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2011七夕

ギルドの仕事がひと段落着いて下町に戻ったときのことだった。
下町に一歩足を踏み出すなり

「ユーリだ!ちょうどよかった。こっちにきて手伝ってよ。」

そしてテッドに手を引っ張られる。
テッドのなすがまま引っ張られたほうへと走っていく。
テッドは子供癖に引っ張られる手はきつくて痛かった。
何をこんなに急いでいるんだ。
そして目的地に着いたのか手を離される。

「みんな、ユーリを連れてきたよ。」

テッドの一言でぞろぞろと下町のおなじみの顔ぶれが現れる。
久方ぶりだなと懐かしんでいたら特に目立つ金色の頭を見つけた。

「よぉ、フレンもいたのか。」

昔は当たり前のように隣にいた幼馴染
昔当たり前だったことが懐かしく感じる。

「なんだ、君も捕まったのか。」

フレンはいたずらっぽく笑う。

「で、騎士団長様は今日は何をしにこの町の下町にいらっしゃるのですか?」

「ユーリ茶化さないでくれ。僕はこれを運ぶのと飾り付けの手伝いをしていたんだ。」

フレンの指すこれとは笹のことだった。
それにはいろいろと飾り付けをされていた。
あぁ、そうか今日は七夕か
彦星と織姫が年に一回出会える日
そして短冊に書いた願いをかなえてくれる。

「ユーリ、フレンに久しぶりに会えたことは嬉しいのはわかるけど手伝ってよ。」

テッドは七夕用の飾りを手渡す。

「ユーリが来る前にフレンが運ぶ仕事を終わらせてくれたからあと飾りつけだけなんだ。」

「だからユーリは高いところに飾り付けをやってよ。」

そうやって意テッドにいわれるままに飾り付けを終わらせていく。
大体の飾りつけは終わった。

「そうだユーリ忘れていた。これユーリとフレンの分」

テッドから二枚の短冊を渡される。

「ユーリからフレンに渡しといてよ。そのほうがフレンも喜ぶと思うから。」

そう言ってバッと走り去ってしまうテッドを見てマセガキめと思ってしまう。
テッドに言われたとおりフレンに渡すためフレンを探した。
意外とフレンは見つからずに夜になってしまった。

「よかった。ユーリ見つかった。」

どうやらフレンもオレの事を探していたらしい。

「ユー力みに見せたいものがあるんだ。ついてきてくれないかな。」

フレンは俺に背を向けるとそのまま歩き出した。
そして俺はフレンを追うようについていく。
フレンが止まって辿り着いた目的地
人気もない町外れそして満天の星空がよく見えた。

「お前が見せたいものってこれ?」

オレは上に指を差す。
星が見渡せてとてもきれいだと思う。

「君に見せたいと思ったんだ。今日彦星と織姫が会えるこの日に」

「まるで僕たちみたいだねと思ってね。」

フレンは急に振り返る。
闇夜の中だけど星明りでフレンの髪はキラキラ輝いていてきれいに感じた。

「バァーカ。オレ達は望まばいつでも会えるだろ。」

オレは当たり前のような自由に合えるという幸せをかみ締めた。

名前を呼んで(ユーリ皇族パロ)

5000HIT記念に募集したのソラさんのリクです。
フレユリでユーリ皇族パロです。







「ユーリ様」

目の前の男は俺のことをそう呼ぶ。
目の前のそいつはキラキラと輝く金髪そして青空を思い合わせる瞳、いつもキレイだと思っていた。
まるでオレと正反対
同姓のオレから見ても目の前の男フレンはかっこいいと思っていた。
そんな奴に様付けで呼ばれるのは気持ちいい。
しかし

「今は周りには誰にもいない時は呼び捨て呼べ。」

オレは皇帝でフレンはオレを護る騎士、しかしオレ達はの関係はそれだけではない。
オレはフレンの事を愛しているしフレンも俺のことを愛してくれている。
オレ達は恋人同士なのだ。
たまには呼び捨てで『ユーリ』と呼んで欲しい。
周りには誰もいないなにも邪魔するものはいない。

「ゆっ、ゆ、ユーリ様!」

フレンは頑張って呼び捨てで名前を呼ぼうとしたが失敗に終わる。
そんなフレンがフレンらしいと思うが、じれったく思ってしまう。

「なぁ、フレン」

オレはフレンの後頭部に手をやり顔をオレの顔に近づけさせる。
そしてそのまま唇が重なり合いキスをする。
キスといっても唇だけを重ねるだけの簡単なキスではない。
オレはフレンの口の中に舌を進入そしてフレンの舌を見つけると舌同士を絡め合う。耳に聞こえるのはくちゅ、くちゅ、という水音のみ
オレは堪能し終わると唇を離す。

「こんなこともやっているのに今更恥ずかしいはないだろ」

「それはユーリ様が勝手に…」

フレンは顔を赤くさせる。
初めてじゃないくせに…

「じゃ、フレンはオレとキスするのは嫌いが?」

「そんなことはないです。むしろ嬉しかった。」

フレンは正直に言う。

「オレらは恋人同士だからこんなこともする。呼び捨てぐらい出来るだろ。」

「それは…」

「それならオレが『フレン様』って呼ぼうか?」

オレは二人っきりの時は皇帝と皇帝を護る騎士という関係ではなく恋人同士でいたい。
偉いとか偉くないとか関係なくオレはフレンと平等でいたい。
それは俺自身のわがままなのかもしれないけど。

「わっ、わかりました。」

フレンはそう言ってからしばらくの沈黙が続いた。
フレンはいろんな百面相する。
そして

「ゆっ、ユーリ!」

「よくできたな。フレン」

オレはくせっ毛のある金髪をくしゃりと撫でてやる。


追記に後書き
more...!

