スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

影の闇

黒い影を見つめていた
それは僕の宝箱を覗いている
洒落た物などない陳腐な記憶は
錆となり宝箱に棲みついた
やがて影は欲を見せた
交わり愛し合いたいと言う
汚い欲望が渦巻くにつれて
影の闇は底なし沼だ
いつしか川が流れていた
底なし沼が綺麗になるかもしれないと
梟や栗鼠は言っていたけど
影は影のままだった
寂しがり屋の影は金魚の糞だ
人間に成り下がりたいのだと言った
笑えぬジョークを殺した
影は笑っていた
僕の自我をナイフで刺しながら

公園

円上の公園は遊具が無い
ただ公園と皆が認識しているだけ
遊ぶ事なんか無いけどきっと
寄生虫がざわめいていて賑やかなの
太陽も昇らないそこは
まるでパラレルワールド
本能のままに従うしかないから
素足を絡ませるわ
鮮やかにまるでしたたかな鳥のよう
虚ろな言葉が反響するだけで、
この世界には私しか居ないの
帰るすべを忘れた振りをして
王子様が迎えに来てくれると信じ
また今日も無い遊具と戯れる
前の記事へ 次の記事へ