「あの土地を今後利用される予定はありますか?あの土地をまとめて使いたいという某企業からの打診があったのですが…。」

土地を売ってくれ、ただ土地に関して調査しなければならない、また登記にもお金がかかる。だから30万用意してくれ。

富士建設株式会社の矢野誠司からかかってきた電話の内容がこれでした。

この時点で契約書をしっかり見ていればこれ以上の出費は無かったと思います。

ただ、この契約を交わしたのは父一人でした。

私自身も立ち会えば良かったのですが、父は私に契約書を見せる事もせず、また干渉すると怒る事もあり、立ち入る事ができませんでした。


因みに


登記にはお金はかかりません!

また土地に関しての調査も売る側はお金はかかりません!



この言葉に騙された父は30万をあっさり支払い、さらに…


まだ調査にお金がかかる、200万を払って欲しい…と言われた父は疑う事もせずに払ってしまいました。


後に残った契約書は土地を売ったなら一通のはずが何故か3通。

一通の契約書は那須の土地を売った事に関してでした。
残りの二通は知りもしない北海道の土地を買った事になっていました。

この時点で私自身は騙された事に気付きましたが
父は騙された事に気付いていませんでした。


原野商法には、土地を欲しい人がいると近付き、代替えの土地を用意し高値で売り付ける…という特徴があります。

まんまと騙されたと気付き、消費者センターへ行き弁護士を紹介してもらいましたが、裁判を起こせば更にお金がかかる事、また北海道の土地自体に固定資産税もかからないと諦める事になりました。


那須の土地の権利書さえ奪われ、結果500万近くの損害を出しました。