ねこみみ

「いきなりで悪いけどユーリこれを着けてみてくれないか。」

呼び出されたから来てみれば一番に発せられた言葉がこれだ。
俺を呼びだした奴、フレンはカチューシャに三角の飾りがついた、いわゆる世間一般でいうねこみみを持っていた。

「なぁ、いきなりすぎないか。それに俺はそんなもん着ける気はないぜ。」

そもそも、ねこみみなんて男がつけたら気持ち悪いだろ。

「どうしてもだめなのかい?」

そう言ってフレンは悲しそうな顔をする。
何でだろうなぁ、俺あんまりこいつの悲しそうな顔を見たくない。

「そうだな。フレンがねこみみを着けて『ニャー』て鳴いてみせるなら着けてやらなくもないぜ。」

フレンとて男ねこみみには抵抗感有るだろう。
それがわかれば俺がそれを断る理由がわかるだろう。
もしねこみみを着けることができたとしても最後に『ニャー』なんて恥ずかしくて言えまいと俺は踏んでいた。
しかし奴は違った。

「わかった。僕がねこみみを着けて『ニャー』と鳴いて見せたら着けてくれるんだね。」

フレンはそういい終わると持っていたねこみみを頭に装着、そしてなんの恥ずかしげもなく『ニャー』と鳴いて見せた。

…さっきの事は前言撤回だ。
ねこみみを着けたフレンは気持ち悪くない。
むしろいろんな意味で破壊力を持っていた。
なんか色々とおかしくなってしまいそうだ。
三角のそれが悪い。そうに違いない。
俺はぐるぐるといろんな考えを出していた。

「じゃあ、次は君の番だね。」

フレンはそういい終えるとカチャリという金属音が鳴り響く。

俺はフレンのねこみみの誘惑から我に返った。
先ほどフレンは首元に何かを着けていた。
首元を触ってみるとチャリンという音が鳴り響く。

「やっぱり、ねこには鈴の首輪は外せないよね。」

フレンは清々しい笑顔だった。
「俺は着けるとは言ってない!」

俺はそういうと同時にチリーンという音が鳴り響く。

「そういうと思ったから先に首輪をつけたんだ。」

嗚呼、俺がそう言うと計算済みか。

「ちなみにその首輪は鍵がないと外すことが出来ないから。」

そう言ってフレンは鍵を見せた。
俺がその鍵を奪おうとしたら、いとも簡単に避けられてしまった。
実力行使は無理らしい。

「今日一日僕のいうことを聞いてくれたら外してあげるよ。」

フレンはさっきまで着けていたねこみみを俺に着けてた。
「今日一日僕のかわいい猫でいてね。ユーリ」

俺は一日猫になることになった。
more...!

フレユリバレンタイン

今日は城中甘い匂いが漂っていた。
そう今日はバレンタインデーなのだ。
世間体ではチョコレート会社の陰謀で女の子がチョコレートを渡し告白する日とされている。
それ以外にも最近では友チョコなるものもある。
取り合えず今日はチョコレートを好きな人に送る日なのである。
そして僕はそわそわしていた。
大好きなユーリにいつチョコレートをもらえるかと
毎年、彼は必ずチョコレートを渡しにきてくれる。
仕事のあいた時間はまだか?まだか?と彼の住んでいる下町まできたりした。
バレンタインの日が終わりそうになっても彼に会うことができなかった。
いつもなら彼からのチョコをもらって頬堤を打ってる頃なのに…
ユーリもギルドに入り忙しいから渡しにいけないんだと自分に言い聞かせとぼとぼと自室に戻っていった。
そしてガチャリと戸を開ける。

「よぉ」

今日、ずっと探していた彼がそこにいた。
部屋の中には明かりはついてなく光源は外から差し込む月明かりのみ

「お勤めご苦労さん。今日は帰ってこないかもとちょっと焦ったぜ。」

「今日中にこれがわっ!」

僕は会いたくて仕方なかった彼にガバリと抱きついた。

「良かった。今日中に会えて」

「そんなにがっつくなよ!」

「それよりこれ」

つんつんと頬に何かを当てられる。
僕は拘束していたユーリを解き放ち先ほど頬に当てられたものをみる。
彼に似合わずかわいくラッピングされたものがあった。

「ほれ、いつもの愛情たっぷりのチョコレートだ。」

「今日は特別に食べさせてやるよ」

そういってユーリはラッピングを解いていく。
中に入っていたのは丸いトリュフ
ユーリはそれを口を開けた僕の中に放り込む。
ユーリのトリュフは美味しかった。
いつもなら一人で食べるのに今回はユーリに食べさせもらっている。
だからこそ余計においしく感じた。

「美味しいよ。ユーリありがとう」

僕は素直な感想を述べる。

「そうか。それはよかった。」

ユーリは僕から顔そらした。
たぶん顔を赤らめているんだろう。
僕はそんなユーリの仕草がかわいくて仕方なかった。

「僕だけこんなにしてもらって何か返すものがないんだ。」僕は今日のためにチョコ菓子を作ろうと思っていたのだ。
しかし、それをエステリーゼ様やソディアに静止されてしまったのだ。

「大丈夫だ。」

「ほれ、フレン口を開けろ。」

僕はユーリにいわれたとおりに口を開けた。
またユーリによって手作りトリュフが放り込まれた。
それを味わうために口を閉じるとすぐさまユーリの顔が近づいてくる。
そして口同士が重なりそして舌が進入してくる。

「これでフレンからのチョコは貰ったからな」

そしてユーリはニカッと笑った。

※夢現2(フレユリ♀)

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