話題:浮気

最初は本当に浮気するつもりなんてなかった。とうまさんじゃない人の話。

元彼、一樹くんには先輩がいた。
職場でお世話になっていたひとで、その仕事をやめた後でもプライベートで交流のあったひと。

「俺、一生あの人とは付き合いがあると思うわ」

ぶち壊したのはあたし

たびたび関わりのあったその先輩は何故かとても優しくて、ある日の風邪を引いて寝込んだ夜に飲み物とか色々もってきてくれた、ひとりで
奥さんも子どももいた。
あたしには一樹がいた。

雨が強く吹き込む夜だった
タオルを差し出して玄関にいれたのは、あたし

後ろから抱きしめられてキスされて、押し返した舌を絡められた

「絶対、気持ちいいから」

その人はあたしのこと初めてだと思っていたのに。大事な後輩、一樹の、大切にしている彼女だとしっていたのに。

男なんてこんなもんだと。
のったふりして、咥えてしごいて終わらせた

「また会おうよ」
もうこれで終わりで
「あいつに話す?話してもいいよ」
話さないよ
傷つけたくない

そうは返したけれど、
結局つらくなって全部話して

「ねぇねぇ、あたしじゃなくてもよかったでしょ」
の返事にあの人は微笑しか返さなかったのが今でも忘れられないの。

そのつもりがなくても浮気は浮気。