Title:横浜旅行そのA〜輝く夜、ヒトリノ夜〜


人からよく道を訊かれます、Mariです。
結局旅先で頼りにするのはスマホより人なのかもね。


前記事の続きです。
山手からホテルに向かう最中、元町の商店街を少し歩きました。
クリスマスイルミネーションがあちこちに施されていて綺麗でした。
街までオシャレしているみたいで、またそれに見劣りしないオシャレな服や鞄がショーウィンドウに並んでいるのを見て心躍りました。


余談ですが元町を抜け、道を歩いていると向かいの方から一人の女性に「すみません、神奈川芸術劇場ってどこですか!?」と訊かれました。


待って、私も昼来たとこです!(゜□゜;)


とは思ったものの、つい先刻その前を通っていたこともあって無事に答えることができました。
道を訊かれることは地元にいてもままあることですが、まさか旅行先でも訊かれるとは。
そんなに声かけやすいのかな。
ホテルに荷物を置いて赤レンガ倉庫の方へ向かう道すがら、ジャック、クイーン、キングそれぞれの愛称を持つ3つの塔巡りを。
壮大な建物はどれもライトアップされていて、夜の街でも存在感が抜群にありました。
蛇足ですが母から聞いたところ、昔はジャックとクイーンが逆だったそうです。つまり開港記念館がクイーンだったとのこと。何で変わったんでしょうね。


そしていよいよ赤レンガ倉庫へ。
ライトアップ、とてもきれいでした。


赤茶色の煉瓦が黒の空によく映えていて。 煉瓦もよく見ると所々修復といいますか、真新しいものになっている部分もあったりして。 1号館をはじめお店の閉店時間も迫ってきていたので少し急ぎ気味にお店巡りを。 結局ポストカードやらクリアファイルやらそんなものしか買いませんでしたが。 予想外だったのは好きなイラストレーターさんの横浜限定イラストが描かれたポストカードが売っていたことですね。悩みに悩んで買いました。うむ。後悔はしていない。
昼も思いましたが、旅先では物欲が半端なく出てしまいますね。


買い物もほどほどに、夕食も倉庫内で。
崎陽軒さんのサンマー麺頂いてきました!
ボリュームあるなあと思ったのですが、意外にもあっさりしていて気が付いたら完食していました。
辛味も不思議と癖になって、食べ終わる頃には体がぽかぽかに。
有名なシウマイもついていて、そちらもサイズの割にしっかりとした味で満足感あります。
美味しかったです。


お腹もいっぱいになり、再び倉庫の周りをぶらぶらして夜の倉庫の景色を満喫して。
その後は夜景散策とでも言いましょうか。
大桟橋や山下公園を歩きながら、港町の煌びやかな夜景を眺めてきました。
今思うとカップルやらランナーが行きかう中よく1人で大桟橋の夜景見られたな自分。
夜景の中1人で歩いて、公園のベンチでしばらく夜の海を眺めていました。
ぼーっと何か考えるのに、海っていいなあと。
夜景のお蔭か空も真っ黒ではなくほんのり明るい。


横浜の街は、目の前が都会なのに港までくるとその喧騒をちっとも感じない。
人々が行き交い活気も感じるのに、ここで夜景を見ていると穏やかな気分にもなれる。
赤レンガ倉庫では、初めて来るはずの場所なのに、眺めていると落ち着いた。
まるで昔から知っている土地に来たような、そんな気分だった。
街中にも並木道の緑が溢れていて。
夜は木々が街頭に照らされて温かな色を放っている。
だけれど中華街や洋館を巡ってきたからだろうか。
日本にいるのにどこか遠くまで来たような、そんな気もした。
いい街だな、と素直にそう思った。
すれ違う高校生カップルを見ても、「高校生の時からこんなスポットがあるなんて、素敵やね」と。
幸せそうな彼らは夜景に負けないくらいキラキラと輝いて見えた。


一人旅で寂しくないのか、と言われれば今の私は「そうでもないよ」と答えると思います。
行きたいところに自分の足で行く。自分のタイミングで。
そういう時間が多分好きなんだと思います。
勿論誰かと一緒に観光というのも楽しい。
大学時代では友人と共に京都の観光地へ行ったりもしていました。
自分の眼では見つけられない素敵な物事を見つけて教えてくれたり食事の美味しさが倍増したり。
でも旅においては誰かとのやり取りに拘束されたくないワガママな自分もいるからあまり個人旅行で誰かを誘うことはしない。
行きたい時にパッと行く。
変なところでゴーイングマイウェイなんだろうな。


ただ唯一「寂しい」と思ったことがあるとすれば。
この港町を彩る夜景を一緒に見たいと思える存在を、私は思い浮かべることができなかった。
もちろん家族や友人、大切な存在は私にもいるけれど。
夜景を見て寄り添って、必要ならば手でも握って。
言葉の要らない心地よい沈黙さえも共有できるような、そんな存在があればまたこの景色も違って見えたのかな。