卒業式の始まる前に集まって、色紙を回す。
生憎の天気だけどやっぱりこの学校の庭は広くて好きだなぁって思った。
式の間何だか温かくてうとうとしていたあたしは、涙ぐんだ声を聞いてハッと目覚めた。やっぱり泣いている。
あたしだって、淋しかったりするけれど。
でも何故だか、良くも悪くも誰かの前だと驚く程涙はぴたりと出なくなっちゃうんです。まるで乾ききったかのように。
ひとりにならなくちゃ駄目なんです。
校長先生のお話を聞いて、やっぱり素敵なおじ様だなぁと思いました。
いつでも笑顔で、楽しそうで…あたしもあんな風な年の取り方をしたいです。
教室に帰って、みんなで担任の先生にプレゼント。
プーマのジャージに、スリッパ、メガシャキ、栄養ドリンク、色紙…1人500円だしたらこんなに買えるのか(笑)
ちょっぴり好きだった彼はやっぱり眩しい笑顔だった。
あぁ…かっこいい!
あたしはあの笑顔が見れるだけで十分です。
(今日でお別れだけど)
そんな風に軽くときめいている辺り、あたしは淋しくはないんだろう。
思えばメアドを聞きに彼を呼び止めた瞬間がピークだったような。
ときめきをありがとう。
貴方の笑顔には本当に癒されました!
(最早目の保養です!)
照れた先生可愛かったです。
何回お礼言っても足りない位。あたし色んな先生にしつこい位お礼言ってきました(笑)
だって心残りになっちゃうもん。
面接が上手くいったのは間違いなく先生のおかげだし。
余談ですが、面接を繰り返すうち、知らず知らずGARNET CROWのゆりっぺの話し方を真似ているような気がしました。
どれだけゆりっぺになりたいのあたし(笑)
部活の集まりで久々にドラム聴いたら、何だか懐かしくてキュンとしました。
楽しくて夕方まで残っちゃった。だってバンドのメンバー全員集まるの久しぶりだったから。
輪になってお菓子食べてジュースで乾杯。
アルバムの寄せ書きは友達は勿論、先生や後輩にも書いてもらいました。
チューリップの入った花束、すごくいい香り。メッセージカードを後輩から沢山貰って、嬉しかった。
まぁあれだけど。あの、あたしはボーカルだったけど悲劇的に音痴だったから。
見事に歌が上手、だなんて誉める言葉は見つからなかった。
書かれていたのは声が好きです、声が可愛かったです…いや、すごく嬉しい!嬉しいけどね!
素直に喜べない悲しい事実というか誉める所がまだあって良かったなあたし。……ぐすん。
とにかく頑張って誉めてくれてありがとう。あたしに花束を渡してくれた後輩。
「あの…声が、すごく、好きでした!」
可愛いのはあんただよ、って思いました。いやもう…何だか申し訳無いですホント下手くそで。
ていうかあの…その台詞、引退の時にも言われたな後輩に…デジャヴュ(笑)
そうか…声を誉めるという手があったか。見事に皆さん同じ誉め方をしてくれてました
声というのはあたしの努力の成果ではないが…強いて言うならばお母さん有難う。
きっとお母さんに似たんだ(笑)