2010-2-24 23:38
2月24日 12時30分
自宅 春介の部屋
今日は忙しい一日になりそう。
行くべき所が沢山あるというのに、まさか昨日あんな展開になるなんてな……
様々な書類を持って出掛けた。
市役所に行き住民票を発行。
学生課から奨学金についての呼び出しくらったんで向かい確認。
部室に立ち寄り色紙の出来栄えを確認。
教習所に資料貰い。
観光バス会社に向かいチケットを購入。
写真店でインスタントカメラの現像。
とまぁ、行き来していたわけだ。
……やれやれ。
忙しい昼間だった。
同日 22時00分
R宅 二階部屋
どうやら此処で行われるらしい。
ちょうど、両親は留守みたいらしいから、ゆったり決闘ができるっていうわけだ。
ま、このようなアレがなかったらそのようなアレを行うはずだったんだろう。
思わず愚痴を言っていたが気にかけることなく僕らはお互いの相方を待った。
R「場所は準備万端だげんど、弁護人、準備できてる?(笑)」
春「僕やキョンを疑う理由がイマイチ分からん…」
R「検察側……因みにオレが相手なんだってことも忘れちゃいけんよ?」
春「…ニュアンスの雄武返ししてやろう。お互い様だ。私を敵に回した事を後悔するんだな…」
ピンポーン。
二人の男女が入ってきた。
一人はいかにも死にそうな表情。
一人は……
女「どうもはじめまして……Aです。貴方の話はとても伺っております…」
中々カワイイお嬢さんだこと。
春「……どーも…渡邉春介といいます」
男性二人に対しては馴染みがあるそうだが、どうも僕に対しては……謙遜的な……そんな感じだった。
だけども、始まるやいなや……
とんでもない方向に……
見られたみたいだ。
ケータイの中身を。
A「私、さっきも言った通り密会についてのメールを見た…貴方から!」
春「……は?……密会……?」
完全に思い込みが激しいようで……
うむむ……確かに……僕はメールを送った記憶がある。
それに、僕のケータイの送信Boxにもきちんとあるわけだ。
“相談”についてのメール応答。
それは僕があの夜後、励ましを含めてメール返信をした内容だった。
春「でも、内容はヤマシイ事でも書いてるとでも?」
A「“あの話しても今の彼女と別れてもうちは保障しないし関係ない。ま、うちは構わない。君次第だよ。嫌ならいっそ砕けたら?(笑)”……これだけども」
R「…うわぁ……決定的だね(笑)」
春「……な、なんじゃそりゃぁぁっ!!」
K「そんなん春介得意の皮肉だってくらい、オレ分かったよ!」
………キッツイね。
最初から崖っぷちだよ……
皮肉というか、冗談の通じない相手だな…
下手な話したら火に油を注ぐようなもんだよ。
まぁ、考え方を変えたらいいわけだったんだ。
僕とキョンの熱愛じゃなくて。
僕以外他の第三者と熱愛なんだってことを!
……そう考えたけど、何も根拠なかったし、これじゃ相方として致命的な食い違いが生じるだろうとしてやめた。
内容相対すると僕がキョン以外の第三者と熱愛なんだってことを…
なんと、僕のプロフィールもしらないんなら尚更。
これなら……
自分自身ならどうにか補える!!!
まぁ、そんなことだろうと思って僕も用意したんだけどさ。
証拠。
春「私には……大切な人がいる」
A「!?………やっぱし貴方は!」
春「……確かにコイツは旧友であり大切な人だよ」
R「ありゃりゃ、自白か……?」
春「…話は最後まで聞いてくださいね。でもこれ……」
証拠品を突き付けた。
指輪。
ネックレス。
白い万歩計。
インスタントカメラ。
写真。
全て標的をAからRに換えて突き付けた。
これからが激戦した。
突き付けたモノ全てに言い訳がましくこの時は僕を拒絶するR。
とにかく攻めて一気に畳み掛けようとする僕。
………???
様子が………可笑しい。
立場が逆転してんな……
Rなら何時もなら拒絶するどころか受け入れるもんなのに。
何時もならまず、疑うはずだ。
真っ先に僕を。
僕らがこんな事する必要あるのか?
コイツ達の為に。
あのRがわざわざ家まで呼んで。
嫌な予感がした。
すべて、仕組まれていたとしたら……?
……嵌められた!!!
僕は……
自分自身の首を絞めていた。
最初から操り人形だった……のか……
黙り込む僕。
ニヤニヤするR。
R「気がついたみたいだな。早いうちに、祝ってみようと思ってね。明日のこと……」
A「初対面なのにごめんなさいね(笑)」
K「因みに、オレ達ラブラブだから(笑)」
頭が……真っ白になった。
続く。