バットリの絶望とは

してみるとバットリで「伊吹がお前を殺す」と言う(実際言ってはないけども)志摩は、警察組織の敗北を認めたって事にもなるか。志摩が久住を殺したら皆が不幸になる=規則を破れば警察は責められるだろ?で、自分が規則を破っても敵わないなら伊吹に、光であれと願った警察に、屈辱を味あわせた犯人を正しくなくても屠れと望んだって事で。

伊吹は願いの形

志摩は結局警察が好きなんだろうなぁ。伊吹はその志摩がこうであって欲しいと願う警察の、象徴。伊吹に正しいままでいて欲しいって願いは、警察に光であって欲しいということ。

自分は正しくなくていい

自分は清廉潔白じゃない、でもそれを守る仲間がいて、志摩は彼らが侮辱され嘲笑される事こそが許せない。自分が正しくなければ、あの分岐点で病院より久住を選ぶ自分がいれば、結果として大多数の正しさが嘲笑される事にはならずに済んだのに。

嘲笑われて怒る

グレーゾーンと謗られようと出来うる限りを尽くしてやってきた自負があるからこそ、それでも結局超えられない線に縛られてる警察官って立場を嘲笑われてる気がしちゃったんだよなー志摩ちゃん。末端の、大抵の警察官はルールの中で懸命にやってる、そう言った中に志摩はたぶん自分を含めてない。

1話と11話の対比

1話で「規則は必要だからある」と伊吹に諭した志摩が、11話で「警察は規則が大事、久住はそれをよくわかってる」と逆にそれを疎ましげに言うの、常にジレンマと戦いながら折り合いつけてきた自分ごと投げ出したくなってるのがよくわかる対比だね。
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