今までなら、こう言う窮地に陥っても煌希と話し合えば何とか解決して来れた。
けど、煌希の声は聞こえんし他の皆の声も聞こえへん。
時々聞こえる澪ちゃんの言葉は壊れとる。
その上ねーちゃんは死ぬ事になんの躊躇も無い。
異常な状態。
きっと、煌希も動きたくても動かれへん。
代わるんは難しいけど、中でねーちゃんの気分を上げるか発作の程度を軽くしとるとかはしてそうやしな…。
自分責めてそうで心配やわ…。
それか、いっそ一緒に諦めかけとるんやろうか…。
これは、アカンやろ。
煌希の偉大さを改めて思い知るわ…。
ホンマにウチの旦那はすごいから。
婚約者ちゃんが言うた事は、確かに重いけど独占欲と支配欲ばっかりや。
重い“愛”では無いわな。
特別とも感じられへん。
ポジティブやった時言うとった言葉も思い出せんらしいしなぁ。
思い切り苦しんだ後は、どうでもええって全てが投げやりで。
でも確実に死ねる事は探しとる。
1番危ない状況とちゃうやろうか…。
こっちに出来る事は何や?
にーちゃんの言葉には耳を貸さへんし。
ホンマに全てが壊れてまう前に、何か出来へんやろうか…。
昴。