赤也が柳に殴られた
少し前から様子がおかしかったが…後輩に対して此処までするか?
それに柳は赤也のことを気に入っていた
おかしすぎる
以前にも少し世話になった甘夏?だったか?と少し話しをしたが何も知らないと言われた
殴られて、血を流す赤也を保健室へ連れていくと
夏乃とかいう女がソファーで寝ていた
のんきなもんだ…そう思いながら赤也の傷の手当てをする
どんな力で殴ったのか、かなり血が出ている
暫くして甘夏が気絶した柳を運んできた
何処にそんな力があるんだろうか

幸村くんも何も言えないみたいだった

その後夏乃が目覚めて、赤也と柳の手を握ってろと言った
俺は何も言われなかった、何かできることはないのかと思ったが、余計なことをすると多分邪魔になるだろうからそこでは何も言わない

皆が眠り、起きているのは俺とジャッカルと甘夏だけ

「丸井くんも、ジャッカルくんも、仲間は大切だよね」
「「当たり前だろ(ぃ)」」

なにを当然のことを言っているのだろうか
この女は…

「じゃあ、赤也くんから何か連絡が来ると思うから、一緒に助けてあげようね」
「助けるって…」
「何すりゃいいんだよぃ…」
「赤也くんのことを大切な仲間だーって、言ってくれたらいいよ、耳元でね。想いを伝えるの」

想い?
耳元で言うって…
不思議に思っていたら甘夏が赤也の耳元で話しはじめた
それは「皆君のこと大切に想ってるよ」だとか「大丈夫だよ」だとかそんなことばっかり

「声はちゃんと届くから、言ってあげて?」

その言葉に、ジャッカルが先に動いた
ジャッカルが話している、それに負けないように俺も話す

「赤也ー、聞こえてっか?皆心配してんぞ?おーい」

こんなんでいいのかわからないけど
これが仲間を助けるためならやってやる