「さて、ニュースでも見ますか」
『トレーナーの日常!この番組は……』
「む、まぁこれで我慢しますかねェ……他に面白そうなものもありませんし」
『ここでニュースです』
(ヘッドホンを外し首にかけると、たまたま視界に入ったサラダ煎餅を一枚掴みパリッとひとかじりして、詰まらなそうにしながらも喉に渇きを覚えると、適温になった湯呑みを手に取り、視線はテレビに向かいつつ口元まで運んで)
『シンオウを冒険中のルシフェルさんが、手持ちのポケモン入れ換えていたようです。』
「……いつの間に」
(烏龍茶をすするルシフェル)
『関係者の証言によりますと、ルシフェルさんは、パソコンからオスのポケモンだけを連れ出し』
「(あー、確かにメンバーはオスが多いな)」
『スボミーをじっと眺めて、ニヤッと微笑んでいた、とのことです』
「ブハァッ!!!」
「なんだってんだよー!ルシフェル、汚えぞ!」
「黙りなさい、ミカエリス!!!」
(脳天チョップ)
「ごはぁっ!!」
「嗚呼!僕の人間性が勘違いされてしまう!」
ルシフェルくんは、今日も大変です。
翠漣を傍らに、今日も冒険真っ最中。