先程出先でダリアとミモザを買いました。
花は美しい。限られた時間の中で、限りあるばかりの美しさを実感させてくれるような気がします。

彼が今日から出張へと旅立って行きました。遠い遠い、異国の地です。朝、成田を発ったのできっと今も飛行機の中ではないかな、と思います。彼の旅がどうか安全なものになりますように、と願うばかり。お腹の緩い彼のことだから、異国の食事でお腹を下さないか心配。ビオフェルミンは持っていったかなとか、ストレスですぐに食欲が落ちるからちゃんと食べてるかなとか、思いつくのは彼への心配ばかり。オカンか、と思うのですが、愛しい人の安全はいつだって、誰だって、願うものでしょう?

お土産はなにがいい?と彼は聞いた。
自由の女神、と言うと彼は笑って、了解しました。と言った。あとは私に軽く触れるくらいのフレンチキスをして、キャリーをゴロゴロと引いて歩いていった。私が選んであげたナノユニバースのコートとマフラー、ビームスの革の手袋。防寒具は私が買ってあげたものばかりだなと思った。人のことをこんなに愛しく思う日が来るなんて、神様は意地悪だなと思う。

ほんと、意地悪。