あの頃は、意味なんてよく分からなかったけれど。



話題:本の感想



私の家は、少し(かなり?)イタイことに
(って言ってるけどあんまりイタイと思ってない。)


神様は信じないけど幽霊は信じてる。


それは
体が死んでも、心は死なないって
そういう願望から来るのかもしれないけれど。

 

小学生のころ、ハードカバーの児童文学に、
香月日輪(こうづきひのわ)っていう作者さんが書いていた
心霊的な物語の小説が好きだった。


そこでは、当たり前のように幽霊とか、私たちの世界だけでせかいは回っているのではないってことがしるされていて、
幼子心に、あまり人には言えなかったそういう思考を、持っていてもいいんだと、勇気のようなものをもらったことを覚えてる。


大人になってから、改めて読んだときもその感情は変わらなかった。


あの頃、なんとなくでしか理解していなかったことも、今なら理解できる。


児童文学は、たくさんのことを吸収できるこどもに向けて作られているからか、読んで、得られるものが多い。


普段忘れている大切なこと、
人が蓋をしたがる差別や、
口に出すことがためらわれるような感情とか。


香月日輪さんの本で一番好きなシリーズ
「地獄堂霊界通信」シリーズはとくに、
普通の児童文学でさえ、具体的に語られないようなものも、物語の中に練りこまれてる。


字数が少ないから、さくっと読めるけれど
そこに気付けるなら、得られるものが必ずある。


私の大好きな本たち。
いつか将来集めて、読み返すの。

 

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