂さんが中で消える事になって、鏡夜さんや他の方が生きていても…安心なんか、出来ません。
どうにか、どうにか出来ないんでしょうか…っ。
舞羅。
憂が消えるなんて、絶対嫌…!!
けど、それ程辛くて苦しくて限界まで来てるって言う憂に…それを言うのは、酷かもしれへん…でも、嫌やよ…っ。
こんな時に、明日バイト入ってくれへんかってオーナーに泣き付かれるし…。
憂が心配やし断りたかったのに、半ば無理矢理押し付けられて…最悪。
はぁ…ホンマに、私何してるんやろう…。
憂に、消えて欲しくない…支えてあげたい…そう、思ってるのに…。
何にも、出来へん…。
ごめんな…っ。
莉羽。
憂が死んじゃうって事は、煌希も棗も死んじゃうって事でしょ…?
嫌、嫌だよ…!!
煌希と棗の声も聞けなくなる、なんて…嫌だ…っ!!
何で、何でこんな事になるの…っ?
憂を追い詰めてるのは、アイツで…っ。
ただでさえ、アイツが棗に声かけないから…声が聞ける回数も少ないのに…!
煌希だって、どれだけ苦しいんだろう…。
代われなくて、気分を上げられないなんて、初めてで…。
皆、疲れきってるって…憂は言ってた…。
でも、それでも…オレは死んでほしくないよ…っ。
泉。