温かい温度を教えてくれたひとだから
たとえあなたの全てが嘘でも
ぼくはあなたを愛していたい。

恥ずかしいから、あんまり見ちゃ嫌だよ。
いい?

初めからひとりぼっちの寂しさは、少しずつ慣れていけばいいので、
突然何かを失う悲しさよりはずっと、易しいことのように思います。
そんな不甲斐ない弱さのことを、きみにしかできない魔法だ、と諭してくれる、あなたの優しさが、ずっと続いてほしくて
今はまだ、このままの距離でいましょう。

何も言わなくても、大丈夫。
ぼくは、許すと決めているから。

意思を持たない自然の、空や、風や、水面などは、全て、心の押さえ込んだ部分を映し出していて、
見る者によって姿を変え、惑わすのだと言います。
いつでも、どこにいても、悲しいことや苦しいことは、追いかけてくるね。
それでも、慣れてしまえば、そんなに悪くないような気もします。
人生は、そういうものだと思えば。

あのひとを愛しているのは、ぼくだけではなくて、
たくさんの悲しみや寂しさも、きっとあのひとを愛しているのですね。
寂しさは、あのひとにとって、かけがえのないものなのかもしれませんが、
ずっと前から大好きなひとなので、ぼくはぜったい負けたくありません。


この先に何があっても、ぼくは全てを許せるよ。
きみはどうする?