混迷期B


話題:浮気


考えたくないことなんだけどね、もしかしたら‥の話


百合子さんが帰国した

空港に迎えに行った時に「ごめんなさいね、あの娘は勝手で‥」と俺に謝ってた

百合子さんは現地でN女史がいつ頃こっちに戻るのかを確認したかったようだが、まだその時期が確定しないことで俺に対して済まないと思ってくれたようだ


N女史が帰国するのは、子供達の食事が粉ミルクと離乳食になった頃だろうと予測している

だけどそれは一時帰国であって、すぐにとんぼ返り

それよりも俺が行った方がいいかもね

だけど行きたくないんだな

前回行った時に、実はある疑念を抱いたのだ

この女が現地で出産したのは、双子を妊娠したのが判って安静を強いられたために帰って来られなかったというのもあるんだけどね、他にも理由があるような気がする

温暖な気候と豊かな自然に恵まれた土地に魅力を感じたからこそ、子供を育てるには最高の場所だと思ったのは事実だろう

俺もそういう考えもありかな、とは思った

だけどメールがあまり来ないというのが引っ掛かった

それと家を買ってくれという無理な要求から、この女には現地に居続けなければならない強い理由があると思ったんだよな

ハッキリ言うと、男がいると思う

結婚式で現地に行った時、姉貴が、N女史と知らない男の人が一緒にいたと言っていた

その時はダイビングの仲間だろうと思って大して気にならなかったのだな

実際、そういう人達にはよく食事に誘われると聞いてたし

それよりも子供達の顔を見た時にハッとした

俺の子ならば1/4になるからね、顔が日本人に近くなる筈なのよ

だけど子供達の顔は1/2に近かった

まあね、俺の血が多くの影響を与えたなら外人顔になっても仕方ないけど、遺伝学的にはちょっと違うんじゃないかと、ね


このことではオカンも同じように感じたらしい

それに我が子(俺)に似てるところが少ないとも言っていた

ただその発言は笑いながらであって、オカンは何も疑っていない

取りあえず今は俺の胸の中にしまってあるだけで、このことをN女史にぶつけるつもりは毛頭ない

もう少し証拠を集めないとならないから


次は妹の証言

妹はN女史が誰かと電話をしていた時の様子を話してくれた

その電話の主は男で名前をケントというらしい

パパさんは子供の名前を健人(ケント)にするつもりだったのだが、その時N女史が執拗に変更を迫ったのだそうな

結局元太(ゲンタ)で落ち着いたのだが、N女史はその名前でも納得してなかった模様

怪しいだろう?(^^;)



