吉村界人が主演を務める映画『サラバ静寂』の追加キャストとして、森本のぶ、斎藤工らが発表された。

本作は、俳優として、映画[着信アリfinal]や大河ドラマ[龍馬伝]などに出演、初監督作[発狂]が数々の国際映画祭で上映され、続けて監督した3作品がカンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナーに入選。[黒い暴動]の宇賀那健一監督が企画・脚本から手がけた青春ドラマ。「遊楽法」という音楽や映画、小説などの娯楽が禁止される法律が施行された日本を舞台に、ネジ工場で働くだけのつまらない生活を送っていたミズトとトキオが、偶然根絶されたはずの音楽が沢山保存されている廃墟を見つけてしまう模様を描く“静かなるノイズミュージック映画”。

主人公・ミズト役を吉村界人が演じるほか、ミズトとともに音楽に衝撃を受けるトキオ役で若葉竜也が出演。また、浅野忠信とCharaの娘・SUMIREが本作で女優デビューを果たす。

このたび発表された追加キャストは、斎藤工がミズトとトキオたちを追い詰め、音楽を心から憎んでいる警察官杉村役、森本のぶが杉村と同じく警察官の三島役を演じる。さらにキャストには、カトウシンスケ、内木英二、川連廣明、泊帝、 影山祐子、細川佳央、杉山拓也、高木直子、田山由起、 美館智範、ミヤザキタケル、ヒス、ソニーらが名を連ねる。


▽斎藤工コメント
海外の映画祭等に行く度に痛感するのは、若いチームだとか、バジェットがどうだとか、日本でどんな状況だとかそんな事は映画には全く関係なくて、そんな事を観に来てる人間は居なくて、それらを凌駕する“何か”が宿り、届くか否かでしかない。その“何か”を船頭である宇賀那監督から感じた気がしました。

▽森本のぶコメント
人は映画や音楽が無くても生きていけるのかもしれませんが、戦後の日本人を支えたのはやはり娯楽。映画や音楽を見聞きする事で人々の希望になったと思います。今でも映画・音楽を禁止する国が実際にあるらしいですが、日本も近い未来そんな事になり兼ねないと思えるリアリティーがこの映画にはあるとおもいます。自分が演じさせて頂いた三島役はそんな近未来の世の中で警察官という立場でありながら……難しい役どころを演じさせて頂きました。


『サラバ静寂』は2018年1/27(土)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。