2012-6-29 18:55
いつもと、違う声。
「230ちゃ〜ん(^^)」
って、聞こえた。
確かに。
私を呼ぶ声。
何年も、何年も聞いてなかった。
顔を思い浮かべるだけで、聞こえるなんて。
記憶の中の声を探した時の、頭の中のリプレイじゃない。
耳を通さず、脳に直接届くような、柔らかい呼び声。
知ってる。
会うのが嬉しそうに、いつも呼んでくれた。
もらったたくさんのお洋服も、
触ると少しひんやりする骨ばった手も、
人さし指にはめてた華奢なパールの指輪も。
大好きで、でも距離を詰められなかった。
おばあちゃん。
あの頃と同じように
呼んでくれてありがとう。
私の気のせいでも、すごく嬉しかった。
でも、同時に沢山後悔してる。
今更遅いかもしれないけど、
今からすぐに、会いにいくから。