おんぼろ傘

ちょっとシーグラスに似てるな。最初は鋭利で透明度高いガラスの破片が、長い年月で丸みを帯びて柔らかい綺麗な石に変わるの。イメージだけど。シーグラスきれいだよね。ただ私は割れたてのガラス片の方が好みだったってだけ。

後期SOPHIAの事は知らないけど、離れた頃の松ちゃんはすごいストレートな歌詞を書くようになってて、まぁ結婚して子供産まれてとかなったらそうなるかーって納得と共に、あの頃のSOPHIAの音楽は彼らの若さがあってこそだったんだなぁって、後になって気づいた。あの泥臭い我武者羅さの中で磨いた宝石みたいな輝き？

二人とも頭いいんだよな。音楽でおもしろい事やりたい、でもそのまんまストレートじゃつまんない、みたいな発想からの捏ね方が近しいのかもしんない。ただ源さんはそれでも歌詞に表すものは真摯寄りで、私に刺さった頃の松ちゃんは若さゆえ斜に見るやり方を好んでやってた印象を受ける。

なんだろうな、星野源と松岡充とか絶対歩んできた人生に重なる所ないし、全然タイプ違うんだけど。片やオタク気質の元隠キャで、片や大阪のヤンキーですよ。音楽でやりたい事も表現方法も絶対に違うのに、何が私の琴線に触れるのか。しいて言えば、クレバーなとこ？

なんとなくだけど、今の私がSOPHIAに出会った頃の年齢だったら、星野源に同じような衝撃を受けてハマってた気がする。すげーポップな曲調のくせに歌詞でそういう事言ってくる！？みたいなギャップというか、深みにきっと落ちてたろうなと。