ひとりごと

その頃別に住んでた祖父母が可愛がっていた犬が
死んで　寂しいだろうと代わりの犬を買ってあげることにした。
ペットショップのゲージの隅でチョコンと丸まる黒いカタマりと目があった。
無駄なき○社交性○とカードが添えられ
女の子だからマーキングもないし即決したのが君だった。
綺麗にカットされた黒いカタマりは
果物盛り合わせを入れるような箱に入れられ
大事に抱えて帰宅した。
祖父母に渡すのはトイレトレーニングを済ませてからと　暫く我が家で飼うことに。

３日はゲージからださないように。
と言われたのに翌日には側に置きたくて一緒に寝たくて。。トレーナー失格の私。

スリッパ、携帯、親父のメガネ。。被害多数
それさえ可愛く叱らないダメトレーナー。

生後半年　祖父母の家から脱走
行方不明。
警察、保健所、動物病院に電話をかけまわり、迷い犬のポスターをアチコチ立てた。
まだ幼い君がお腹を空かせてないか、車に跳ねられてないか、誰かが可愛くて連れ帰ったならそれでもいい。とにかく無事を祈った。
ぐずぐずメソメソ思い出しては泣きながら
「ごめん、今は鬱陶しやろけど泣くの我慢できんから、もう少し辛抱して」
家族に謝った。

３日目　隣のおっちゃんが工場に来た。
「なんかしもの家の植木屋さんが犬の鳴き声聞いたらしいで」

仕事の手を止め急いで向かった
深い溝の蓋がされているずっと奥の暗闇に目を凝らした。なにかいる！
「りん！」呼んでも返事がない。
目が慣れて小さな黒いカタマリが少し動いたのが見えた。
溝には束ねられた竹竿が積まれて奥に行けない。
「リーン、リーン」
何度も呼んだ。
少しこちらに来た

「リーン、おいで、こっちおいで」
ゆっくりゆっくり近づいて私の姿を確認すると
とんできた。

抱き上げるとどこか怪我をしているのか
「ｷｬﾝ」と痛そうに泣いた。
生きててよかった。泣きながら君を抱き締めた。


あれから随分年月が過ぎたね
君も私もオバサンになった(笑)
あの日以来　怪我も病気もなく元気でいてくれて
ありがとう

トイレまで着いてくる金魚のふんと言う不名誉な呼び名まで付けられてる君が愛しくて愛しくて
熊本生まれの君には兄弟もいただろう
皆元気かな？
お父さんお母さんも元気かな？
生まれて来てくれてありがとう
我が家に来てくれてありがとう

９歳のお誕生日おめでとう

母方の祖母が冥土の土産に善光寺さんに行きたいと言っていたので
この夏連れていくことになった。

母とずっと行きたかった草津温泉にも。


時空を越えて
どこか重なるところがあるといいな

緊急アラーム鳴っても動けないもんだな

テレビで流れてたどっかのお店でグラッときてから
瞬きする間に３人の男の人が外へ飛び出したのには拍手した。
小さな命が犠牲になったニュースも未だに流れてる

違法建築で倒れたブロック塀の下敷きに。
責められる人がいるわけだけど
その高い塀を見て今まで周りの大人が不安に思わなかったのか不思議に思う。
危機感というか想像力があれば事前に手を打てたのにと残念に思う。

余震もあり　雨の警報もでてるのに
難波あたりでコロンビアに勝ったとはしゃいでいる沢山の人に違和感を覚える
高槻とは離れているといっても長く鉄道も止まり
同じように被害うけただろうに

勝利のニュースを観ながら
静かに「うそっ！やったやん」と弟と少し興奮した。

くっきり見えてたのに。。

モタモタしてるまに消えそう

君に見せたい


虹がでたょ