家を買うことは断った

二重生活でそんな余裕はないと突っぱねた

次に現地入りした時は探偵を雇わなければならないからね、その費用は取っておかないとね


混迷期A


話題:仕事仲間


仕事をどうにかしたくて仕方ない神田です

英会話教室の方は完全に俺主導でやってるからいいのだけど、塾の方は一応合議制という形を取っているため、何を決めるのもまずは会議が必要になる

最近その会議が無駄だと思うようになってきた

それは共同経営者であるM田が塾の運営にあまり熱心ではなくなってきていることが原因だ

塾よりも趣味の世界で地位を築きたいと思っているのかな、学校もあまり行ってないからそのうち中退することになるんじゃないかと

せっかく東大に入ったのに何やってるんだと思うけども、コイツにとっては東大に入ることだけが目標で、その後のことはあまり考えてなかったようだ

入学したての頃につまずいたしね

それもあって学校には友達がひとりもいない

そんな所に行ったってつまんないもんね

中学高校の6年間は俺がいたから友達もできたけど、大学では自分で居場所を見つけられなかったんだよ

そこで塾を居場所にすればいいと思って一緒にやってきたけど、この少子の時代を生き抜くには他の塾にはない魅力を持たせなければならないのだな

だがしかし、M田にはその魅力を考える能力が欠けてるんだな

ただ勉強を教えればいい、出来ない子は勉強しないからいけないんだ、という考えを捨て切れてない

勉強ができないから塾に来てるんだから、できるようにしてやるのが俺達の仕事だ、という認識に乏しいのだよ

だから意見が合わない時が多々ある

命の懸け方が違うというか、命懸けで何かをすることの意味がよくわかってないというか‥

俺には妻子がいるし、学費も稼がなきゃならない

従業員の生活もあるから逃げ出すことなんてできないし、自分の学校のことよりも塾を優先する気持ちが強い

だけどM田は仕送りがあるし株もやってるから塾にそんなに熱心にならなくても生きていけるわけ

2人の間の距離が少し開いたように思う


だから、塾も俺ひとりでやりたくなってる

M田とやってくのが苦痛なんだな



先日、車ぶっ潰して次の車を何にするかを俺に委ねた筈だったんだけど、この話もうまく行ってない

俺達は塾の先生なんだから、生徒に悪影響を与えるような車は選ばない方がいいんだよ

それが無難と言うべきか

だがM田は、よその店で前に乗ってたようなバカ車を見つけてははしゃいでるんだな

これでもう決定的に駄目だと思った

B子が言うには、俺と比べてM田はまだ若いんだって

俺には若さがないとも言っていた(笑)

そうかも知れないね

だがそんな若造とは一緒にやれない

この気持ちをどう伝えようか考える日々


混迷期


話題:今の気持ち。


どーも複雑過ぎて道を1本に絞りきれない神田です

何から言おうかな‥

まずはちょっと難しいけど国籍問題から

妹が俺の所にやって来たのは、将来日本に住みたいと思ってのことで、この国で生活の糧を得る努力をしたいと考えてるのね

妹は日本で育ったから日本が好きなんだよ

だけど両親は将来日本に住むかどうかをハッキリ言わないのだ

手続き上は、俺さえいれば親は必要ないのだけど、実際親と離れているということが寂しさも生むし、困った時に相談することもすぐにはできない

これは女の子にはあまり良くないことではないかと思って親に早く結論を出すよう迫ったのだが「帰ってくればいい」と言うだけ

これはイギリスまたはオーストラリア人になれという意味だ

普通の人は国籍を意識することは少ないと思うけど、親が片方日本人じゃない場合と海外で生まれた人は国籍問題を抱えてしまうんだよね

日本では22歳になるまでに国籍を1つに決めなくちゃならなくて、俺は日本以外の国籍を捨てた

苦渋の選択だった

あまりにも辛く悲しいことなので詳細は割愛するが、もうこれで日本人として生きていくしか道がなくなったわけ

それはそれで仕方ないからもういいんだけどさ、今度は嫁さんがオーストラリアで永住権を取りたいとぬかしてて、これは彼女の国籍とは関係ないのだけど、いずれ子供達の国籍問題に関わってくるのだ

日本は国籍には厳しい国で、海外は緩い

だからその海外にいる限りは問題はないが、パパさん百合子さんが老いて世話が必要になった時はN女史は戻らなければならない

N女史の兄貴夫婦は既に崩壊してるし、自分達の面倒は娘(N女史)にみて欲しいとパパさんは常々言ってる

結婚前に俺にもその話はあったしね

その時の俺はそういうことがよくわからなくて結論は出せなかったけど、今となってはもう俺とN女史がみるしかないだろうね


でもN女史は兄貴にみさせればいいと考えていて、その話題では話が噛み合わない

自分の親のことなんだからもう少し真剣に考えろと言ってはあるが、子供達の世話で忙しいからと逃げる

N女史が頻繁にオーストラリアに行くようになってからだもんな、兄貴夫婦がおかしくなったの

旦那の親と同居しなくちゃならないかも(?)と思って辛かったのかな義兄嫁も

そこはよくわかんないけどね



妹のこととパパさん百合子さんのこと、そのどちらも俺が主導すればうまく行くが、この俺も今のこの生活が好きじゃないから困ってる

結婚したのに嫁さんが傍にいないんじゃ結婚した意味がないしね

子供達のことを優先的に考えてくれと言われても、その子供達に全く愛着もなければ興味もない

興味がないとは父親として失格だけど、どうも腑に落ちない点もあるからね‥





今年はこんな感じで心情を吐露していこうかな

文字にすると気持ちの整理もつけられるから

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