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友達

ユイミカ
Webアンソロ企画参加小説










ねぇ、ミカゲ君

僕の気持ちとどいた?

伝わった?

分かってもらえた?

うん、そうだね。

さすがミカゲ君だ。

君は

僕の











最高の友達だよ。




























「僕にはユイカイ君だけです」











やっと言った。

僕への愛の告白。

「よかったよミカゲ君。これで僕達、相思相愛だね」

僕が笑ってもミカゲ君は笑わない。

「ねぇ、ミカゲ君?」

頬を撫でれば身体がビクッとはねる。

呼吸が速く、浅くなる。

「嬉しいな。僕が触れるとこんなに感じてくれるんだね。ほら」

両手で首をつかめばミカゲ君の瞳は大きくひらかれた。

「ユイ…カ…イ君…」

「何?ミカゲ君」

「どうしてこんなこと…」

どうしてだって?

そんなこと分かりきったことじゃないか。












「君のことが好きで好きで、しょうがないからだよ」

「す…き…?」

「そうさ」

だからこうやって












縛って、閉じ込めて…












ここは、僕とミカゲ君の二人だけの世界。












「これは僕の愛のカタチさ」












抱きしめれば息をのむミカゲ君。

「その反応嬉しいな。まるで











期待してくれているみたいで」











その期待に僕は応えないと。

「君のことは僕が守るよ」











誰にも見られず、触れられず












僕だけを見ていれば、












君は…。



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