話題:秘密

 一年前、毎日毎日殴りたいと思っていた女の子に懺悔のように過去のこと、今のこと、彼のこと、家族のこと、自分のことをしゃべった。身の内の毒を赤い唇から吐き出して、私は彼女に毒を植え付ける。一体この行為をなんと呼べばいい?ただの自己満足だね。口にして吐き出して同情を買いたいだけだろ?くだらない。生きてる、ことが申し訳ないし、惨めだし、情けない。ぐだぐだうだうだ何一つ変わらない。言いたかっただけでしょう?あの子の胸のうちにあたしの毒を芽吹かせる。みんな私の不幸を可愛がってよ。


 今日も美味しいご飯を食べたわ。腹の中に食べ物を詰め込んでグロスを塗りたくった唇で毒を吐く。
 もう終わりにしたい、こんなこと。幸福について考えることは幸福だと、かつて私は思ったことがあるような気がする。

 ああ薬なんて一向に効かない。ただただ眠気が私の憂鬱を包んでいるのだ。そうだとも。私は不幸になりたい。