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嘘つきな天使

君はずるい…
“あの人がが好き”と言いながら
僕の前で涙を見せる
いつも君の側に居るのは僕じゃなくてあいつなんだ
僕には向けた事もない
愛おしい顔で笑うくせに…
“あの人と居ると苦しい”何て
本当の君が解らなくなる
それなのに僕は君が愛おしくて仕方ないなんて

君はずるい…
“愛しているの…”と言いながら
僕の前で涙を流す
辛くなったときだけ僕の側に居て
僕には泣き顔ばかり
笑顔を見せないなんて…
“あの人が解らないの…”何て僕なら君を泣かせたりしない
それなのに君はあいつが愛おしくて仕方がないなんて

僕の名前を呼んで
あいつの名前なんて聞きたくない
僕の瞳を見て
涙を流す瞳を拭って
顔を上げて
俯いている君の横顔はもう見たくない

僕がいる
例えどんなに傷ついても
君の物なんだ
君があいつの物でも

それなのに思ってしまう
もっと君が傷つけばいい
彼よりも僕を求める時が多ければ…
君の涙を横目にそんな気持ち
水割りと一緒に飲み干した…

君は嘘つきな天使
僕は憂鬱な悪魔…

とある夜の想い…

何時だったかもうおもいだせないくらい時が過ぎた…
その日貴方は言った
君が僕を愛せないとしても構わない…それでも僕が君を愛し続けるから
たとえ君が誰も愛せなくてもいい僕が君の分まで愛すから…

何時からか愛されていないわけじゃないのに自分を愛せなくなった…
いつからか愛したくないわけじゃないのに誰も愛せなくなった…
何時も言われる言葉は同じ
おまえの心は解らない…
その言葉すらも理解できないまま時が過ぎ気付けば愛し方を忘れていた…
そして気がつけば何時も独りただ何も求めず生きてきた
それなのに貴方は私の側に居た何時も側で頭をなでて
独りじゃないさ…なんて奇麗事を言ってたの
何時の日かまた独りになるんだと何の期待もしていなかったのに…
そんな貴方の隣で過ごす時間が長くなり貴方が居るのが当たり前になっていくうちに
愛することの意味などもうどうでもよくてただ貴方を失いたくない
そう思うようになっていた…


きっとそれが愛すると言うことなのかもしれない
後、何年一緒に過ごせるのか…
そのうち側に居られる時間はどれ位あるだろう
そのわずかな時間を少しでも幸多い時間にしたい…
そんな事を想った月の綺麗なまだ少し肌寒い春の夜更け…

空…

今見上げた空にいつか見た空が重なった…
懐かしく そして少しだけ物悲しく思えて
ただ、ただ天を仰ぎ涙を流していた…

何時の日か…

初めて君を見かけたのは
せわしく人が行き交う街角で
何かを待っているように
ただ壁により掛かる君だった
それから数日がすぎても
まだ同じ場所にいる君を見た
ウォークマンを耳にして
人目を気にすることなくただ歌ってた

誰もが目を留めることなく
君の前をただ通り過ぎていく
まるで君は居ないかのように…
ただひたすら歌い続ける君の前を
街の雑踏が君の声すらかき消していた

僕はただ君の声が聞きたくて
何もすることもないのに
誰を待つわけでもないのに
君から少し離れな場所で
ただ街を眺めて過ごした…

君の瞳は何時も寂しげで
まるで愛を求める少女のようで
それなのに…
愛の儚さも 尊さも
その脆さまでも知っているかのような
透き通る声だけが夜空に消えていく

“愛おしい”ただそう思った
そう思わせるほど君は…
君の声は僕の何かを掴んでいた

君の声を聞かせて…
誰も聞いたことのない心の声を
君の心を見せて…
誰も知らないその深い闇を
僕だけに教えて…
君の本当の素顔を…

先…

今でも鮮明に思い出せる君との出逢い
あの日からもう10年が経ったんだと
今思えばあっという間に過ぎ去った日々
笑いあった時も、涙を流した時も
どんな時も側に居てくれたのは君だったから
いつの間にかそれが当然で
君が居なくなること 
解っていたはずなのに忘れてしまう瞬間に

当たり前の日常が当たり前じゃなくなる瞬間に
何を思いどんな言葉が頭を過ぎるのか…

ただ…今は何も考えずに君の隣で目を閉じた…
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